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2010年03月04日

3/25 片山杜秀さんと横川理彦さんのトークセッションをおこないます!

アルテスでは、1月の『クラシック迷宮図書館』にひきつづき、今月下旬に『続・クラシック迷宮図書館』を刊行します。この2冊で、片山杜秀さんの「音楽書書評集成」がひとまず完結。それを記念して、ジュンク堂書店新宿店で横川理彦さんとのトークセッションを開催します。

横川さんはさまざまな分野に才能を発揮するミュージシャンですが、『サウンド&レコーディング・マガジン』で長年続けてらっしゃる音楽書の書評は、いちどに数冊をひとつのテーマで串刺しにするという独特のもの。今回が初顔合わせ、無類の音楽書の読み手・語り手であるおふたりによる「音楽書談義」が楽しみです。詳細は以下のとおりです。

『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』刊行記念
片山杜秀×横川理彦トークセッション
「音楽は読め!」

3月25日(木)19時開演(18時30分開場)
ジュンク堂書店新宿店8階喫茶室
入場料:1000円(1ドリンク付き)
定員:40名
受付:7Fカウンターにて。電話予約承ります。
ジュンク堂書店新宿店 TEL.03−5363−1300

『音盤考現学』『音盤博物誌』で吉田秀和賞およびサントリー学芸賞を受賞、一躍、時の人となり、新しい批評の扉を開けた片山杜秀。音楽はもとより、演劇やダンスのための音楽制作など、エネルギッシュな活動を続ける横川理彦。長年、音楽書のレビューを続けているこの二人が、初めて顔をあわせ、「音楽を語る」という不可能について、とことん語り合う!

・片山杜秀(かたやま・もりひで)
1963年生まれ。音楽評論家、思想史研究者。慶應義塾大学法学部准教授。国際日本文化研究センター客員準教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』(以上、アルテスパブリッシング)、『近代日本の右翼思想』(講談社選書メチエ)、共著書に『伊福部昭の宇宙』(音楽之友社)、『日本主義的教養の時代』(柏書房)、監修書に『日本の作曲家』(共同監修、日外アソシエーツ)など。朝日新聞、産経新聞、『レコード芸術』『CDジャーナル』等で音楽評を執筆。2006年、日本近代音楽研究の業績により京都大学人文科学研究所から人文科学研究協会賞を、2008年、『音盤考現学』および『音盤博物誌』が第18回吉田秀和賞、第30回サントリー学芸賞を受賞。

・横川理彦(よこがわ・ただひこ)
1957年生まれ。京都大学を卒業後、本格的な演奏活動に入り、82年にアルバム『99.99』でキングレコードからデビュー、その後4-D、P-Model等に参加、電子楽器と各種生楽器を併用する独自のスタイルに至る。ストリングス・トリオBios主宰、pickレーベルからのソロアルバム、即興を中心としたライヴ活動などの他、演劇やダンスのための音楽制作など国内外で幅広く活動中。『サウンド&レコーディング・マガジン』で長年音楽書のレビューを続けている。

[木村]

2010年03月04日

夢の顔合わせ! 4/17高橋源一郎さんと片山杜秀さんのトークセッション開催!

高橋源一郎さんといえば、片山杜秀さんの『音盤考現学』を「週刊ブックレビュー」で絶賛、『クラシック迷宮図書館』についてはTwitterで「面白すぎて、仕事にならない」とつぶやいてくださいましたが、おふたりのトークセッションが、ついに実現することになりました!

タイトルは「書評になにがわかる!?」。作家として書評に思うところある(?)高橋さんと、全方位型書評家の片山杜秀さんのガチンコ対決!となりますかどうか。Twitterでも書かれていたフルトヴェングラーの話なんかもとびだすのでしょうか? 話がどこにたどり着くか、だれにも予想できないこの歴史的な顔合わせを、ぜひ体験してください。詳細は以下のとおりです。

[木村]

http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk.html#20100417ikebukuro

書評になにがわかる!?
片山杜秀著『クラシック迷宮図書館』『続クラシック迷宮図書館』(アルテスパブリッシング)刊行記念対談

高橋源一郎(作家)× 片山杜秀(音楽評論家)

■2010年4月17日(土)19:00 〜

「本を目方で買う男」として知られ、その特異な文体での批評が注目を集めている評論家・片山杜秀氏と、小説家・文芸評論家として八面六臂の活躍を続ける作家・高橋源一郎氏の初めての対談。「書評になにができるのか」「書評でなにがわかるのか」をテーマに、本読みの達人ふたりが語り合います。


◆講師紹介◆
高橋 源一郎(たかはし・げんいちろう)
小説家・評論家。1951年生まれ、広島県尾道市出身。1981年に『さようなら、ギャングたち』でデビューし、日本文学の新しい潮流を作った。1988年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞を受賞している。近著に『13日間で「名文」を書けるようになる方法』(朝日新聞出版)などがある。

片山 杜秀(かたやま・もりひで)
音楽評論家・思想史研究者。1963年仙台生まれ。『近代日本の右翼思想』(選書メチエ)に続いて、2008年の『音盤考現学』『音楽博物誌』がサントリー学芸賞と吉田秀和賞を受賞するなど高く評価された。最新刊は『日本思想という病』(共著、光文社)

2010年03月09日

片山杜秀さんと音楽書の関係を根掘り葉掘り(2/18青山ブックセンター六本木店)


前のデスクに置かれているのが、片山さんの「音楽批評の原点」ともいうべき書物たち(いまでも現役で活躍中!)

