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2013年01月01日

『SIGHT』で高橋源一郎さんと斎藤美奈子さんが『線量計と機関銃』を絶賛!


高橋さんの後ろにでっかく『線量計と機関銃』の書影が!

新年あけましておめでとうございます。

新年早々、めでたいニュースです。『SIGHT』54号/2013年冬号の特集「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」にて、作家の高橋源一郎さんと文芸評論家の斎藤美奈子さんが片山杜秀さんの『線量計と機関銃』を2ページにわたって絶賛してくださいました。

高橋 (…)今の原発や地震計[地震警報?]をもとに、音楽を縦軸に、政治思想を横軸に、終戦直後の日本を浮かび上がらせていく。それがもうマジックのようで。
斎藤 でも難しくないんですよね、ちゃんとおもしろい。そうやって語っていく中で、ある種の論理の飛躍があって、それが気持ちいいんですね。


高橋 だから、たくさん知識ももらえるんだけど、意外とシリアスにこの日本のね、原発事故から見えてくる社会姿勢みたいなのがスターリン時代と一緒とか。
斎藤 うん、一緒だよね。
高橋 それから、ナチスがやってることと一緒だということを政治思想的にも見てる。
斎藤 構造で見ていくと。
高橋 そうそう。構造で見ていくと、一緒なんだ。すごく勉強になるんですが、とりあえずこのアクロバティックな組み合わせがおかしい(笑)。

ぜんぶ引用したいくらいですが、このへんで(笑)。高橋さん、斎藤さん、ありがとうございました!

[木村]


2013年01月06日

ARTES インフォ*クリップ vol.047|謹賀新年。ついに6年目に突入!号

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ARTES インフォ*クリップ[vol.047]2013/01/06
謹賀新年。ついに6年目に突入!号
アルテスパブリッシング
www.artespublishing.com
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新年あけましておめでとうございます!

創業5周年という区切りの年を終え、今年は6年目に入ります。
初心を新たにいっそうの精進を重ねていきたいと思いますので、
変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。

皆様にとって、平和で健やかな1年でありますように。
そして、本や音楽との素晴らしい出会いがありますように!

2012年正月
アルテスパブリッシング スタッフ一同

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□ CONTENTS □
・吉例!アルテス・スタッフが選ぶ〈2012年ベスト1〉
・1/15発売!『相倉久人のジャズ史夜話──80の物語と160の逸話』
・ただいま編集中──『季刊アルテス』Vol.04
・満員御礼!『ドビュッシーと歩くパリ』出版記念会を開催
・片山杜秀さんが第16回司馬遼太郎賞を受賞!
・11/19-1/10 アルテス・フェア@東大生協
・安田寛さんの「音痴と日本人」第11回公開
・アルテスの本のお買い求めはこちらのお店でどうぞ
・最近のアルテス──書評・イヴェントなど
・アルテスのおすすめ! 旬の音楽情報
・代沢だより

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2013年01月12日

ピアニストの今井顕さんが『ドビュッシーと歩くパリ』を書評

ピアニストで国立音楽大学大学院教授の今井顕さんがKINOKUNIYA「書評空間」にて、中井正子さんの『ドビュッシーと歩くパリ』を書評してくださいました。

本書を入手するとまず中井のエッセイが楽しめ、彼女の演奏も堪能できる。添付されたCDで聞ける作品の解説を担当したのはご主人でもある小鍛治邦隆だが、彼もまた世界の第一線で活躍する作曲家だ。

しかし本書を手にとってまず感激するのは、そこに印刷されている美しい写真の数々だ。それもそのはず、これらの写真の多くは中井の友人でもあるパリの写真家フィリップ・ドラゼーによって撮影されている。プロの写真はやはり違う。単なる挿画に終わるのではなく、その写真からパリの雰囲気があふれ出てくるように感じられるのだ。パリを訪れたことのある人ならば、そこにある街の喧噪や空気のにおいを即座に思い出せるだろう。写真すべてがドラゼーによるものではなく、著者が撮影したスナップも多く使われているが、色調も整えられ、プロの手による写真とのギャップができるだけ生じないよう、うまくレイアウトされている。また余白に挿入されたイラストマップもお洒落で、この本の雰囲気を高めるための大切な要素となっている。付録のCDももちろん申し分ない音質で、本を読みながらその演奏を味わえば、ドビュッシーの心情をより深く共感することにも通じるだろう。

