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2008年10月01日

速報! 吉田秀和賞受賞!!

本日、発表された「第18回吉田秀和賞」の受賞作は、なんと! 片山杜秀さんの『音盤考現学』『音盤博物誌』!! 2作合わせての受賞となりました。

選評は以下のとおりです。

 天才と博識がはじけ出てくるような批評集である。

 100回におよぶ連載コラムを2分冊にまとめたものだが、各回1枚のディスクを取り上げ、作曲家や作品、その演奏について勘所をおさえ、そこから連想されるあらゆることに現代的視点から意味をあたえ、さらなる連想へと展開してゆく。その展開たるや息もつかせない。1枚のディスクから今の時代を切ってみせるという独特の視点は、日本の近・現代音楽について語るとき、特に熱をおびる。薀蓄の深さ、オタク的偏愛ぶりは驚異的だ。国外の音楽に向かうときも、この態度はより鮮明で、モーツァルトを表現主義音楽の元祖ではと提唱してみたり、バレンボイムの演奏術をシオニズム運動の精神に結びつけたりと、その批評眼は端倪すべからざるものがある。たいへんな力業だ。

 まったく新しい批評のスタイルを生み出した。

吉田秀和賞は「吉田秀和芸術振興基金が平成2年に創設。優れた芸術評論を発表した人に対して賞を贈呈し、芸術文化を振興することを目的」とする賞です。審査委員は吉田秀和、加藤周一、林光の三氏です。

片山さん、やりましたね! アルテスにとっても、創立1年にしてたいへんな栄誉にあずかり、メンバー一同、信じられない思いです。みなさんの応援に心から感謝しています。

[木村]

2008年10月02日

ARTES インフォ*クリップ vol.12

メルマガ「インフォ*クリップ」第12号を配信しました。

今回は、『音盤考現学』『音盤博物誌』が第18回吉田秀和賞を受賞!という嬉しいニュースを速報でお伝えしました。

メルマガの登録はこちらから。

[松岡]

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2008年10月05日

日経新聞「活字の海で」で『「at武道館」をつくった男』が紹介されました

吉田秀和賞受賞の余韻もさめやらぬ週末ですが、今日10月5日付け日本経済新聞朝刊の読書面「活字の海で」で、「裏方の目でポップス回顧」として『「at武道館」をつくった男』が「人間くさい裏話が印象に残る」と紹介されました。一緒に登場しているのは朝妻一郎さん初の著書『ヒットこそすべて』と、ばるぼらさんの『ナイロン100%』です。どちらもたいへんな労作。とくに現フジパシフィック音楽出版代表取締役会長・朝妻さんは業界の生き字引のような方ですから、その全キャリアが語られた前者はあらゆる音楽ファン必読かとおもいます。

[鈴木]

2008年10月06日

「音楽・知のメモリア」、第7回はドビュッシー

小鍛冶邦隆さんのWeb連載「音楽・知のメモリア」、第7回がアップされました。

今回の主人公はドビュッシー。彼が夢みた音楽とは、旧来、聴き手の音楽的理解の自由を保障し担保してきた、文化的慣習としての「音楽形式」のありかたを更新するものでした。1950年代の電子音楽にもつながる、ドビュッシーの革新性のありかを明らかにします。

[木村]

2008年10月08日

『バンドジャーナル』で『学ぼう指揮法』が紹介されました

『バンドジャーナル』11月号で『学ぼう指揮法Step by Step』が紹介されました。この号にはアルテスの広告も出させていただきました。

全国の吹奏楽、ブラスバンドの指揮者、指導者のみなさんのお役にたてることまちがいなしの1冊です。

[木村]

2008年10月09日

『週刊文春』に和久井光司さんの著者インタビュー掲載

今日発売された『週刊文春』10月16日号「編集部の赤マル!」で『「at武道館」をつくった男』の著者・和久井光司さんの著者インタビューが掲載されています。

「七〇年代洋楽全盛時代を担った男、野中規雄の人生」という大見出しと和久井さんの写真とともに5分の3ページという大枠です。記者の方は団塊ジュニア世代だそうですが、本については「ノスタルジーを超え、当時を知らない世代に新鮮に響く」とのこと。この世代には親である団塊世代がやってきたことに強い関心を持っている人が多いように思いますが、この本もそんな興味を満たす1冊として読んでもらえたなら嬉しいです。

[鈴木]

2008年10月09日

『ハーモニー』で『学ぼう指揮法』が紹介されました。

全日本合唱連盟の会報である季刊誌『ハーモニー』秋号で、『学ぼう指揮法Step by Step』が紹介されました。

アマチュア合唱団で、いきなり「指揮者やれ」と言われてしまったひと、新任校でいきなり合唱クラブを受け持たされてしまった先生などの「アンチョコ本」としても、役に立ってくれたらうれしいです。

[木村]

2008年10月10日

ピーター・バラカンの出前ジュークボックスVol.1開催!