たいへん遅くなってしまいましたが、2/18(木)夜、青山ブックセンター六本木店にておこなわれた片山杜秀さんトークショウ「クラシックと活字の森へ」のご報告(すみません、昨日まで『続・クラシック迷宮図書館』の編集作業でブログ書く時間がなかったんです^^;)。

クラシック迷宮図書館』の発売を記念して、青山ブックセンター六本木店の柳瀬さんのお声がけで実現したこのイヴェント。多数のお客さんにご来場いただき、あらためて片山さんの人気を感じました。聞き手は僭越ながらワタクシ、木村がつとめさせていただきましたが、ふだんは仕事の話が中心になって、なかなか細かくうかがうことができないでいたあれこれを、これをチャンスと根掘り葉掘りお聴きしてしまいました。

片山さん、この日のためにわざわざ本を何冊か持ってきてくださったんですが、いずれも中学・高校時代に愛読というか愛用されていた書物。属啓成『名曲事典』、秋山邦晴『日本の作曲家たち(上・下)』、Schwannのレコードカタログなどなど……。面白いのは、いわゆる「評論」というよりも、「資料」的な書物ばかりということ。それぞれの本のなかでも、「読みもの」的な部分ではなく、「作品一覧」などのデータ欄に赤線が引いてある。このあたり、片山流音楽批評の原点を見た思いがしました。

最後には来場された方々から、いろいろと質問もいただきました。「片山さんの批評に故・長岡鉄男さんの批評と通ずるものを感じるが、ご自分はどう思われているか」という質問も飛び出しましたが、片山さんの答えは「自分はオーディオ・ファンではなかったが、長岡さんがひじょうに自由な感性で、クラシック・プロパーの人なら、なんで?と思うような作曲家をどんどんリスペクトしていく、ある意味破壊的な批評に、たいへん影響された」と、たいへん興味深いものでした。

続編となる『続・クラシック迷宮図書館』は、早くも今月20日の発売となります。3/25の横川理彦さんとのトークセッション(ジュンク堂書店新宿店)、4/17の高橋源一郎さんとのトークセッション(ジュンク堂書店池袋店)と、刊行記念イヴェントが目白押しです。いずれも初顔合わせ、なにが飛び出すかわからないぶっつけ本番トークにどうぞご期待ください。

[木村]


2010年03月26日

片山杜秀さんと横川理彦さんのトークセッション@ジュンク堂書店新宿店


片山杜秀さんの『クラシック迷宮図書館』と『続・クラシック迷宮図書館』の発売を記念して、昨日(3/25)ジュンク堂書店新宿店にて、ミュージシャンで作・編曲家の横川理彦さんとのトークセッションが開催されました。

『レコード芸術』誌で10年間、音楽書書評コーナーを担当した片山さんと、『サウンド&レコーディング・マガジン』誌で10年以上(ご本人もおぼえておられないとか)、毎月3冊の音楽書をとりあげて書評してこられた横川さん。音楽書書評の達人2人によるトークは、万博の話、映画音楽の話、そして現代音楽の話と、初顔合わせとは思えない盛り上がりをみせました。

印象的だったのは、「音楽は送り手と批評と聴き手の3者が必要。現代音楽はその意味でもう死んでいると思っていた。ジャズも同じような状態だったけど、菊池成孔という書き手によって蘇った。そして、片山さんが現れて、やっと現代音楽が生き返るんじゃないかと思った」という横川さんのコメント。

続・クラシック迷宮図書館』発売直後とあって、終了後のサイン会にも長い列が。雨の中ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。

[木村]


2010年03月29日

ミュージックバードで片山杜秀さん出演のラジオ番組スタート!

高音質CS衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」で、片山杜秀さん出演のラジオ番組が始まります。番組名は「片山杜秀のパンドラの箱」。

4月30日(金)23:00~24:00  再放送=5月8日(土)5:00~6:00

いったいどんな番組なのか──。以下、公式サイトから引用。

片山杜秀がクラシック界に殴り込み?!

 クラシック界で今、最もとがった書き手と言えば片山杜秀が筆頭に挙がるでしょう。
 「音盤考現学」「音盤博物誌」の2冊で、サントリー学芸賞&吉田秀和賞ダブル受賞、政治、社会、思想、映画、演劇、芸能・・・全方位に伸びる好奇心のアンテナは現代音楽から古典まで逃さず、博覧強記ぶりを発揮して、絶大なる説得力で鋭く時代を見通しています。演劇などで鍛えた独特の語りのファンも多く、ラジオ・レギュラー番組が待望されていました。その片山杜秀による月に一度の音楽時評、本やレコード(CD)、コンサートを始め、映画、演劇、世相、思想、芸能全般、政治までを、音楽を通して語ります。生放送に近いアップ・トゥ・デイトな作りの番組ですので、事前にテーマや曲目は発表いたしません。
 片山杜秀が開けるパンドラの箱から出てくるのは果たして災いか、はたまた希望か?!