このように最上級の言葉で高く評価してくださっていますが、いっぽうでは

CDが添付されていること自体に不満を申し立てるのではないが、たとえばQRコードも印刷して音源をダウンロードできるようにするとか、せっかくの本をより魅力的に演出するためにもうひと工夫できないものだろうか。CDが本当に喜ばしいプレゼントになるかどうかは、それを本と融合させるためのアイデア次第だろう。「CDをつければ読者が喜び、お得感を演出できる」と安易に考えてはいないだろうか。最新のテクノロジーに追いつけない層にはCDが便利ではあるものの、ダウンロードした音をiPodに入れ、パリのカフェ・ド・ラペでこの本を片手にドビュッシーを聴きながらコーヒーを楽しみ、これから行くところにどんな逸話があるのかを中井の洒脱な文章でチェックできるのであれば、もっとお洒落なのに…。

と、本の作りに苦言もいただきました。他社提供の音源ということもあり、今回はダウンロードという選択肢はありませんでしたが、今井さんがおっしゃるとおり、何が読者サービスになるかについては、時流も鑑みつつ、つねに考えていきたいと思います。

今井さん、ありがとうございました。

[木村]

2013年01月21日

『ステレオ』で『ドビュッシーと歩くパリ』紹介

『ステレオ』2月号にて中井正子さんの『ドビュッシーと歩くパリ』が紹介されました。「パリに生き、パリを愛したドビュッシーの音楽世界を、その生涯を辿りながら、同時にパリ・ガイドにもなるという、いたれり尽くせりの一冊である」と評していただいています。

[木村]

2013年01月21日

許光俊さんの『ファジル・サイ』評

昨年末にアップされたHMV ONLINEの連載『許光俊の言いたい放題第213回「ラトルのカルメン」』冒頭で、『ファジル・サイ ピアニスト・作曲家・世界市民』が取り上げられていました。

当局との軋轢やさまざまな波乱、危険と闘いに満ちたファジルの人生が、美を求める芸術家の問題として受けとめられています。

本の出来については、
「おもしろかった。著者が特にすぐれているとは思われないし、むしろ凡庸な感性の持ち主と想像される。つまらぬ饒舌も見受けられる。それでもなお、読んで得られるものは多い。翻訳が流麗で、注が親切なのもよい。」

とのこと。これが初の訳書となる翻訳の畑野さんにはとてもがんばってもらったので(現在はベルリンに留学中)、うれしいです。どうもありがとうございました。[鈴木]

2013年01月24日

茂木健一郎さんから『みんなの家。』推薦のコメントをいただきました!

脳科学者としてご活躍中のごぞんじ茂木健一郎さんが、『みんなの家。建築家一年生の初仕事』に推薦コメントを寄せてくださいました。

「家をめぐって深まる絆。心の底からわいてくる思い。木もれ日を浴びて、笑いたくなる。」
──茂木健一郎(脳科学者)

あたたかいメッセージ、ありがとうございます!

『みんなの家。』は在庫が薄い状態が続いていますが、主要書店店頭でお買い求めいただけますので、住宅建築や建築家の仕事、あるいは内田樹さんのご自宅兼道場「凱風館」に興味をお持ちの方はぜひご一読ください。[鈴木]

2013年01月30日

『ジャズの歴史物語』2刷、2月上旬に出来!

2009年8月に発売した油井正一『ジャズの歴史物語』を重版します。3年半という長期に渡って売れ続け、初版が残りわずかとなりました。予定よりだいぶ時間はかかりましたが、ジャズ史の古典として多くの人に読み継いでいただき、うれしいかぎりです。

2刷分は2月8日(金)より出荷可能となります。どうぞよろしくお願いします。[鈴木]

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