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2014年10月10日

松田美緒 ニュー・アルバム『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』12月15日CDブック仕様で発売!


日本の多様なルーツを探し求めて、
祖谷、伊王島、小笠原からブラジル、ハワイへ──
うたをめぐる壮大な旅がいま始まる!

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“うたう旅人”松田美緒が、自ら探し求めた伝承曲に新たな生命を吹き込んだニュー・アルバム(CDブック)『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』をリリース! 12/4 記念ライヴも開催!
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ラテン諸国と日本をつなぐ新世代のシンガー、松田美緒が自らが掘り起こした日本の伝承曲に取り組んだニュー・アルバム『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』をアルテスパブリッシングより12月中旬に全国のCDショップと書店で発売します。本人書き下ろしによる各曲にまつわるストーリーをたっぷり収録した初のCDブック仕様!

このCDブックは、松田美緒が近年取り組んでいるコンサート・プロジェクト「にほんのうた」の成果をかたちにしたものです。CDには彼女が各地で出会った日本の知られざる民謡やブラジル日系移民の歌など14曲を収録。徳島県の山村・祖谷(いや)、隠れキリシタンが住んだ長崎県の伊王島、南太平洋の小笠原諸島父島、あるいは福島県の相馬、福岡県の行橋、さらには多くの日本人移民が暮らすハワイやブラジルなどで地元の人々に歌い継がれていた知られざる名曲たちには、遠く海を越えて世界とつながる多様な日本の物語がつまっています。

ピアノ、パーカッション、ウッドベースというシンプルな構成による洗練されたサウンドとアレンジによって、新しい命を吹き込まれた日本のうた。懐かしくて新しい歌声をご堪能ください。

本には、収録曲の歌詞とともに、1曲1曲を探し求める旅の記録と、その歌を継承してきた人々との出会い、各曲の歴史や背景などを自ら書き下ろしたエッセイを14本収めています。

12月4日(木)には東京・永福町のホール「sonorium」でリリース記念ライヴを開催、当日はこのCDブックを先行発売します。上質の音響を備えたインティメイトな空間で、「クレオール・ニッポン」の世界をご堪能ください。最大100席ですのでご予約はお早めに!

■松田美緒 ニュー・アルバム(CDブック)
『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』
A5判タテ・上製・80頁(カラー24頁)
定価:本体3500円(税別)
発売:2014年12月15日
ISBN978-4-86559-115-6
イラストレーション:渡辺亮
写真:Adeyto、畠山浩史
デザイン:有山達也+中島美佳(ariyama design store)

【CD収録曲】
1 山子歌(秋田県・鹿角)
2 木びき唄(徳島県・祖谷)
3 木負い節(ヨイヤラ節)(祖谷)
4 花摘み歌(長崎県・伊王島)
5 アンゼラスの歌(伊王島)
6 こびとの歌(伊王島)
7 原釜大漁歌い込み(福島県・相馬)
8 トコハイ節(福岡県・行橋)
9 レモングラス(小笠原諸島~ミクロネシア)
10 移民節(ブラジル)
11 子牛の名前(ブラジル)
12 五木の子守唄(熊本県・五木村、ブラジル版)
13 ホレホレ節(ハワイ)
14 祖谷の草刈り節(祖谷)

ミュージシャン:松田美緒(vo)、鶴来正基(p)、渡辺亮(per)、沢田穣治(b)、早坂紗知(sax)
プロデュース:松田美緒、宮田茂樹

【リリース記念コンサート開催!】
◎2014年12月4日(木)19時00分開演(18時30分開場)
◎会場:sonorium(ソノリウム・井の頭線永福町駅から徒歩7分)http://www.sonorium.jp/
◎出演:松田美緒(vo)、鶴来正基(p)、渡辺亮(per)、沢田穣治(b)
◎料金:前売3500円、当日4000円(全自由席)
◎チケットご予約:メール(infoアットマークartespublishing.com)または電話(アルテスパブリッシング 03-6805-2886)でご予約のうえ、当日会場でご精算。
◎チケットご購入:Peatixイープラスで前売チケットをご購入いただけます。

◎松田美緒公式サイト http://www.miomatsuda.com/index.html
◎インタビュー取材のお申し込み、音源・写真などのご提供については
担当:鈴木・木村までどうぞ。
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(株)アルテスパブリッシング
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-16-23-303
Tel 03-6805-2886|Fax 03-3411-7927
http://www.artespublishing.com


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2014年11月10日

【本日です!】松田美緒さんが「OTTAVA」に出演!