──とのこと。どうぞお楽しみに!

なお、ミュージックバードを聴くには、専用のチューナーとアンテナが必要です。詳細は以下。

MUSICBIRDは TOKYO FMグループの超高音質CS衛星デジタルラジオ。 クラシック、ジャズ、KAYO-ENKAなどジャンル別に10のチャンネルがあり、 これを聴くには専用のチューナーとアンテナが必要。 ただ今、チューナーとアンテナを無料でレンタルする 「PCM Fun Club」の会員募集中 http://www.musicbird.jp/ http://www.musicbird.jp/musicbird/ch_all.html
[木村]

2010年04月19日

ジュンク堂ウェブマガジンの松家仁之さんインタビューにアルテスが!

ジュンク堂書店のウェブマガジン「WEBほんのしるべ」で、「編集者の棚」というコーナーがはじまりました。第1回は新潮社の名編集者、松家仁之さん。

http://www.junkudo.co.jp/hensyusya_tana.html

「新潮クレスト・ブックス」をたちあげたり、『考える人』や『芸術新潮』の編集長をつとめたりと、いつも仰ぎみているあこがれの大先輩ですが、そのお話の最後に、なんとなんと、アルテスが出てきます。

僕は、(出版は)これからの方がもっと面白いだろうと思っているんです。 (略) 最初にお話した晶文社は、まさに20〜30人くらいの規模ですごく面白いことをやっている会社でした。見渡す範囲に全員がいて、会議なんかしなくても、お互いが何を考えていて、何をつくろうとしているか、ぜんぶ見渡せるような規模というのが、本来の出版社なんじゃないかな。 これからは、webという手段を得て、生き生きとした小さい出版社がもっと出てくると思います。例えばミシマ社のような出版社とか、音楽の友社の人が独立して始めたアルテスパブリッシングとか。

そして、アルテスの本のなかで「一連の片山杜秀さんの音楽の本」をあげてくださっています。

こんな文脈でとりあげていただけるなんて、ほんとうに光栄としか言いようが……。精進せねば!と気が引き締まりました。松家さん、ジュンク堂のみなさん、ありがとうございました。

次回の「編集者の棚」もひきつづき、松家さんのお話のようで、楽しみです。

[木村]

2010年04月19日

アイデンティティは一つじゃダメ!──高橋源一郎×片山杜秀トークセッション、大盛況!


4/17(土)にジュンク堂書店池袋本店にておこなわれた高橋源一郎さんと片山杜秀さんのトークセッション「書評になにがわかる!」。稀代の聞き上手の高橋さんに片山さんのマシンガントークもいつもの数倍の破壊力で炸裂。会場は爆笑の渦につつまれました。

さまざまな話題がでましたが、印象にのこったのは「片山さんの4冊の本に、むりやりコピーをつけるとしたら、『アイデンティティは一つじゃダメ!』というのはどうか」という高橋さんの言葉。本職(?)の政治思想史研究のかたわら音楽評論家としても大活躍する片山さん(それだけでなく、映画や芝居、歌舞伎などなども)は、まさにマルチ・アイデンティティのひとですね。

高橋さん、トークセッションの前後にTwitterで、さかんに片山さん関連の話題をツイートしてくださっていますので、引用させていただきます。
http://twitter.com/takagengen

今日、ジュンク堂で片山杜秀さんと対談があるので(すいませんが、すぐに満員になりました)、片山さんの本をもう一度、最初の『音盤考現学』から『音盤博物誌』、『クラシック迷宮図書館』、『続クラシック迷宮図書館』と読み返していった。いや、ほんと、頭がクラクラするぐらい面白い。

でも、片山さんは専攻が政治学なのに、本職(?)の方を読んでいないので、申し訳ないです。そういえば、ぼくが大学に勤める時、大学側の人事委員として面接してくださった、いま同僚の原武史さんに、面接の場で「書評、ありがとうございます」といわれて、なんのことやら、とポカンとした覚えがある。

原さんが「あの鉄道本の著者」、「鉄っちゃんの原さん」と同一人物だと知らなかったのだ! 原さんも専門は政治思想史。政治学や政治思想を勉強していると、ジキルとハイドになっちゃうのかも。この片山さんの4冊本もメッセージはシンプルだと思う。要するに「アイデンティティーは一つじゃダメ!」。

駅ソバについて語るのと同じ情熱で天皇について語り(逆か?)、政治について語るのと同じように「ゴジラ」の音楽について語る。それがグローバリズムを超える、もしかしたら唯一の道なのかも(『続迷宮図書館』での、ユダヤ人バレインボイムとパレスチナ人サイードの会話について語るところは必読)。

ジュンク堂まで来たくださったみなさん、ありがとう。片山杜秀さん、ぼくも初対面でしたが、面白い人、っていうか、キャラの濃い人でしたね。頭がいいとかいう段階は遥かに超えてました。「本を目方で買う」というコピー、そんなに間違ってないみたいです。CDとレコードだけで5~6万枚。本も同様。

本とCDやレコードの収納できる場所を求めて、茨城の工務店の社長の会社兼住宅を買ったんだそうです。しかも、いまなお、本やCD等々を買うだけでなく、日々、CSなぞで放映される日本映画を一日何時間も録画しつづけている。「見る暇ないでしょ」と申し上げたら「はい」と答えられました。

素晴らしきかなおたく! そんな片山さんを形成するに至ったルーツは、小・中・高と男子校の暁星に通ったことではないかと本人も述懐されていた。暁星って卒業式や入学式で、日本国旗とフランス国旗が並び、「君が代」と「ラ・マルセイエーズ」が続けて演奏されるんだそうです。いいじゃないか、それ!