アルテスの企画でピーターさんのDJイヴェントを始めることにしました!
題して『ピーター・バラカンの出前ジュークボックス』。ピーター・バラカンのDJ番組をライヴで体験してみませんか? というわけです。詳細は下記をどうぞ。

そしてこれを機にピーター・バラカン公式ブログがついにオープン! こちらもピーターさんの全面協力のもと、アルテスで運営していきます。レギュラー出演番組のほか、さまざまなイヴェントやトークショーなどあちこちからひっぱりだこのピーターさんの活動が、ここを見れば一目瞭然というわけです。10月分の出演イヴェント4本の情報もすでにアップしています。これから少しずつ充実させていきますので、ご期待ください。

ピーター・バラカンの出前ジュークボックスVol.1
Vol.1は渋谷のアップリンク・ファクトリーに出かけて、2部構成でお送りします。前半は、今年めでたく復刊となった『魂(ソウル)のゆくえ』にちなんで、ソウルの歴史的名演の数々を、後半は2008年の新譜から選りすぐりの愛聴盤を厳選して、ご紹介します。ピーターさんの愛情あふれるトークとともにお楽しみください。

【日時】11月16日(日)14:30開場 15:00開演
【出演】ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
【料金】1800円(1ドリンク付き)
【会場】アップリンク・ファクトリー(渋谷駅徒歩7分)
〒150-0042東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F Tel.03-6825-5502
予約:メールアドレス(factory@uplink.co.jp)にてお受けします。メールには 1)お名前 2)予約希望人数(一度の予約で3名様まで) 3)ご住所 4)電話番号を明記のうえ、件名を「出前ジュークボックスVol.1」としてお送り下さい。
☆お客様からのリクエスト曲を pbarakan@gmail.com で受け付けています。
※上記メールアドレスは@を半角に変えてお送りください。

[鈴木]

2008年10月13日

「反ヒューマニズム音楽論」第2回をアップ

若尾裕さんのWeb連載「反ヒューマニズム音楽論」、第2回を掲載しました。

今回のタイトルは「クラシックという生政治」。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番作品27-2──いわゆる《ムーンライト(月光)・ソナタ》として有名なソナタですが、このソナタの第1楽章のみが切り離されて、崇高さ、悲しさ、メランコリーなど、さまざまな情動や意味が付加されていく様子を描き、「クラシック音楽=正しい音楽」というイメージがどこから生まれたのかを探ります。

◎反ヒューマニズム音楽論
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index.html

[木村]

2008年10月17日

ARTES インフォ*クリップ vol.13

メルマガ「インフォ*クリップ」第13号を配信しました。

今回は11/22発売予定のダニエル・バレンボイム著/蓑田洋子訳『バレンボイム音楽論──対話と共存のフーガ』について。他にもピーター・バラカンさんのイベント情報など、盛りだくさんの内容です。

メルマガの登録はこちらから。

[松岡]

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2008年10月23日

『BEAT SOUND』で『「at武道館」〜』と『魂のゆくえ』が紹介されました。

10月21日に発売された季刊『BEAT SOUND』誌(ステレオサウンド刊)のブック・レビュー欄で、伊藤隆剛さんが2冊並べて紹介してくれました。『魂のゆくえ』を「リマスター盤の如く蘇った改訂ヴァージョン」と、また『「at武道館」〜』は「日本ではこれまでになかった“裏方から見たロック・ヒストリー”であり、団塊世代のある種理想的なサクセス・ストーリーとして清々しい読後感を誘う」と評してくださっています。はい、まさにそういう本なんです。こちらの意図がしっかり伝わると嬉しいものですね。伊藤さん、武田編集長、どうもありがとうございました。

[鈴木]

2008年10月31日

「音楽専門館」がプレゼント・キャンペーンを展開中

東京書籍が運営するオンラインショップ「音楽専門館」がオープン1周年に合わせ、プレゼント・キャンペーンを展開中。アルテスからもプレゼントを提供させていただきましたので、みなさま奮ってご応募ください。応募期間は10月31日~11月30日、東書ウェブショップでご購入いただたお客様が対象です。
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/anniversary/

「音楽専門館」は「音楽のあるくらし・音楽でいっぱいの学校」をコンセプトとしたオンラインショップで、書籍、CD、DVD、楽譜、音源などの商品も幅広く、アルテスも応援しているサイトです。

12月からはアルテスも出店し、アルテス商品が「音楽専門館」でも購入できるようになります。また、アルテス企画による、野川美穂子さん『日本音楽への招待』のウェブ連載が、「音楽専門館」ではじまる予定です。こちらも要チェックです!

[松岡]

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