本日夜8時頃より、インターネット・ラジオ「OTTAVA」の「OTTAVA Salone」に松田美緒が生出演します。アルテスから12月15日に発売予定のニュー・アルバム『クレオール・ニッポン』から何曲かお聴かせしながら、日本のうたを求めて各地を訪ね歩いた旅の話などを約1時間語ります。ぜひお聴きください!

OTTAVA:http://ottava.jp/
OTTAVA Salone:http://ottava.jp/program/salone.html

2014年11月11日

松田美緒出演の「OTTAVA」がアーカイヴで聴けます

松田美緒が出演して生放送でお届けした昨晩の「OTTAVA」はアーカイヴでさっそく聴けるようになっています。

http://ottava.jp/program/salone.html

の中ほど「mon.」を選んで再生ボタンを押すと聴くことができます(来週月曜の次回放送までアップされています)。松田美緒のコーナーは1時間16分44秒にスタート。『クレオール・ニッポン』から5曲が、初めてメディアに流れました。ぜひお聴きになってください。

ホストの林田直樹さんは、音楽はもちろんのこと持参したゲラ(校正刷り)を目にするなり、デザインと組版も絶賛してくれて、なんともじつに楽しい1時間でした。

2014年11月14日

松田美緒ニューPV「レモングラス」完成!

来月15日に発売する松田美緒のニュー・アルバム(CDブック)『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』に収録している14曲の中から、小笠原諸島父島の歌「レモングラス」のPVが完成しました。

この歌は日本統治時代のミクロネシア諸島パラオで現地の女性によって作られ、1950年代小笠­原の父島に伝わりました。1861年に日本領となった小笠原諸島に先住していたのは欧米系の捕鯨漁師とポリネシ­ア系の家族でした。現在94歳のイディス・ワシントン(日本名・大平京子)さんが語り継いでこられたこの歌は、小笠原では「レモン林」という題名で知られています。

撮影・編集は、本CDブックのジャケット写真も撮影しているフランス人のアデイト(Adeyto)さんです。

2014年12月01日

松田美緒PV新たに「移民節」を公開!

12月15日に発売する松田美緒のCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』リリース記念ライヴを目前にして、同アルバムの中から「移民節」のプロモーション・ビデオを新たにYoutubeに公開しました。これは昭和9年に日本からブラジルに渡った宮城県出身の佐々木重夫さんが、ブラジル移民60周年記念の年に作られた曲で、松田美緒はつい先日仙台を訪ねて佐々木さんゆかりの方々にお目にかかってきました。ブラジル出身の映像作家Roberto Maxwellの手により貴重な当時の映像とともにお届けします。

2014年12月02日

2日17時30分〜「ソラトニワ銀座」に生出演!

このあと本日(2日)17時30分からインターネット・ラジオ、ソラトニワ銀座「オシキリシンイチの脱力主義!」に松田美緒が生出演、約1時間にわたってCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』を語り、歌います。http://www.soraxniwa.com/radio/program/ginza

2014年12月04日

松田美緒ライヴ、当日券若干数出します

本日の松田美緒『クレオール・ニッポン』リリース記念ライヴ@永福町sonorium、若干数ですが当日券を出します。3〜4名様分限定になりますが、直接会場にお越しください。詳しい情報はこちらをご覧になってください。お知らせが遅くなりましたが、どうぞよろしくお願いします。

2014年12月04日

12月4日(木)松田美緒リリース記念ライヴ、チケット発売中!

※12月3日24時をもって予約受付は終了させていただきました。当日券はごくわずかな数だけご用意できるかもしれません。当日正午にこのブログで正式に発表します。(12月4日0時記)

すでにお伝えしたとおり、シンガー・松田美緒のニュー・アルバム『クレオール・ニッポン』をアルテスから初のCDブック仕様で12月中旬に発売しますが、12月4日(木)に開催するリリース記念ライヴのチケットは、アルテスでメール/電話予約を受け付けているほか、イープラスPeatixで発売中です。100席と数が限られていますので、どうぞお早めに!

【『クレオール・ニッポン』リリース記念コンサート】
◎2014年12月4日(木)19時00分開演(18時30分開場)
◎会場:sonorium(ソノリウム・井の頭線永福町駅から徒歩7分)http://www.sonorium.jp/
◎出演:松田美緒(vo)、鶴来正基(p)、渡辺亮(per)+沢田穣治(b)
◎料金:前売3500円、当日4000円(全自由席)
◎チケットご予約:メール(infoアットマークartespublishing.com)または電話(アルテスパブリッシング 03-6805-2886)でご予約のうえ、当日会場でご精算。
◎チケットご購入:Peatixイープラスで前売チケットをご購入いただけます。

2014年12月05日

松田美緒ライヴ、大成功でした!