でもって、片山さん、ツイッターのアカウントは取得されているのに、まだツイートはされてないそうです。ぜひ、やってください! お願いします。

高橋さん、どうもありがとうございました!

[木村]


2010年04月30日

公明新聞に『続・クラシック迷宮図書館』の書評掲載

4/26付けの公明新聞に『続・クラシック迷宮図書館』の書評が載りました。以下、引用です。

取り上げられる本は難解でとっつきにくいものもあるが、著者の博覧強記と好奇心によって展開される書評によって、ぐいぐいと引き込まれてしまうだろう。

ありがとうございました。

[木村]

2010年04月30日

5/11川本三郎さん×片山杜秀さん夢の対談!

既報のとおり、4/22から千駄木の「古書ほうろう」で「アルテスパブリッシングの本・全点フェア」を開催していただいています(〜6/6)。

http://www.yanesen.net/horo/info/detail.php?id=32

フェア中に、店主・宮地さんのたってのご希望で、評論家の川本三郎さんと片山杜秀さんの夢の対談が実現することになりました。初顔合わせのおふたりですが、「映画」「文芸」そして「古書」について、尽きせぬ想いを語り合っていただきます。詳細は以下のとおりです。

■開催記念トーク・イベント

偏愛談義「古書も映画も音楽も」
片山杜秀(音楽評論家)× 川本三郎(評論家)
   
『音盤考現学』『音盤博物誌』で世を驚かせ、新刊の『クラシック迷宮図書館』2冊も好評の片山さんと、ごぞんじの評論家・川本三郎さんの初顔合わせが実現しました。幅広いジャンルに旺盛な好奇心で取り組んでいるという点では似たもの同士のお二人ですが、さてはてどんな話が飛びだすのか、お呼びしたわたしたちも楽しみです。

日にち 5月11日(火)
時間  18時半開場/19時開演
入場料 1000円
定員  50名(予約制・先着順)

※ご予約はお電話かメールで、古書ほうろうまで。
 03-3824-3388
 horo●yanesen.net ●=アットマーク
 (お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください)

お申し込みはお早めに!

[木村]

2010年05月04日

週刊文春で『続・クラシック迷宮図書館』が紹介されました

お知らせするのが遅くなりましたが、『週刊文春』4/22号の「文春図書館」で『続・クラシック迷宮図書館』が紹介されました。ちなみにおとなりでは、アルテスもたいへんお世話になっているジュンク堂書店池袋本店の田口久美子さんの新著『書店員のネコ日和』(ポプラ社)が紹介されていました。

[木村]

2010年05月10日

『中央公論』に片山杜秀さんのインタヴューが掲載されました

『中央公論』6月号の「著者に聞く」のコーナーに、『クラシック迷宮図書館』正の著者として、片山さんのインタヴューが3頁にわたって掲載されました。

片山さんの写真が幸せそうでナイスです。

自虐的に言えば、音楽批評は多かれ少なかれペテンです。そこからペテンを少しでも減らす。ひたすらその努力をして、悶絶する。それが音楽批評家の道ではないでしょうか。

その「悶絶」が、あのカタヤマ式音楽批評を生んでいるわけですね。

明日(5/11)は古書ほうろうにて評論家・川本三郎さんと片山さんのトークショー。楽しい会になることまちがいなしです。

[木村]

2010年05月17日

7/10、片山杜秀さんと秋岡陽さんが薦める「夏休みの課題図書」!?

クラシック迷宮図書館』と『続・クラシック迷宮図書館』の刊行を記念して、ヤマハ横浜店にてトークイヴェントがおこなわれます。片山杜秀さんとフェリス女学院大学教授の秋岡陽さんが、「夏休みに読みたい音楽書籍」を紹介するというもの。日時などは以下のとおりです。

日時:7/10(土)18:00〜
場所:ヤマハ横浜店 3F
入場料:1000円 要予約・先着50名様
お問合・お申込:ヤマハ横浜店2F楽譜売場
         TEL:045-311-1202(担当:高木)
URL:http://www.yamahamusic.jp/shop/yokohama

秋岡さんはフェリス女学院大学音楽学部音楽芸術学科教授をつとめ、山田耕筰研究などを専門とされていますが、それ以前は音楽之友社で何冊もすばらしい書籍を世に送り出した名編集者でした。、木村もたいへんな薫陶をうけた先輩です。「音楽書」というテーマで、どんな対談になるのか、とても楽しみ。定員がありますので、みなさんぜひお早めにお申し込みください。

また、同店では6月下旬から『クラシック迷宮図書館』正続で書評対象になった本を一堂に集めてのフェアがおこなわれます。絶版本や入手困難な本は除くことになりますが、音楽書ファンにとってはまたとない機会となるはずです。

[木村]

2010年05月18日

『Jupiter』で『クラシック迷宮図書館』正続が紹介されました

大阪・いずみホールの広報誌『Jupiter』6-7月号で『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』が紹介されました。

書評集の書評はやりにくいことはなはだしいと思いますが、評者(め)さんお気に入りのカレーの味にたとえてのユニークな評が素晴らしい。「最近、冗長な文章が多いとお嘆きの諸兄、瞠目して片山を読め!」と締めくくってくださってます。

ありがとうございました!

