TOP

2011年12月02日

「音楽専門館」で安田寛さんの「音痴と日本人」連載開始!

東京書籍が運営するウェブショップ「音楽専門館」では、アルテスのウェブショップを置かせてもらっているほか、野川美穂子さんの「日本音楽への招待」の連載を掲載していますが、新たに強力なウェブ連載が始まりました。奈良教育大学教授で『唱歌と十字架』(音楽之友社)、『「唱歌」という奇跡』(文春新書)などの著者として知られる安田寛さんによる「音痴と日本人」です。

「音痴」ということばは、どうも西洋音楽が日本に入ってきてから作られたことばらしい。日本人が西洋音楽という異文化と出会い、その「文明の衝突」が個々の身体的反応として表れたのが「音痴」という現象であった──そんな大胆な文明論をテーマに、日本人に西洋音楽をもたらし、つまり「音痴」をもたらしたアメリカ人、メーソンの謎をさぐるという興味尽きない内容です。

アルテス WEB連載 トップページ
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/?page=2

音痴と日本人 第1回
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/yasuda001.htm

音痴と日本人 第2回
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/yasuda002.htm

音楽専門館はこの12月で開設4周年! そのタイミングに合わせて、2回同時の公開となりました。3回目以降は、毎月1回の更新となります。どうぞお楽しみに!

[木村]

2012年01月10日

安田寛「音痴と日本人」第3回アップ

安田寛さんのWEB連載「音痴と日本人」(東書「音楽専門館」)の第3回がアップされました。

音痴と日本人|第3回 ハワイの「詩編第100番」が描き出す「文明の衝突」の軌跡
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/yasuda003.htm

今回はハワイに伝わった「詩編旧100番」の謎をたどりながら、文明の衝突と継承を論ずる興味深い内容です。

[木村]

2012年01月24日

安田寛「音痴と日本人」第4回アップ

「音楽専門館」で連載中の安田寛さんの「音痴と日本人」、第4回が公開されました。

【第4回】 民族の純血神話
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/?page=2#onchi

今回はジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』、森有礼暗殺などから「音痴」に迫ります。いったいどうやって?? 読んでのお楽しみ。

[木村]

2012年02月22日

安田寛さんの「音痴と日本人」第5回公開

東書WEBショップ「音楽専門館」で連載されている安田寛さんの「音痴と日本人」第5回が公開されました。

◎連載トップページ
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/?page=2

◎音痴と日本人 第5回 日本人を音痴にした男、メーソン
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/yasuda005.htm

ついにキーパーソン、ルーサー・ホワイティング・メーソンが登場。伊澤修二に西洋音楽を教え、日本の洋楽教育を唱導したとされる人物です。ほかならぬこの人が「日本人を音痴にした男」とは、穏やかではありませんが、そのココロは?

[木村]

2012年04月10日

安田寛さんの「音痴と日本人」第6回公開

大好評連載中の安田寛さん「音痴と日本人」の第6回が公開されました。

東書WEBショップ「音楽専門館」
WEB連載「音痴と日本人」
第6回 日本人が知らない唱歌誕生の真相

「日本人を音痴にした」唱歌教育。その立役者として知られる伊澤修二とメーソンのほかに、目賀田種太郎、森有礼、イーヴン・トゥルジェー……だんだん役者がそろっていきます。

[木村]

2012年04月26日

安田寛さんの「音痴と日本人」第7回公開

安田寛さんのウェブ連載「音痴と日本人」の第7回が公開されました。

東書WEBショップ「音楽専門館」
WEB連載「音痴と日本人」
第7回 日本人の音痴は音階の欠陥にあり

文部省の唱歌が生まれたのは、明治10年(1877)の夏、アメリカで開催されたある夏期講座においてだった!?──メーソン、伊澤、目賀田、そしてその背後にひかえるトゥルジェー。前回にひきつづき、彼らの行動とその真意が明らかにされていきます。

[木村]

2012年05月29日

安田寛さんの「音痴と日本人」第8回公開

安田寛さんのウェブ連載「音痴と日本人」の第8回が公開されました。

東書WEBショップ「音楽専門館」
WEB連載「音痴と日本人」
第8回 唱歌を作った「パシリ」の構図

「伊澤修二といえばその最大の功績は唱歌導入であり、唱歌導入といえば伊澤の大仕事」というのがこれまでの共通認識ですが、伊澤は「パシリ」にすぎなかったのではないか──。前回まで日本への唱歌導入をめぐる「アメリカン・コネクション」を探ってきたこの連載ですが、今回は「ジャパニーズ・コネクション」のトップは誰か、というお話。

[木村]

2012年07月19日

安田寛さんの「音痴と日本人」第9回公開

『バイエルの謎』(音楽之友社)も売れ行き好調の安田寛さんによるウェブ連載「音痴と日本人」の第9回が公開されました。

東書WEBショップ「音楽専門館」
WEB連載「音痴と日本人」
第9回 メロ先の実態──日本語にかけられた強圧

「日本人はひとりで歌うときも、おおぜいがいっしょになって歌ったり唱えたりできるリズムを意識している」──なるほどこれが「七五調」のベースにあるわけですね。それでもって、その日本人に共有されたリズム感を壊した元凶が「メロ先」だった。というのが今回のお話。歌謡曲などで一般的な「作曲家がメロディを先につくり、それにあわせて作詞家が歌詞をつくる」というのが「メロ先」です。日本最初の「メロ先」──メーソン、目賀田種太郎、伊澤修二の実験はどのようなものだったのでしょうか。