昨日の松田美緒CDブック『クレオール・ニッポン』リリース記念ライヴにお越しくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました。あいにくの冷たい雨にもかかわらず、うれしいことに超がつく満員満席となり、その分ちょっとご窮屈だったかもしれませんが、多くの方が「よかった」「すばらしかった」「感動した」と終演後に声をかけてくださり、新米プロモーターとしてホッとする思います。

コンサートの実現にあたってはさまざまな形でじつに多くのみなさんにサポートしていただきました。この場を借りて心より御礼申し上げます。

肝心の歌と演奏も文句なしでした。グッと胸に迫る瞬間あり、手拍子で盛り上がる曲あり、たしかに「届いた」という手応えを実感することができました。sonoriumの音響も期待通り質が高く、生き生きとした音をお楽しみいただけたと思います。

先行発売したCDブックの出来にも満足しているのですが、さっそくお買い上げ下さった方々にも「美しい」ととても評判が良く、大きな励みになりました。

これからTOKYO FM、NHKラジオ第2、FM京都などメディアへの出演やCDレビューやライヴ・レビューの掲載がいろいろ決まっています。放送日程などは順次お知らせしていきますので、どうぞお楽しみに。

というわけであと10日で正式に発売となる『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』、ぜひご購入のうえお楽しみください。

2014年12月06日

Mikikiで『クレオール・ニッポン』が紹介されました

タワーレコードが立ち上げたミュージック・レヴュー・サイト「Mikiki」で松田美緒『クレオール・ニッポン』が紹介されました

「先行公開されている収録曲“移民節”と“レモングラス”のMVでも、郷愁を誘うような旋律と日本語独特の響きを持った知られざる名曲たちが、現代ラテン音楽に造詣が深いミュージシャンたちならではの洗練された歌とサウンドで瑞々しく生まれ変わった様が確認できる。」

2014年12月09日

松田美緒のテレビ、ラジオ出演情報!

来週発売する松田美緒のCDブック『クレオール・ニッポン』を12月4日のライヴ会場でご購入下さった方々から、「本を読むと歌の理解が深まる」「デザインとイラストがすばらしい」などなど、嬉しい声が届いています。

このあとFMやAMラジオ、テレビなどへの出演が続くので、雑誌のレビュー掲載と合わせてまとめてみました。お正月三が日のNHKラジオ第2をはじめ、ぜひチェックしてみて下さい!

●NHK総合テレビ(東北6県向け)
『東北Soul』出演
12月12日(金)午後7時30分〜8時43分/再放送=12月13日(土)午前10時05分〜11時08分

●NHK-BSプレミアム(全国放送)
『東北Soul』出演
2015年1月26日(月)14時45分〜15時58分

●KBS京都
『桂塩鯛のサークルタウン』出演
12月13日(土)午前11時30分頃から45分頃まで

●FM京都
「α-JAZZ SITE」出演
12月13日(土)深夜24〜25時

●NHKラジオ第2
年始特集「音で訪ねるニッポン時空旅」3日連続出演
1月1日(木)〜3日(土)朝7〜8時/再放送=夜8時〜9時

●TOKYO FM
田中美登里「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」出演
1月18日(日)&25日(日)朝4時30分〜5時、同朝4時〜4時30分 K-MIX[FM静岡]
同朝9時〜10時、1月19日(月)&26日(月)23時〜24時[衛星放送ミュージックバード])

●インターネットラジオJJazz.Net「AIRPORT」出演
2015年1月放送
●インターネットラジオ「OTTAVA」出演(11月10日放送済み)
●インターネットラジオ「ソラトニワ銀座」の「オシキリシンイチの脱力主義!」出演(12月2日放送済み)

●月刊「ラティーナ」12月号特集で3ページにわたって紹介(大石始氏)
●『テレビブロス』2014年11月22日号にCDレビュー掲載(サラーム海上氏)
●タワーレコードのフリーペーパー「intoxicate」12月10日号でインタビュー記事1ページ掲載(佐藤由美氏)
●月刊「ミュージック・マガジン」1月号CDレビュー掲載予定
●東京新聞にライヴ・レビュー掲載予定

2014年12月11日

JJazz.Net〈Sense of Quiet〉で『クレオール・ニッポン』から2曲放送中

成田佳洋さんの選曲/監修による「sense of "Quiet"」は、タイトル通り「静けさ」を感じさせる魅力的な楽曲を提供してくれるネットラジオ番組で、いつも楽しませてもらっていますが、今日10日から始まった今月のプログラムに松田美緒『クレオール・ニッポン』から〈花摘み歌〉〈木負い節(ヨイヤラ節)〉の2曲が選ばれています。放送は来年1月14日17時まで約1ヶ月間。どうぞお楽しみください。

2014年12月12日

『intoxicate』誌に松田美緒インタビュー掲載!