[木村]

2010年05月20日

『音楽の友』で『続・クラシック迷宮図書館』が紹介されました

『音楽の友』6月号で『片山杜秀の本4 続・クラシック迷宮図書館』が紹介されました。「著者の世界が存分に楽しめる1冊」と評していただきました。ありがとうございます。

[松岡]

2010年05月20日

川本三郎さん、片山杜秀さん、ほんとに初顔合わせですか??──5/11古書ほうろうでの対談


ジャケットにチェックのシャツという出で立ちも、まるで示し合わせたかのよう!

アルテスパブリッシング全点フェア」を開催していただいている千駄木の古書店「古書ほうろう」にて、5/11(火)、評論家の川本三郎さんと片山杜秀さんの対談「古書も映画も音楽も」がおこなわれました。

その場に居合わせた誰に聞いても「初顔合わせとは思えない」ほどの盛り上がり。話に出てくる固有名詞のほとんどに「?」の方も多かったようですが、それにもかかわらずこんなに楽しい対談はめったにないくらい。おふたりとも、映画や音楽のさりげない細部に目をとめて、そこから予想もしなかったような面白さを発見したり、作品の置かれた文脈を意外な視点から読み直したりする達人として知られますが、共通して持っているのは「人並みはずれた好奇心」そして「どんなことでも面白がる気持ち」でしょうか。同好の士どうしの敬愛と、ほほえましいライヴァル意識が横溢した至福の2時間でした。

「この続きをぜひ!」というみなさんのご要望におこたえして、古書ほうろうさんで近々第2弾を敢行すべく現在調整中。 「この対談を本にして!」というお声もいただいていますが、もちろん計画中です! 川本さん、片山さん、古書ほうろうのみなさん、そしてご来場くださったみなさん、ありがとうございました!

[木村]


2010年06月03日

川本三郎さんが『東京人』で片山杜秀さんのことを

東京人』で始まった川本三郎さんの新連載「東京つれづれ日誌」。本の話、漫画の話、鉄道の話、それから図書館への怒り(?)などなど、川本さんの日常がつれづれなるままに綴られた味わい深いエッセイです。

その第1回の最後に、5/11に古書ほうろうでおこなわれた片山杜秀さんとの対談の話題が。「映画の話、クラシック音楽の話で盛り上がり、二時間があっというまに過ぎてしまった。こんなに楽しい対談は久しぶり」と書いてくださっていて、聴衆の私たちと同じように川本さんも楽しんでおられたのだと、あらためて嬉しく思いました。

結びに、「あんまり楽しかったので、これから定期的に片山さんと古書ほうろうで対談することになった」とありますが、そう、近々古書ほうろうにて、第2回の対談をおこないますので、みなさんぜひお越しください。詳細が決定しましたら、またご案内します。

[木村]

2010年06月08日

7/14 川本三郎さんと片山杜秀さんの「偏愛談義」、ふたたび!

前エントリで少しばかりフライングしてお伝えしましたが、5/11に開催して大好評だった川本三郎さんと片山杜秀さんの偏愛談義「古書も映画も音楽も」の第2回が、ふたたび古書ほうろうにて開催されます。

http://www.yanesen.net/horo/info/detail.php?id=38

続・偏愛談義「古書も映画も音楽も」
川本三郎(評論家)× 片山杜秀(音楽評論家)

日にち 7月14日(水)
時間  18時半開場/19時開演
入場料 1000円
定員  50名(予約制・先着順)

※ご予約はお電話かメールで、古書ほうろうまで。
 03-3824-3388
 horo@yanesen.net
 (お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください)

さて、今回もまた前回のように超トリヴィアルな固有名詞飛び交いまくりのマニア談義となるのか、あるいはひとつのテーマをじっくりと掘り下げることになるのか、まったく予断を許しませんが、とにかく無類の面白さであることは自信をもって保証します。ぜひご参集ください!

[木村]

2010年06月14日

6/15-7/12 ヤマハ横浜店にて『クラシック迷宮図書館』特集!

片山杜秀さんの『クラシック迷宮図書館』および『続・クラシック迷宮図書館』の発刊を記念して、ヤマハ横浜店楽譜売場にて、明日6/15(火)よりフェアを開催していただけることになりました。「書評対象となった本を、現在入手可能な限り取りそろえ」ていただいているそうですので、みなさん、この機会にぜひお買い求めください(経験上、音楽書はすぐに「稀覯本」になってしまいますから!)。

また、以前のエントリでお伝えしたとおり、同店3Fにて7/10(土)18:00より、片山杜秀さんとフェリス女学院大学教授・秋岡陽さんをむかえて「夏に読みたい音楽書」と題して、トークイヴェントが開催されます。いずれ劣らぬ読書家のおふたりが、とくに「音楽書」にしぼって「課題図書」を推薦してくれます。この夏休みはぜひ「音楽書漬け」になってみてください!