[木村]

2012年09月28日

安田寛さんの「音痴と日本人」第10回公開

東書WEBショップ「音楽専門館」で好評連載中の安田寛さん「音痴と日本人」、第10回が公開されました。

WEB連載「音痴と日本人」
第10回 『小学唱歌集』に隠された深い秘密

文部省が最初に出した音楽の教科書『小学唱歌集』の収録曲が、メーソンのつくったカリキュラムの最初ではなく第2段階から採られていることの謎をさぐります。どうも伊澤修二ほかが「音痴」を克服していった過程が、そのまま文部省の教科書に反映している、というのです……。

[木村]

2012年12月25日

安田寛さんの「音痴と日本人」第11回公開

東書WEBショップ「音楽専門館」で好評連載中の安田寛さん「音痴と日本人」、第11回が公開されました。

WEB連載「音痴と日本人」
第11回 メーソンが日本人の音痴矯正に使った手段とは?

第10回にひきつづき、『小学唱歌集』初編の選曲と曲順が、伊澤修二ほかの留学生が「音痴」を克服した過程を記録したものなのではないかという謎にせまります。

 『小学唱歌集』初編のもとになった『日本語音楽掛図』の選曲と曲順をみると、目賀田や伊澤がどんな課題を練習し、どんな歌を最初に歌ったのか、その過程がみてとれる。その証拠のひとつとなるのが、『小学唱歌集』初編第15番「春のやよい」である。この曲は、メーソンの『音楽掛図』の第1集から第3集までには出てこない。『音楽読本』第4集になってようやく、しかも4部合唱として出てくる曲である。原曲は子どもの賛美歌「幸せの国(There is a happy land)」である。そんな曲が、日本の『小学唱歌集』初編では早くも15番めに出てくるのである。この異常さは、まさにこの歌によって目賀田と伊澤が音痴を克服したからだ、という以外に説明のしようがない。
[木村]

2013年03月18日

安田寛さんの「音痴と日本人」第12回公開

東書WEBショップ「音楽専門館」で好評連載中の安田寛さん「音痴と日本人」、第12回が公開されました。

WEB連載「音痴と日本人」
第12回 「八重の桜」にみる日本人音痴治療の実態

第2回で新島襄が登場したときから期待していた方もいらっしゃると思いますが、今回ついに妻の新島八重が登場。NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公ですね。

新島襄はメーソンがつきまとっては隙あらば音楽談義を始めるのを鬱陶しく思っていたらしく、妻の八重にこんなふうにぼやいています(第2回から引用)

この音楽先生は四五分ほど黙りおりそうらえ共、がんらい音楽病気の人なれば、人の頭痛を音楽談にて楽しみ、また音楽談ならばこれこそ頭痛の大妙薬なるべしと思いしにや、たずさえ参りし音楽の書を取出し、一二三四五六七、またドー。レー。ミー。ファー。ソール。ラー。シー。ドー。などと得意然と唱歌をはじめかけられ候えば、トンダモノと同道したわい

夫の襄は明らかな音痴だったようですが、八重のほうはどうだったのか?──彼女も女学生だった時分にはオルガンを練習していたようです。京都でおこなわれていたこの西洋音楽の教育、じつはメーソンの野望と関係がある、というのが今回のテーマ。お楽しみください。

[木村]

[木村]

2013年06月04日

安田寛さんの「音痴と日本人」第13回公開

東書WEBショップ「音楽専門館」で好評連載中の安田寛さん「音痴と日本人」、第13回が公開されました。

WEB連載「音痴と日本人」
第13回 『白鯨』と日本人と音痴

『白鯨』とはもちろんメルヴィルの小説ですが、日本人の音痴と「捕鯨」とがどうも根っこではつながっているようなのです。どうぞお楽しみに!

[木村]

2013年08月22日

安田寛さんの「音痴と日本人」最終回を公開しました

東書WEBショップ「音楽専門館」の好評連載、安田寛さんの「音痴と日本人」、ついに最終回となる第14回が公開されました。

WEB連載「音痴と日本人」
最終回(第14回) 民族的劣等感「音痴」の克服──国民皆音階訓練から国民皆音感訓練へ

最相葉月さんの著書で一般にも知られるようになった「絶対音感教育」が、「音階教育」から始まる西洋式の音楽教育とはまったく異なる発想から生まれた画期的なものだったことを明らかにするとともに、第1回でもとりあげられた「ピョンコ節の謎」にもういちど立ち戻り、日本人を音痴にしたものの根幹にせまります。

この連載はアルテスから書籍化予定。かなりの加筆・改訂の手が加わる予定なので、ぜひ期待してお待ちください!

[木村]

Go to Altespublishing website

Twitter @suzukisgr

Twitter @kimuragen

カテゴリー

アーカイヴ

[ Powered by ]
Movable Type 3.38