« 2009年02月 | TOP | 2009年04月 »

2009年03月01日

『ポップ・アフリカ700』の荻原和也さんがサラーム海上さんのラジオに出演!

『ポップ・アフリカ700』の著者・荻原和也さんが、“よろずエキゾ風物ライター”サラーム海上さんのインターネット・ラジオ番組「Orient Express」に出演しました。この本について語りながら、とっておきのアフリカン・ポップスを紹介してくれています。初回放送は28日でしたが、3月4日(水)の午前8時~10時、午後2時~ 4時、午後10時~12時の3回、再放送がありますので、ぜひお聴きください。

[鈴木]

2009年03月01日

ショパンのピアノ作品全曲演奏会

まだ2009年も始動したばかりですが、来年2010年のショパン生誕200周年に向け、渋谷にあるタカギクラヴィア松濤サロンでは、ショパンの全ピアノ作品を演奏する連続演奏会を開催。第1回は、ショパンの誕生日である3月1日よりスタートするというこのシリーズ、約1年間、全12回に渡ってショパンのピアノ曲を作品番号順に演奏し、さらにショパン研究家と演奏家によるトークを交えて作品と生涯をわかりやすく解説するという試み。「目の前で本物の演奏を楽しめるサロンこそがショパン音楽の神髄。これを聴けばショパンのすべてがわかる!」と銘打ったこの連続演奏会、タカギクラヴィアがこの演奏会のために厳選したスタインウェイの音色も聴きどころです。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
http://takagiklavier.com/

 2009年3月1日(日)
 開場 13:30 開演14:00 料金¥3,500
 タカギクラヴィア 松濤サロン
 (全席指定 50名様限定 飲物付)
 ◇遠藤眞澄(ピアノ)  小坂裕子(解説)
 ◇PROGRAM
  作品1 ロンド ハ短調
  作品4 ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調
  作品5 マズルカ風ロンド へ長調
  作品6 4つのマズルカ
  作品7 5つのマズルカ

この演奏会シリーズと連動して、アルテスでも小坂裕子さんによるWEB連載「ショパン 作品でたどる、その生涯」を現在準備中。こちらもどうぞご期待ください!

[松岡]

2009年03月01日

プレ生誕200年記念のショパン連続演奏会、好発進!

本日3月1日は、ショパンの199回目の誕生日。この記念すべき日にあわせて、ショパンピアノ全作品連続演奏会の第1回目が、渋谷のタカギクラヴィア松濤サロンで行われました。定員50名の小さな会場は、客席とピアノの距離がとても近くて、まさしくサロン! ピアニストの指がよく見えるどころか、その息使いまで感じさせる親しみに満ちた空間は、サロンで育ったショパンの演奏会にぴったりの場所。そこではピアニストの遠藤眞澄さん、解説の小坂裕子さん、フロアのお客さんの熱気が相まって、とてもぜいたくで濃密な演奏会でした。

さらに特筆すべきは今日使われたピアノ。1887年製で、美しいローズウッドのボディを持ったこのニューヨーク・スタインウェイのピアノは、かつてホロヴィッツが来日した際「すばらしいピアノだ! 私のピアノを持ってくる必要はなかった。これだったらコンサートに使える!」と絶賛したもの。現代のグランドピアノよりも一昔前の作られたこのピアノは、さまざまな音色と倍音にあふれていて、遠藤さんの演奏を終始支え続け、すばらしい音を響かせていました。

今日は若き日のショパン作品が中心ということもあり、技巧的にもショパンの意欲に満ちた、難しい作品が並んだプログラムでしたが、間近に見える遠藤さんの指の動きからその難曲ぶりを感じるだけでなく、万華鏡のように色合いが移り変わる音の響きを浴びた2時間でした。

この連続演奏会、必聴です! 第2回は4月4日(土)ですので、東京近郊にお住まいの方は、ぜひチェックしてみてください。

[松岡]

 2009年4月4日(土)
 開演17:00 料金¥3,500
 タカギクラヴィア 松濤サロン
 (全席指定 50名様限定 飲物付)
 ◇中井恒仁(ピアノ)  小坂裕子(解説)
 ◇PROGRAM
  作品9 3つのノクターン
  作品10 12の練習曲
  作品12 華麗なる変奏曲
  作品15 3つのノクターン
 http://takagiklavier.com/