フェアとトークイヴェントの詳細は以下をご覧ください。
http://www.yamahamusic.jp/shop/yokohama/media/01

[木村]

2010年06月18日

ヤマハ横浜店での『クラシック迷宮図書館』フェアがすごい!

既報のとおり、6/15(火)よりヤマハ横浜店楽譜売場にて、片山杜秀さんの『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』の刊行記念フェアがおこなわれています。同2書にて書評対象としてとりあげられた書籍を100点以上とりそろえ、レジ前の平台に積んでいただいているのですが、これがすごい!

フェア台に並んだ音楽書の数々。壮観!

これだけの品揃えも素晴らしいですが、なんといってもすごいのは、1冊1冊にまかれたオリジナルのオビ! それぞれの本の背に、片山さんがその本をとりあげた文章のタイトルをキャッチコピーのように記し、書評の中から文章を抜き書きしてくださっています。このフェアの担当、高木朋子さんが手書きで作ってくださったそうですが、どれほどの時間がかかったことでしょう……。

1冊1冊には手書きのオビが巻かれている!

7/10(土)にはフェアに合わせて同店にて、片山さんとフェリス女学院大学の秋岡陽さんによる「夏休みに読みたい音楽書」という対談がおこなわれます。詳細はこちら

音楽書ファン必見のフェア&イヴェントです。ぜひこの機会に横浜へ足をお運びください!

[木村]

2010年06月21日

『レコード芸術』で『クラシック迷宮図書館』『フレデリック・ショパン全仕事』紹介

『レコード芸術』7月号に片山杜秀さんの『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』の書評が掲載されました。評者は中村晃也さん。

(略)「面白すぎ」の奥に、あなどりがたい洞察が光る。各編2000字ほどだから、とても読みやすい。本書が単なる音楽書評でないのは、その視野が政治や歴史、映画や文学などにおよぶからだ。
読了後、賢くなったような気分になるのは請け合い。このプリズムの煌きからは、目がはなせない。

同じページには小坂裕子さんの『フレデリック・ショパン全仕事』の紹介も。「解説が伝記と楽曲分析を併録している点も、読みやすく魅力的」と評していただいています。

[木村]

2010年06月25日

7月からお店で使っていただくPOP2種公開



上:わくわく感を強調。下:とにかくインパクト勝負!

吉原真里さんの『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』、そして「片山杜秀の本1〜4」のPOPを作成しました。それぞれ著者近影入り(というか、片山さんの場合、はみ出してますが……)です。7月から、お店で見かけたら、ぜひ立ち止まって、本を手にとってみてください。

[木村]


2010年07月08日

『あんさんぶる』に片山杜秀さんのインタビューが掲載されました

『あんさんぶる』7月号に片山杜秀さんのインタビューが掲載されました。計4ページの充実したもの。

小学校受験のための塾で出会った先生、そして小学3年生の担任の先生の話は、はじめて読むエピソード。片山さんは独力で片山さんになったのかと思っていましたが、やはりどこかに導きの糸があるのですね。

明後日、7/10(土)19:00からはヤマハ横浜店にて、片山さんと秋岡陽さんの対談イヴェントがおこなわれます。「夏に読みたい音楽書」と題して、さまざまな書籍を紹介、おふたりならではの“読み方”を教えてもらえます。みなさんにとっての「導きの糸」となればさいわいです。ぜひご参加ください。

[木村]

2010年07月12日

夏休みは音楽書を読もう!──7/10片山杜秀×秋岡陽トークイヴェント報告


秋岡陽さん(左)と片山杜秀さん

去る7/10(土)、ヤマハ横浜店にて、片山杜秀さんと秋岡陽さんのトークイヴェントが開催されました。同店で開催していただいているクラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』発売記念フェアの一環としてのイヴェントで、お題は「夏に読みたい音楽書」。同書でとりあげられた書物だけでなく、最近面白かった本、学生に人気の本など、さまざまな音楽書が紹介されました。

以下、当日紹介された本を列記します。

●片山さん推薦

レヴィティン『音楽好きな脳』白揚社

・なんでも脳で説明する風潮があってきわどい本が多いが、あるていど信頼できる。
・音楽と小脳の話が面白かった。小脳はかなり原始的な器官で音楽と関係なさそうだが、小脳は運動と時間を司る。音楽は芸術だと思いたがるが、生き物として生きていくために必要なものだということ。
・人間は音の情報と感情を高度に結びつけることに成功したから、この地上で繁栄した。音楽は生き残るための訓練になっている、ということを、この本から学び取った。

三上敏視『神楽と出会う本』アルテスパブリッシング

・自分は神楽を国立劇場でしか見てないが、三上さんは現地で楽しんでおられて、うらやましい。
・いま相撲が話題だが、あれもスポーツじゃなくて芸能。一人相撲は神様と相撲してかならず負けることになっている。スポーツの部分は余興。音楽が音の部分だけ特化してしまったが、神楽は芸能や宗教と一体だったころの音楽の姿を表している。