タワーレコードが隔月で発行しているフリーマガジン『intoxicate』最新号(12月20日発行)に、佐藤由美さんによる松田美緒インタビューが掲載されました。タイトルは「開かれた先人たちへの、おおらかさと気骨あふれるオマージュ」。

2005年のアルバム・デビューからの彼女の「航跡」をよく知る佐藤さんが、うたを探す旅の中で実りある多くの出会いやエピソードを、松田美緒の活き活きとした言葉で再現しながら、このCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』の魅力を語ってくれています。どうもありがとうございました!



2014年12月15日

時間を超え、空間を超え、いま顕れるクレオールな日本語世界 ──松田美緒『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』に寄せて(文・おおしまゆたか)

本日発売となる松田美緒のCDブック『クレオール・ニッポン』を「今年のベスト・ワン候補」と賞賛してくれたお一人が、翻訳家・音楽評論家のおおしまゆたかさん。アルテスでは『聴いて学ぶアイルランド』の翻訳を手がけていただいています。そのおおしまさんにこんな素晴らしいテキストをいただきました。この「日本のうた」プロジェクトのどこがどうすごいなのか、どう魅力的なのか、ずばり本質を突いた見事なレビューをぜひお楽しみください。


時間を超え、空間を超え、いま顕れるクレオールな日本語世界
──松田美緒『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』に寄せて

文・おおしまゆたか


「異邦のことば」としてうたわれる日本語

 松田美緒は「クレオール」を「混在し、拮抗し、融和するルーツ、混じり合った血、そこからはじまる新しい創造の次元」と定義する。「遥か昔から何通りもの道を通って来た人たちが混ざり合ってできたこの日本で、豊かな地域性こそがクレオールであり、そこから歌が紡ぎだされる」。

 とすれば、地球上どこでも、そして誰でも「クレオール」でない土地も人もいない。のではあるが、クレオールの濃度の濃淡はある。日本はかなり濃い方であろうといつ頃からか思うようになった。あまりに濃すぎて、そうは見えなくなってしまっている。ひょっとするとこれはクレオールだと一目見てわかるようなところ、近代以降の西インド諸島やシンガポールなどは、まだ濃度が濃くないのかもしれない。

 この表題は日本の中のクレオールなところを探すよりは、クレオールとして日本をながめたとき顕れてくる姿をさすのだろう。「いま」「そこ」にありながら隠れている、隠されているものが顕れてくる驚きと歓び、一度も別れたことはないはずなのに遠く離れていたなつかしいものに会う新鮮な想い、てれくささと呼んでもいいと思うが、この音楽を聴き、文章を読むと、そのふたつを共有する。

 クレオールとしての日本の位相を、松田は探していたわけではない。異なる伝統、異なる文化に惹かれ、そこに浸るうちに、自分が属する伝統、文化に関心が向かう。そこで出逢ったうた、共振の強いうた、うたいたくなるうたを集めてゆくうちに、徐々に見えてきた。その軌跡が文章に綴られている。うたに導かれるままに、その跡をたどってゆくと、目の前に想いももうけぬ情景が開ける。その体験がくり返される。

 それは日本語のうたではあるが、だからこそ異質性は増す。松田は、おそらくはそれを認識し、あえて日本語を「異邦のことば」としてうたう。そうすることで、隠されていたうたは今のうたとして顕現する。

 松田が日本語のうたの跡をたどって、時間を超え、空間を超えるのは、日本語もまた、列島の空間に限られず、文字にとらわれず、自在に流れてきたからだ。流れた先で、交わり、ぶつかり、合わさる。合わさるにはぶつからなくては始まらない。ぶつかるのは交わって初めて起きる。過程と結果の区別がつかないような状態のあちこちで、うたが生まれでる。仕事のためのうた、苦しみをやわらげるうた、楽しむうた、名づけることのかなわぬ想いを託すうた。そうしたうたを一つひとつ拾いあげ、ていねいにうたう。隠れていたうたを呼びさまし、新たなうたとして、世に放つ。

 してみれば、松田がこれらのうたに遭遇したのは偶然だろうか。あるいは、むしろうたの方が松田を呼んだのではないか。わたしはここにいる。わたしをうたってくれ。そう明確に訴えたわけでは、おそらく無いにしても。

