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2011年05月08日

三輪眞弘さんが文部科学大臣賞受賞にあたってコメントを発表

既報のとおり、三輪眞弘さんが平成22年度(第61回)芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)を受賞されました。3月に予定されていた贈賞式はいったん延期となりましたが、5/18(水)にあらためておこなわれることとなりました。それを前に、三輪さんは「文部科学大臣賞をいただくにあたって」という文章を発表されています。

文部科学大臣賞をいただくにあたって
http://www.iamas.ac.jp/~mmiwa/Kernkraftwerk.html

「福島県内の児童生徒が浴びる放射線量の上限基準が、他ならぬ「文部科学大臣」の名において突如、大幅に引き上げられたこと」を知ったうえで、あえて賞を受けることについての思いがつづられています。ぜひお読みください。

[木村]

2011年05月23日

6/19(日)第三回公魚企画「日本のゲソオソ2000-2011」|アップリンク

気鋭の音楽学者2人による「呪いの発狂フォークデュオ」として最近巷を騒がせている公魚(わかさぎ)が渋谷・アップリンクで開催しているイヴェント「公魚企画」。第3回は、『日本の作曲2000-2009』(発行=サントリー芸術財団/発売=アルテスパブリッシング)の発売を記念して、「日本のゲソオソ2000-2011」と題して下記のとおり開催されます。

同書の座談会の出席者から片山杜秀さんと沼野雄司さん、加えて気鋭のメディア・アーティスト、松本祐一さんが参加。松本さんによる「Twitter音楽」の実演も楽しみです! また、『日本の作曲2000-2009』の即売もおこないます。世の「ゲソオソ」愛好家のみなさん、ご参集ください!

[木村]

第三回公魚企画「日本のゲソオソ2000-2011」
http://www.uplink.co.jp/factory/log/004004.php

『日本の作曲2000-2009』(サントリー芸術財団発行、アルテスパブリッシング編集)刊行を機に、第三回公魚企画では、二人の音楽批評家、片山杜秀氏、沼野雄司氏と、気鋭のメディア・アーティスト、松本祐一氏を迎えます。この三氏+公魚との鼎談が『日本の作曲2000-2009』の余白を埋めるものになるのか、はたまた大いに脱線するのか…。「日本のゲソオソ」界を熱く語り合います。松本氏によるアンケート・アート(twitter音楽)実演もあります!

2011年6月19日(日)
渋谷UPLINK FACTORY
http://www.uplink.co.jp/
18:30オープン/19:00スタート
出演:片山杜秀(音楽評論家、思想史研究者)、沼野雄司(音楽学者)、松本祐一(メディア・アーティスト)
企画/司会:公魚(ポチョ☆ムキンコ、柿野ぱち子)
協力:米本電音研究所


『日本の作曲2000-2009』
http://www.artespublishing.com/books/903951-42-3.html

片山杜秀(かたやま もりひで)
音楽評論家、思想史研究者。慶応義塾大学法学部准教授。著書に 『音盤考現学』『音盤博物誌』(以上、アルテスパブリッシング、第18回吉田秀和賞、第30回サントリー学芸賞受賞)、『クラシック迷宮図書館(正・続)』(アルテスパブリッシング)、『近代日本の右翼思想』(講談社)、『ゴジラと日の丸』(文藝春秋)、監修書に『日本の作曲家』(共同監修、日外アソシエーツ)などがある。

沼野雄司(ぬまの ゆうじ)
音楽学者。桐朋学園大学准教授。著書に『リゲティ、べリオ、ブーレーズ──前衛の終焉と現代音楽の未来』(音楽之友社)、『光の雅歌 西村朗の音楽』(共著、春秋社)、『日本戦後音楽史(上・下)』(共著、平凡社)、『楽譜を読む本』(共著、ヤマハ)などがある。

松本祐一(まつもと ゆういち)
茨城大学工学部電気電子工学科卒業。会社員を経て、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)を卒業。作曲を早川和子、三輪眞弘に師事。アンケートを行い、その回答の文章をコンピュータによって解析し、音楽を生成する「アンケート・アート」が代表作。その他、様々な映像作品に楽曲の提供やアーティストのサポートを行う。第7回SICF南條史生賞受賞、第1回AACサウンドパフォーマンス道場入選、2008年度武満徹作曲賞第1位(審査員スティーブ・ライヒ)、eco japan cup 2008 アート部門準グランプリ、第19回芥川作曲賞ノミネート、「フォルマント兄弟のプレゼンテーション道場」佐々木敦セレクション。