シーゲル『サキソフォン物語』青土社

・サキソフォンが流行ったのは、カルーソやクライスラーのヴィブラートをうまく模倣できる楽器だったから、と書かれている。

モラスキー『ジャズ喫茶論』筑摩書房

・著者が否定したいと思っている前の学説のほうが、じつは面白かった(笑)。

●秋岡さん推薦

西原稔『ピアノの誕生』講談社

・最近は、ピアノを弾いてると「変わってるね」といわれる学生がいて、彼ら/彼女たちは「ピアノを弾く自分って、なに?」と考えることが多い。そんなときにこの本などはよく読まれる。


西原稔『「楽聖」ベートーヴェンの誕生』平凡社

西原稔『ピアノ大陸ヨーロッパ』アルテスパブリッシング

・西原さんの本はこの2冊もおすすめ。

Robert P. Morgan, Anthology of Twentieth-Century Music, W W Norton & Co Inc

・(秋岡さんの)シカゴ大学時代の恩師の本。向こうはこういう堅い本がしっかり刊行されていて、いいですよね。

西川尚生『作曲家・人と作品 モーツァルト』音楽之友社

・モーツァルトの伝記なんて、もう書くことないだろうと思ったけど、この本はいろいろ知らなかったことが書かれている。レクイエム書きながら陽気なホルン協奏曲を書いていたなんて、この本ではじめて知った。

川端純四郎『J.S.バッハ 時代を超えたカントール』日本キリスト教団出版局

・この著者は音楽学者じゃないが、とてもいい本。あのバッハ学者の小林義武さんも「いい本だ」とおっしゃっていたので、自信をもっておすすめします(笑)。

金澤正剛『古楽のすすめ』音楽之友社
(若かりしころ(30代後半?)の金澤さんの写真が登場!)

・自分で発見したつもりになっていたことが、この本を読んだらぜんぶ載っていた。
・最近出た新版も、かなり書き足してあっておすすめ。

Walter Benjamin, The Work of Art in the Age of Mechanical Reproduction(英語版)
Lawrence Lessig, Free Culture
David Kusek, Gerd Leonhard『デジタル音楽の行方』翔泳社
福井健策『著作権の世紀』集英社新書

・このへんは、やはり最近の著作権とか配信がらみでよく読まれる本。ベンヤミンとか、学生といっしょに原書講読するとみんなギョッとしてます。

Theodor W. Adorno, Essays on Music(英語版)
渡辺裕編『アドルノ 音楽・メディア論集』平凡社

片山「わたしの批評の元ネタもかなりアドルノです」
秋岡「後者はとても翻訳が読みやすいですね」

北川純子『音のうち・そと』勁草書房
東谷護『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房
『ヲノサトルの甘い作曲講座』リットーミュージック

・ポピュラー音楽に関心のある学生に人気なのは、このへん。

R. Murray Schafer, The Soundscape

・この本は以前から人気があったが、最近はだんだん読まれなくなってきた。

小沼純一『武満徹 その音楽地図』PHP研究所

秋岡「びっくりしたのは、この本をはじめとして、Googleブックスでタダで読めちゃう本がたくさんあること。読めるのは一部分だが、うまく自分の知りたい部分に当たれば、本を買わなくてもいい(笑)」
片山「子供のころは出会うためにものすごく苦労したものが、ネットで簡単に手に入る。フリーになればなるほど、判断能力が必要になる。昔は手間やお金がかかるぶん選別能力が磨かれた」

以上、秋岡さんはiPadをプロジェクターにつないで、本の写真をスライドで壁に映しながらの解説。そのあいまに、なんだか意味不明の写真(※)がとつぜん映し出されたりして、面食らいましたが、それ以外は実にわかりやすいお話で、大学で講義を聴いている気分になりました。

※音楽之友社入社当時の木村の写真(じつは秋岡さん、音楽之友社時代の大先輩なのです)。しかも、上司の眼を盗んで作曲にいそしんでいるところなんかも映し出され、このときばかりは秋岡さんにご登壇いただいたことを悔やみました(笑)。

最後に聴衆からは、「片山さんに音楽史のブックガイドを書いてもらいたい。音楽史の研究史がわかる本があれば」という注文も、片山さん、「(アルテスの)木村さんと相談します(笑)」とのお答えでした。なるほど、面白そう。ぜひ計画しましょう、片山さん!

[木村]



2010年07月15日

殺人者はクラシックがお好き?──7/14 川本三郎×片山杜秀「続・偏愛談義」@古書ほうろう

5月におこなわれた川本三郎さんと片山杜秀さんのトーク・イヴェント「偏愛談義──古書も映画も音楽も」の第2弾が、ふたたび千駄木の古書ほうろうで開催されました。

前回の評判を聞きつけてか、お客様の入りは上々。前回は初顔合わせだったおふたりも、今回はより力の抜けた和やかな雰囲気のトークを繰り広げました。川本さんが「あ、思い出した」とどんどん新しい話題を振り、片山さんがそれをすかさずフォローする様は、気のおけない親友どうしか師弟の語らいのようでした。

今回もiPadでツイッター実況中継を試みましたが、未知の固有名詞が飛び交うトークを再現することは不可能。でも、どんな話題がでたか、ちょっとは参考になるかもしれませんので、以下にコピーしておきます。

[木村]

>> 詳細

2010年10月16日

11/18 川本三郎×片山杜秀の偏愛談義、三たび!