 不適切を承知で言えば、そのはたらき方は『指輪物語』のサウロンの指輪の作用に似ている。主から切り離された指輪は、主のもとへもどろうとして、担い手を選び、移ってゆく。指輪そのものに意識があるわけではない。目的があるわけでもない。ただ、おのれがあるべき場所へもどろうとする。

 うたもまた、いかに深く隠れされようとも、うたわれることを望む。うたうべき人を求めて、磁場のような、匂いのようなものを発している。ふさわしいうたい手は磁場に反応し、匂いに導かれる。その遭遇が常に幸福な結果に収まるわけではない。が、遭遇した瞬間は幸せではなくとも、時機が熟していつの間にか幸せになっていることもある。


底知れぬ豊饒な響き

 そうした磁力ないし魔法が最も効果的に作用したのは6曲目〈こびとのうた〉だ。時間や空間だけでなく、生き方そのものでも遠く隔たった世界から聞こえてきたうた。信仰を保ちつづけること、信仰をもっていることが命に関わる事態を生き延びてきた人びとのうた。ここには、そうした人びとが養った冷徹さと、それに裏打ちされた思いやりの深さが垣間見える。底を流れる根の太いユーモアのセンスも、あるいは必要から身につけてきたのか。百年ぶりにうたわれるうたは松田の声に底知れぬ豊饒な響きを与える。「ほんに」のフレーズはありとあらゆる想いを担う。

 松田の声は高く澄んでよく伸びる、透明感が高い。発音が明瞭で、歌詞を見なくてもはっきり聞きとれる。聞きとれても意味のとれないこともあるが、それは松田のうたい方ではなく言葉が異質だからだ。はじめは伝統歌をうたうには声がきれいすぎるとも感じたが、繰り返し聴くうちに気にならなくなってきた。それにはこの明瞭な発音もあるだろう。明瞭な発音は伝統的ではないかもしれないが、一度切れた伝統を再度受け止めようとすれば、それも必要ではある。

 あるいはまた遠く旅してきたうた。ブラジル(〈移民節〉)やハワイ(〈ホレホレ節〉)へ渡った人びとが生んだうたからたち昇る二律背反の想い。苦しい暮らしに耐える哀しみと、その暮らしを生き延びてきたことへの秘かな誇り。故郷はかぎりなくいとおしいが、ではそこへ帰ることを望むのか。そして、幾重にも重なりからみあった、うたにうたうしか表に出す術のない感情の向こうに、日本語にも予想外のしたたかさと柔軟性が備わっていることがにじみ出てくる。それはまた列島本体からは離れて太平洋文化圏に属する小笠原のうた〈レモングラス〉からも伝わる。拍子を整えるためのフレーズの「ねえー」と延ばされる音は、〈ヨイスラ節〉の囃子とも共鳴し、海の豊かさをはらむ。

 そして、山や海の仕事のうた。仕事や作業をやりやすくするための労働歌。効率をあげるためではない。というよりも、目の前の作業の効率を上げるためではない。もっと広く、仕事を円滑に運び、ミスを減らし、暮らし全体の「効率」を上げる。同時にここにおれは生きているぞという宣言でもある。〈トコハイ節〉に悲喜こもごもの祭りを響かせる早坂紗知のサックスがすばらしい。そのサックスはまたブラジル版〈五木の子守唄〉で、社会の支配構造に宿るリスクを暴きだしもする。


この世界はまさに豊饒の山河河海

 伝統歌はそれぞれ来歴をもつ。いつどこで生まれたかはわからないが、ある時からこうして生き延びてきたという「物語」を背負っている。それを知っている方が、うたが伝えようとするものを呑みこみやすくなることもある。うたい手との邂逅の次第は、うたい手がうたに託したものへ近づく助けともなる。それを適切にうたとともにさし出そうとすれば、文章の量も増え、ライナー・ノートは膨らみ、1冊の本となった。やわらかな絵が、文章だけでは難しい雰囲気をかもしだす。

 この絵を描いている渡辺亮は、録音でパーカッションを担当してもいる。このアンサンブルの核はジャズをベースとするピアノで、曲によってダブル・ベースが空間を広げるが、肝は打楽器だ。うたの精妙なニュアンスを、打楽器は適確に、謙虚に描く。例えば、〈移民節〉でのトライアングル、〈花摘み唄〉の背景「ノイズ」、〈ホレホレ節〉の水の音。後者でのメロディを奏でる打楽器はバゥロンかと思ったら、水に浮かせた瓢箪だとライヴで判明した。

 わずかに角度をずらしたら顕れたクレオールな日本語世界。一度顕れてみれば、松田も言うように、この世界はまさに豊饒の山河河海ではないか。これを最初の成果として、松田が旅を続け、そこからの便りを続けてくれることを、衷心より願う。