2009年03月02日

『日本音響学会誌』に広告を出しました

日本音響学会が発行する『日本音響学会誌』Vol.65 No.3に広告を出しました。『コンサートホールの音響と音楽表現』をメインにほかにも何冊か。音楽ファンの読む媒体以外に広告を出したのは、これがはじめて。でも、音響学を専門にされている方々も、もとはといえば音楽への興味からその世界へ入った方がたくさんいらっしゃるはず。いつもはなかなか出会うことのない世界の方々に、ぜひともアルテスの本を知っていただけたらと思っています。

[木村]

2009年03月02日

信濃毎日新聞で『八橋検校 十三の謎』が紹介されました

2/26付け信濃毎日新聞の「信州楽学」というコーナーで、長野市在住の文筆家、北沢房子さんが『八橋検校 十三の謎』を紹介してくださいました。昭和30年頃、すでに直系が絶えたと思われていた八橋流箏曲が松代に伝承されていたことが「発見」され,ただひとりの伝承者・真田志んさん(当時すでに70代)は、自分が若き日に学んだこの美しい箏曲が絶えようとしていることを知り、その後の人生を八橋流復興に捧げる──本のなかでも謎解きのクライマックスにあたるドラマティックな部分ですね。『八犬伝』でもおなじみの真田家がなぜ松代に封ぜられ、なぜ八橋流がそこに伝承されたのか……まさに、事実は小説よりも奇なり、です。あとはぜひ本を読んでみてください。

[木村]

2009年03月03日

川島素晴さんが第27回中島健蔵音楽賞を受賞

作曲家の川島素晴さんが第27回中島健蔵音楽賞を受賞(もうひとりの受賞者はピアニストの児玉桃さん)、本日(3/3)、大手町の銀行倶楽部3階ホールにて贈呈式がおこなわれました。

川島さんの受賞は、その創作活動はもとより、すでに17年におよぶという現代音楽演奏会の企画・プロデュースの実績を高く評価されてのもの。わたしも昨年の湯浅譲二個展、甲斐説宗個展はじめ、川島さんプロデュースの「eX.(エクスドット)」シリーズは親しく聴かせていただいていますが、川島さんはじめ若手音楽家の純粋なリスペクトが湯浅、甲斐、ケージ、シュトックハウゼン、ファーニホウといった大家の作品へ一直線に向かう様子がすがすがしく、また徹底的な分析にもとづく説得力のある演奏もすばらしく(毎回、演奏会に数日先だってレクチャーがおこなわれる徹底ぶり)、閉塞的な状況にある現代音楽の世界をいっきに変えてくれるのではという予感を感じさせます。おそらくそうした切実な期待も今回の授賞にはこめられているのでしょう。

川島さんは、(まだ)アルテスの著者ではありませんが、じつは会社創立のころから、「ぜひ、誰も書いたことのない新時代の現代音楽入門書を!」と執筆をお願いしております。作曲、プロデュースのほかに、文筆の世界でも、現代音楽の世界に革命をおこしてもらいたいと心から願っています。

直近の「eX.」は甲斐史子(vn)と大須賀かおり(p)によるデュオ「ROSCO」が川島さんと、このシリーズのもうひとりのプロデューサーである山根明季子さんの作品を演奏するというもの。3/14(土)に「experiments」(レクチャー)、3/19(月)に「live」がおこなわれます。詳細は以下で。
http://www.komp.jp/

[木村]

2009年03月04日

「日本音楽への招待」第4回は「琵琶楽」

アルテスのショールームを置いていただいている「音楽専門館」での野川美穂子さんの連載「日本音楽への招待」。好調です! 第4回「琵琶楽」がアップされましたので、ぜひご覧ください。
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/?page=2

子供のころ坊主めくりをしていて、蝉丸が坊主かどうかでいつももめたものですが、彼は琵琶法師だったんですね! 昔年の疑問がやっと解けました。コラムは「音楽と植物」。昔のひとはいろんな工夫をして、樹木の材質を活かしながら楽器を作ったのだということがわかります。

[木村]

2009年03月11日

HMVオンラインに『ポップ・アフリカ700』の特設ページ!

ピンクのロゴでおなじみ、HMVさんのオンラインショップが『ポップ・アフリカ700』専用の特設ページを展開中! 本そのものだけでなく、この本のなかで紹介しているディスクを、本の構成に合わせてパートごとに取りそろえてくれています。むずむずといろいろ聴きたくなった方、ぜひご活用ください。HMVさんでは池袋メトロポリタンプラザ店でも『ポップ・アフリカ700』がコーナー展開されています。そちらもよろしく!