5/11の第1回、7/14の第2回にひきつづき、川本三郎さんと片山杜秀さんの「偏愛談義」、第3回を11/18(木)に開催します。場所はもちろん、千駄木の「古書ほうろう」さんにて。

以下、古書ほうろうのウェブサイトより引用させていただきます。

続々・偏愛談義「古書も映画も音楽も」 川本三郎 × 片山杜秀 11月18日(木)

アルテスパブリッシングの本 全点フェア」をきっかけに始まった川本さんと片山さんの偏愛談義。「固有名詞がぜんぜん分からないのに楽しい」と大評判のトークも、いよいよ3回目を迎えます。

鈴木英夫監督の話題ではじまり、永井荷風と菅原明朗の話を経由して、川本さんのハミングで終わった第1回

映画の殺人者は口笛をよく吹くという話でスタートし、「次にゴジラが破壊するのはスカイツリー」と意気投合、ハンス・アイスラー作曲の東ドイツ国歌を片山さんが高らかに歌いあげた前回は、『ギターを持った渡り鳥』で小林旭が弾いていたピアノ曲はなにか?という宿題もでました。

今回も、映画と音楽にまつわる汲めども尽きぬお話が伺えるのは間違いないところ。心からの敬意を持ち合う「同好の士」ふたりによるリラックスしたおしゃべりを、みなさんもぜひご堪能ください。


続々・偏愛談義「古書も映画も音楽も」
川本三郎(評論家)× 片山杜秀(音楽評論家)

日にち 11月18日(木)
時間  18時半開場/19時開演
入場料 1000円
定員  50名(予約制・先着順)      
会場  古書ほうろう http://www.yanesen.net/horo/about/

※ご予約はお電話かメールで、古書ほうろうまで。
 03-3824-3388
 E-mail:horo●yanesen.net ●を@にかえてください。
 ご予約の際の件名は「11/18 片山杜秀 × 川本三郎」で。
 (お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください)

「とことんマニアックなのに誰でも楽しい」と評判のこの対談、ぜひご体験あれ!

[木村]

2011年03月01日

【書評】『クラシック迷宮図書館』(正・続)|『みすず』(2011年1月・2月合併号)

『みすず』1月・2月合併号は恒例の「読書アンケート特集」。今年は建築史の倉方俊輔さんが片山杜秀さんの『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』をとりあげてくださいました。

(略)多少強引でも爽快な、的を射た文章によって、音楽が深く社会と人間と、人間の哀しみとでも言いようのないものに触れていると知れる。ど真ん中を進みながら「〜学」の退屈さを免れている。同書にそそのかされて、何冊の音楽書に手を伸ばしたことか。おかげで音楽史研究の厚みが分かり、いろいろと考えさせられた。

「そそのかされて」というところに、片山さんの本の特徴が表されているようで。ありがとうございました。

[木村]

2012年09月07日

片山杜秀さん、吉田秀和賞審査委員に就任!

5月の吉田秀和さんの逝去以来、「今後、吉田秀和賞はどうなるのか」ということが芸術界の関心事のひとつとなっていましたが、このたび水戸芸術館から新しい体制についてのお知らせがありました。

第22回目となる今回からは、生前の吉田秀和さんと親交のあった文学者・杉本秀太郎さんを審査委員長に迎え、今年1月に逝去された林光さんの後任として、弊社刊行の『音盤考現学』『音盤博物誌』で第18回の受賞者となった音楽評論家・片山杜秀さんを審査委員として迎える、とのことです。審査は杉本さん、片山さんの2人でおこない、賞の発表は12月、贈呈式は1月におこなう予定だそうです。

フランス文学や美術への造詣の深さで知られる杉本さんと、政治思想史研究と音楽評論という2つの柱から奇抜な着想を次々に繰り出す片山さん。このふたりが後継をつとめるというところからも、吉田秀和さんのもっていた世界の大きさ、広さを感じる思いです。

[木村]

2013年11月15日

東京堂書店神保町本店にて「片山杜秀の本」フェア開催!

東京・神田神保町の東京堂書店神保町本店にて、11/19(火)〜12/20(金)の1カ月間、「片山杜秀の本」フェアが開催されます。

先月刊行された最新刊『現代政治と現代音楽』を中心に、「片山杜秀の本」シリーズをはじめ、他社刊行の音楽以外の本も一同に並べる、現代の知の巨人・片山杜秀の全貌を知るには恰好のフェアです。

フェアでは、『現代政治と現代音楽』と前作『線量計と機関銃』のもとになった番組「片山杜秀のパンドラの箱」(衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」で放送中)の内容を一部聴いていただけるようになっています。この機に高音質「音楽専門」衛星ラジオ「ミュージックバード」のリスナーになってみませんか?

[木村]

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