おおしま・ゆたか:ヨーロッパの伝統音楽をこよなく愛する翻訳家、音楽評論家。近年の訳書に『ギネスの哲学』(英治出版)、『ラーマーヤナ』(ポプラ社)、『聴いて学ぶアイルランド音楽』(アルテスパブリッシング)などがある。『アルテス』電子版で「アラブ、アイルランド、アメリカを巡る音楽の旅」を2014年5月まで連載。来春、『アイリッシュ・ミュージックの森』改訂新版をアルテスパブリッシングより刊行予定。

2014年12月23日

『ミュージック・マガジン』1月号に『クレオール・ニッポン』レビュー掲載

20日に発売された『ミュージック・マガジン』誌1月号に志田歩さんによる松田美緒『クレオール・ニッポン』のレビューが掲載されています(p159)。

(ブックを)読みながらCDを聴いていくと、うたが生まれるきっかけとなった歴史の中での人々の営みが、まさに眼前で繰り広げられているかのような生々しいビジョンとして浮かび上がり、衝撃的でさえある。

CDと本とを一体にして作った意味をしっかり受け止めてもらえて大変嬉しいかぎりです。ありがとうございました!

巻末の「アルバム・レヴュー」〜「歌謡曲/Jポップ」では原田和典さんから“無伴奏で綴られる「花摘み歌」も深い余韻を残す”と結ぶ評(採点は7点)をいただきました。

2014年12月26日

ビルボード・ジャパンで栗本斉さんが『クレオール・ニッポン』をレビュー!

ビルボード・ジャパンの公式サイト「旅人/ライター/選曲家」栗本斉さんに、「グローバルに活躍するシンガーが持ち前の表現力で解釈したニッポンの“うた”」として松田美緒『クレオール・ニッポン』をレビューしていただきました。

歌そのものが本来持っているパワーを吸収し、伸びやかな声と豊かな表情を持って、失われつつある歌に命を吹き込んでいる。ここに秘められた情感や躍動感は〜略〜ルーツを深く探求したからこそ生まれた味わいといってもいいだろう。
日本人が誇るべきソウル・ミュージック。ニッポンの“うた”の新鮮な解釈がここにある。

彼女の歌声を評価していただけてひときわ嬉しいです。どうもありがとうございました!

2014年12月27日

長崎県のみなさん、明日28日の長崎新聞芸能面にご注目ください!

明日、28日(日)の「長崎新聞」芸能面に、『クレオール・ニッポン』の松田美緒が登場します。このCDで長崎県伊王島の歌をうたった彼女が、先日完成したCDブックを持って島を訪ねた際、長崎新聞社にも立ち寄って取材を受けたものです。長崎県民のみなさん、ぜひお見逃しなく!

2015年01月05日

1/9(金)NHKラジオ「すっぴん!」に松田美緒が生出演!

『クレオール・ニッポン』の松田美緒さんが1月9日(金)10時05分からNHKラジオ第1「すっぴん!」のインタビュー・コーナー「すっぴん!インタビュー」に出演します! 金曜日のご担当は作家の高橋源一郎さん。生放送で50分近くお送りしますので、どうぞお聞き逃しなく!

2015年01月06日

松田美緒コンサート情報2月〜4月


12月のリリース記念ライヴも成功裡に終わり、その後AM・FMラジオへの出演や新聞・雑誌での紹介が相次いでいる松田美緒のCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』ですが、聴いて読んでくださった方々からも続々と感動と絶賛の声が届いています。

これから日本中を回って各地でもっと多くの方に歌を届けていきたいと思っていますが、まず2月から4月にかけてライヴが4本決まりました。詳しい情報は松田美緒の公式サイトに順次アップしていきますので、ぜひチェックしてください。

◎2月15日(日)桜の庄兵衛(大阪・豊中市)

◎3月1日(日)穂高交流学習センターみらい(長野・安曇野市)

◎4月4日(土)旧グッゲンハイム邸(兵庫・神戸市垂水区塩屋町)

◎4月5日(日)ルーテル岡山教会(岡山)



2015年01月07日

東京新聞に松田美緒ライヴ評が載りました!

6日の「東京新聞」夕刊芸能面に、12月4日に開催した松田美緒『クレオール・ニッポン』リリース記念ライヴのレビューが掲載されました。評者は音楽ライターの小山守さんです。

松田の透明感あふれた歌声は、圧倒的なスケール感と繊細な表現力をあわせもち、時には母のような包容力も感じさせ、全編にわたってひたすら圧巻。
伝承曲を独自の解釈で捉え直し、曲にまったく新しい生命を与えていたのが素晴らしい。

そして、小沢昭一の『日本の放浪芸』を引き合いに出しながら「真に希有な偉業」と絶賛していただきました。

たんなる民謡の現代化といった見方・聴き方を越えて『クレオール・ニッポン』の真価が伝わったことが嬉しくてなりません。小山さん、どうもありがとうございました。引き続きご支援をどうぞよろしくお願いします!

