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2008年09月27日

若尾裕さんの連載がスタート!

アルテスのウェブサイトにて、作曲家、即興演奏家(ピアニスト)で、神戸大学教授の若尾裕さんによる新連載が始まりました。タイトルは「反ヒューマニズム音楽論」。音楽のグローバル化に隠された「ヒューマニズム」との関係を暴きだし、それを超えた音楽実践の可能性をさぐります。

「音楽は世界の共通語」といった「正しい」ことばのもつ欺瞞が、音楽のなかにあるたいせつななにかを疎外する──。日々、音楽にかこまれ、音楽を愛しながらも、同時にぬぐいがたい違和感をもちつづけている人、必読の連載です!

◎「反ヒューマニズム音楽論」
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index.html

◎ARTES *WEB連載トップページ
http://www.artespublishing.com/serial/

[木村]

2008年10月13日

「反ヒューマニズム音楽論」第2回をアップ

若尾裕さんのWeb連載「反ヒューマニズム音楽論」、第2回を掲載しました。

今回のタイトルは「クラシックという生政治」。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番作品27-2──いわゆる《ムーンライト(月光)・ソナタ》として有名なソナタですが、このソナタの第1楽章のみが切り離されて、崇高さ、悲しさ、メランコリーなど、さまざまな情動や意味が付加されていく様子を描き、「クラシック音楽=正しい音楽」というイメージがどこから生まれたのかを探ります。

◎反ヒューマニズム音楽論
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index.html

[木村]

2008年12月04日

「反ヒューマニズム音楽論」第3回

若尾裕さんのWeb連載「反ヒューマニズム音楽論」の第3回をアップしました。
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index03.html

第2回にひきつづき、第3回でも「近代西洋音楽における生政治」に焦点があてられます。ドイツにおいて「音楽学」という学問の基礎が固められていった過程が、ワイマール期からナチスが抬頭するまでの政治思潮とパラレルであり、いっぽうで芸術性や精神性という「大義」を「現代音楽」に押しつけて自由になったポピュラー音楽が、そのかわりに「短時間内に情動を供給するという役割」を担わされ、その結果「人の情動を社会的に管理するための一種のツール」になっていく様子が描き出されています。

[木村]

2009年01月14日

「反ヒューマニズム音楽論」第4回

お知らせが遅くなりましたが、若尾裕さんのウェブ連載「反ヒューマニズム音楽論」の第4回がアップされています。
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index04.html

今回は「ノイズ、ブルース、生政治」と題し、ノイズを排除することで合理性と普遍性を獲得した近代西洋音楽と、それに抗して不合理性をはらんだまま異例の強度を保ちつづけているブルースとのせめぎ合いが描かれています。ブルースは音楽の生政治から闘争することができたのか──。

[木村]

2009年04月02日

「反ヒューマニズム音楽論」第5回

若尾裕さんのウェブ連載「反ヒューマニズム音楽論」の第5回がアップされています。今回のお題は「楽しい音楽」。
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index05.html

長調は「明るい」「楽しい」、短調は「暗い」「悲しい」と、音楽と情動とが自動的に結びつけられるようになったのはいつからか、「大衆性」と「芸術性」という二項対立からいかにして自由になるか──今回も若尾さんの思考は、音楽にまつわる「自明性」の最深部に切り込んでいきます。

[木村]

2009年04月02日

「反ヒューマニズム音楽論」第6回

若尾裕さんのウェブ連載、好調です。第6回は「感情労働としての音楽」。

作曲家が依頼主から「泣ける音楽を」とか「勇気の出るような音楽を」などと依頼をうけて作曲をすることは、フライトアテンダントがつねにお客様にたいして笑顔でサーヴィスすることを服務規程としていることと、じつは同じことなのではないか。そして、それが可能であるのは、音楽がすでに情動として管理されているからではないのか──。じつに刺激的です。

[木村]

2009年08月26日

「反ヒューマニズム音楽論」第7回をアップしました

若尾裕さんのウェブ連載「反ヒューマニズム音楽論」の最新回は「パイプダウン」。バックグラウンドミュージックの規制を真剣に考えます。今回も「調性音楽の罠」が指摘され、無類に興味深い論考となっています。

反ヒューマニズム音楽論 第7回「パイプダウン」
http://www.artespublishing.com/serial/archives/wakao/wakao07.html
反ヒューマニズム音楽論
http://www.artespublishing.com/serial/archives/wakao/
ARTES Web連載
http://www.artespublishing.com/serial/

[木村]

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