公魚(わかさぎ)
2010年にポチョ☆ムキンコ(高橋智子)と柿野ぱち子(渡邊未帆)によって結成された呪いの発狂フォークデュオ。音楽学者ユニットとしてUPLINK FACTORYにて「公魚企画」シリーズの司会・企画を行っている。公魚企画・編集によるミニコミ『季刊公魚』(胡瓜魚社)や、米本実氏プロデュースによるアルバム『公魚』、『ハイパー公魚』(キュウリウオ・レーベル)も好評発売中。

2011年05月27日

日本経済新聞日曜版コラムで『パウル・クレーの文字絵』が紹介されました

日本経済新聞日曜版に、4/17、24、5/1、8の4回にわたって、「美の美 パウル・クレー──色彩と線の交響楽」が連載されました(同紙記者・小川敦生さん執筆)。そのうち、5/1と8の2回にわたって、野田由美意さんの『パウル・クレーの文字絵』が大きくとりあげられました。

毎回カラー2面というたいへん力の入ったこの連載は、5/15(日)まで京都国立近代美術館で開催され、5/31(火)から7/31(日)まで東京国立近代美術館で開催される「パウル・クレー おわらないアトリエ」展に合わせてのものです。同展では『パウル・クレーの文字絵』も販売していますので、あわせてお楽しみください。

[木村]

「パウル・クレー おわらないアトリエ」展
http://klee.exhn.jp/

2011年05月27日

『あんさんぶる』5月号に『はじめてのインターンシップ』の紹介記事を書きました

木村が書評・CD評のページを担当している『あんさんぶる』誌(カワイ音楽教育研究会発行)の5月号が発売されました。毎回、増田編集長のご厚意で、アルテスの本も1冊紹介させていただいているのですが、今回は『はじめてのインターンシップ』を紹介しました。

そのほかにとりあげた本は、ハワード・グッドール『音楽史を変えた五つの発明』(白水社)、西島千尋『クラシック音楽は、なぜ〈鑑賞〉されるのか』(新曜社)、大島真寿美『ピエタ』(ポプラ社)の3冊。とくに3冊目は、冒頭から、いちどだけ行ったことのあるヴェネツィアの空気をそのまま運んできてくれるような本で、自分にとってとても大切な本になりました。

[木村]

2011年05月27日

クレー展サイトに野田由美意さんのインタヴューが掲載されました

5/31(月)から東京国立近代美術館で開催される「パウル・クレー おわらないアトリエ」展に関連するスペシャル・サイト「Weekly Paul Klee Times」に弊社刊『パウル・クレーの文字絵』の著者、野田由美意さんのインタヴューが掲載されました。

http://klee.exhn.jp/times/interview/index06.html

2回連続の掲載の第1回めが公開されています。初回は、クレーの文字絵のこと、クレーがどうして時間に関心をもったのか、アジア・オリエントからの影響などについて。

ちなみに、よく読者の方などから、「野田由美意さんって、男性ですか? 女性ですか?」と尋ねられることがあるのですが、こちらのサイトにはポートレートも掲載されていますので、どうぞご確認ください。

[木村]

2011年05月27日

『ユリイカ』に小鍛冶邦隆×渋谷慶一郎対談が掲載されました

1/28(金)に青山ブックセンター六本木店にて開催した『作曲の思想』刊行記念対談「現代音楽はどこへ向かうのか」が、『ユリイカ』6月号に掲載されました(ついでに、アルテスの広告も載ってます)。

東京藝大作曲科教授の小鍛冶邦隆さんと、受験のときから藝大卒業まで小鍛冶さんに師事した渋谷慶一郎さんの「ガチ現代音楽トーク」は、とても熱くてアクチュアルな内容で、おそらくその場にいた全員が知的興奮を感じていたと思いますが、誌面に採録されたものを読むと、当日は聞き過ごしてしまった細かいやりとりに「こんな意味があったのか!」とあらためて気づかされることしきり。まるで、当日も話題になったリゲティの音楽のような面白さを感じます。

録音から文字を起こし、絶妙のトランスクリプションをしてくださったのは、小鍛冶さんの弟子で藝大大学院在籍中の折笠敏之さん。紙幅の都合ですべては収録されていませんが、完全版は後日、アルテスのウェブサイトに掲載する予定です。

じつはこの2人の対談を提案してくださったのは、お世話になっている評論家の佐々木敦さんでしたが、『ユリイカ』6月号は映画『マイ・バック・ページ』特集で、佐々木さんの評論も掲載されています。そして、『マイ・バック・ページ』といえば、やはりアルテスがたいへんお世話になっている評論家・川本三郎さんの回想記が原作。はからずも、アルテスにとても縁の深い号となっていて、感慨深いものがありました。

[木村]

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