>> 詳細

2015年01月08日

1/9 NHKラジオ「すっぴん!」に松田美緒が出演します!

NHKラジオ第1の『すっぴん!』に明日、9日(金)の朝10時05分から『クレオール・ニッポン』の松田美緒が出演します!

金曜日のパーソナリティはアルテスもお世話になっている作家の高橋源一郎さん。「すっぴん!インタビュー」という1時間の生トーク・コーナーに呼んでいただきました。

インターネットでも「らじるらじる」で聴くことができますので、どうぞお聞き逃しなく!

2015年01月08日

ARTES インフォ*クリップ【号外】明日( 9 日)朝、 NHK ラジオ第 1 『すっぴん!』に松田美緒が出演します!

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ARTES インフォ*クリップ[号外]2015/01/08
アルテスパブリッシング
www.artespublishing.com

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■NHKラジオ第1の『すっぴん!』に明日、9日(金)の
 朝10時05分から『クレオール・ニッポン』の松田美緒が出演し
 ます!
http://www.nhk.or.jp/suppin/interview.html
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金曜日のパーソナリティはアルテスもお世話になっている作家の高
橋源一郎さん。「すっぴん!インタビュー」という1時間の生トー
ク・コーナーに呼んでいただきました。

インターネットでも「らじるらじる」で聴くことができますので、
どうぞお聞き逃しなく!
http://www3.nhk.or.jp/netradio/

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■6日の「東京新聞」夕刊に松田美緒ライヴ評が掲載されました
http://www.artespublishing.com/blog/2015/01/07-1737
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1月6日の「東京新聞」夕刊芸能面に、12月4日に開催した松田美
緒『クレオール・ニッポン』リリース記念ライヴのレビューが掲載
されました。評者は音楽ライターの小山守さん。その効果でさっそ
く昨日の売れ行きが伸びています。

「松田の透明感あふれた歌声は、圧倒的なスケール感と繊細な表現
力をあわせもち、時には母のような包容力も感じさせ、全編にわ
たってひたすら圧巻」
「伝承曲を独自の解釈で捉え直し、曲にまったく新しい生命を与え
ていたのが素晴らしい」
「真に希有な偉業」
と絶賛していただきました。

たんなる民謡の現代化といった見方・聴き方を越えて『クレオー
ル・ニッポン』の真価が伝わったことが嬉しくてなりません。

2月から4月にかけてライヴも決まっています。詳しくは
http://www.artespublishing.com/blog/2015/01/06-1736
をご覧になってください。

松田美緒は今月さらにTOKYO FMやインターネットラジオ
「JJazz.net」にも出演しますので、引き続きどうぞよろしくお願
いします。

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ARTES インフォ*クリップ[号外]   配信数:2,232
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発行日:2015年01月08日
発 行:株式会社アルテスパブリッシング
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-16-23-303
TEL 03-6805-2886│FAX 03-3411-7927
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2015年01月16日

【速報】2/24 松田美緒トーク&ライヴ開催決定!@ダーウィンルーム


大きな反響を呼んでいるCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』のシンガー、松田美緒が下北沢の「ダーウィンルーム」でトーク&ライヴを行ないます!

共演はCDブックでも大活躍のパーカッショニスト渡辺亮、そしてゲストとして秩父からギタリストの笹久保伸さんが駆けつけてくれます! 内容など詳細は続報をお待ち下さい。

日時:2月24日(火)19:00〜21:30頃(開場18:30)
会場:好奇心の森「ダーウィンルーム」2F(小田急線・井の頭線下北沢駅南口から徒歩5分)
料金:3000円+消費税(おいしいコーヒーか紅茶付き)
出演:松田美緒(vo)、渡辺亮(perc)、笹久保伸(ゲスト)、西川啓(聞き手)
ご予約:アルテスパブリッシング 電話 03-6805-2886 メール info@artespublishing.com(お名前、人数、電話番号をお知らせ下さい)
※ダーウィンルームでのご予約受付については近日中に同店公式サイトでお知らせします。

(撮影:石田昌隆/2014年12月4日 sonoriumにて)


2015年01月16日

【速報2】2/23 松田美緒トーク&ライヴ開催決定!@古書ほうろう


東京は千駄木の古本屋さん「ほうろう」は、アルテスのフェアや、片山杜秀×川本三郎ほかのトークショーを開催してもらったり、とてもお世話になっているお店ですが、下北沢ダーウィンルームに続いて、店内での松田美緒トーク&ライヴが決まりました。

松田美緒とパーカッショニスト渡辺亮のデュオで『クレオール・ニッポン』からの曲をお届けするほか、うたと出会った旅のことなどをお話します。

23日、24日ともに人気のある会場ですし、席数に限りがありますので、ご予約はどうぞお早めに!

日時:2月23日(月)東京・千駄木
時間:19:00開演(18:30開場)
会場:古書ほうろう(千代田線千駄木駅から徒歩7分)
入場料:2500円
(飲み物持込み可/三軒隣に酒屋あり。空き缶などのお持ち帰りにご協力ください)
出演:松田美緒(vo)、渡辺亮(perc)
ご予約・お問合わせ:
・アルテスパブリッシング
 電話 03-6805-2886
 メール info●artespublishing.com
古書ほうろう
 電話 03-3824-3388
 メール:horo●yanasen.net
  ※メールの場合は件名を「2/23 松田美緒」として、
   お名前・人数・当日連絡可能な電話番号をお書きください。

(撮影:石田昌隆/2014年12月4日 sonoriumにて)



2015年01月21日

JJazz.netで松田美緒インタビュー番組を放送中!


ジャズをキーワードにしたインターネット・ラジオ「JJazz.net」の番組「AIRPORT」に今日から松田美緒が出演しています。10分過ぎからインタビューに答えつつ、『クレオール・ニッポン』から2曲が流れます。この放送は2月25日(水)の17時まで、いつでも聴くことができますので、お好きな時間にどうぞお楽しみください!


2015年01月22日

『FIGARO japon』で『クレオール・ニッポン』が紹介されています


発売中の『FIGARO japon』3月号で松田美緒『クレオール・ニッポン』が紹介されています。2015年流行予報特集の「J=Japanese Folklore」で“ワールドミュージック最先端は、民謡&祭り”として、栗本斉さんが4作のなかに選んでくださいました。

ほかの3点は木津茂理さんの『SHIGERI BUSHI』、マイア・バルーさん『KODAMA』、そして2月24日のトーク&ライヴにゲストでもある笹久保伸さんの『秩父遙拝』。どれも聴き応えのある力作ばかり。日本の民謡をとりあげるミュージシャンたちの動きはますます面白くなりそうです。


2015年01月24日

明朝TOKYO FMに松田美緒が出演!『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』

先週に続いて明日25日(日)、朝4時30分から始まるTOKYO FMの『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』に松田美緒が出演し、『クレオール・ニッポン』についておしゃべりします。パーソナリティはおなじみ田中美登里さん。25年以上にわたって世界中の多種多様な音楽を紹介し続けているこの番組、94年にはギャラクシー大賞を受賞しています。なお、衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」でも朝9時から放送がありますので、契約してらっしゃる方はそちらでもぜひお聴きください。

2015年01月31日

毎日新聞で『クレオール・ニッポン』が紹介されました

毎日新聞の1月29日夕刊で松田美緒『クレオール・ニッポン』が紹介されました。「POPSこぼれっ話」というコーナーで「聴いてから読むか読んでから……」と題して、4冊が取り上げられているなかの最初の1冊です。

ここ数年「クレオール文化の視点で日本を見る」ライブに軸足を移した〜松田は、世界を歩くうち、そこに共通して息づく根源的な人間の営みや音楽の成り立ちを感じ、日本にも共通点があるのではないか、とフィールドワークを続けたという。長崎に残るキリシタンの歌、小笠原諸島の歌、ハワイやブラジルの移民の歌と、単に民謡収集に終わらない視点が面白い。

と、編集委員の川崎浩さんが的確に記してくださっています。どうもありがとうございました。

2015年01月31日

2/23・24 松田美緒トーク&ライヴ予約受付中!


先日の毎日新聞に続いて、今月は月刊誌『サライ』と週刊誌『サンデー毎日』にもレビューの掲載が予定されているなど、反響がどんどん大きくなっている松田美緒『クレオール・ニッポン』ですが、今月は東京都内でふたつのトーク&ライヴを開催します。席数に限りがありますので、ぜひお早めにご予約ください。詳細は下記URLをどうぞ!

2/23(月) 古書ほうろう(千駄木)
http://www.artespublishing.com/blog/2015/01/16-1744

2/24(火) 好奇心の森ダーウィンルーム(下北沢)
http://www.artespublishing.com/blog/2015/01/16-1743


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