[鈴木]

2009年03月12日

ARTES インフォ*クリップ vol.018

メルマガ「インフォ*クリップ」第18号を配信しました。

今回は新事務所オープンのお知らせです。スタッフ一同、新生活に心が浮き立つ毎日です。これから新しい環境で生まれる本にも、ぜひご期待ください!

メルマガの登録はこちらから。

[松岡]

>> 詳細

2009年03月13日

『ポップ・アフリカ700』CDショップ各店でパネル展開中!

2009030516420000tower.jpg

出足好調の「ポップ・アフリカ700」は、HMV池袋店だけでなくタワーレコードの渋谷店、新宿店はじめあちこちのCDショップ店頭でただいま元気にパネル展開中です! 本の中で推薦されているCDといっしょに並び、なかなかの壮観です。お近くにお出かけの際は、ぜひご覧になってください。

[船山]

・タワーレコード渋谷店(写真)
・タワーレコード新宿店
・タワーレコード横浜モアーズ店
・ディスクユニオン新宿店
・HMV池袋メトロポリタン店

2009年03月13日

日経ビジネスONLINEで『バレンボイム音楽論』と『音盤考現学』が紹介されました。

書物漂流」というコーナーで、「心をいやす音楽の世界」と題して、松島駿二郎さんが『バレンボイム音楽論』と『音盤考現学』を紹介してくださいました。

 オーケストラの奏者は2つのことを同時にしなくてはならない。たとえばパレスチナ人のビオラ奏者は、自分で奏でる音を聞きながら、隣のイスラエル人のバイオリン奏者の音も同時に聞いて、美しいハーモニーをつくり出さなくてはならない。

 バレンボイムはこれまで、いかなる大国の首脳も成し得なかったパレスチナとイスラエルの両者の、お互いの声に耳を傾ける、というハーモニーをつくったわけである。

 音楽のハーモニーの力を改めて感じさせられた。 (『バレンボイム音楽論』について)

 改めて通読してみると、日本の西洋音楽受容の偏りぶりが、通奏低音のように伝わってきて、心が震える気がした。(『音盤考現学』について)

ありがとうございました。

[木村]

2009年03月15日

堀江敏幸さんが『バレンボイム音楽論』を絶賛!

本日(3/15)付けの中日新聞・東京新聞に『バレンボイム音楽論』の書評が掲載されました。評者は作家の堀江敏幸さん!

「他者の声を聞く重要性」
http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2009031504.html

 感性や情動は、理性とむすびついたとき、はじめて豊かなものとなる。その豊かさのなかで、音楽は私たちに過去と現在をつなげる術を教えてくれる。「それぞれの声部の主張を把握しながら複数の声部を同時に聞き取る能力」の重要性。他者の声を聞かずして自分の声は生きない。知性と感情と気質の均衡を養う音楽は、要するに他者を理解するための、最も基本的な手段となりうるのだ。バレンボイムの耳はその、人としての原音に向けられていたのである。

本書の日本版タイトルをあえて「音楽論」としたのも、そして副題を「対話と共存のフーガ」としたのも、まさに堀江さんがおっしゃるように、「音楽を学ぶことが、他者と共存するための理性を養う」というマエストロの信念に共感したからです。そこを深く汲んでくださったことを、心からうれしく思います。

[木村]

2009年03月18日

新事務所オープンのお知らせ

アルテスパブリッシングは明日、3月18日(水)に東京都武蔵野市の吉祥寺に事務所をオープンし、新しい環境で創業3年目を迎えることになりました。これまで稲城と杉並の2カ所に分かれて、SOHOスタイルで営業してきましたが、これからはすべての業務をこの新事務所に一本化します。

新オフィスは吉祥寺駅北口から徒歩8分、閑静な住宅街にある一戸建ての2階です。近くにお越しのさいはぜひお立ち寄りください。

【新事務所】3月18日(水)〜
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-15-19-2F
TEL 0422-27-2080/FAX 0422-21-3464

2009年03月24日

『証言!日本のロック70's』刊行記念トークショー&サイン会

引っ越し前後のドタバタでブログでのお知らせがすっかり遅くなりましたが、来週2日の夜に阿佐ヶ谷ロフトで『証言!日本のロック70's』刊行記念トークショー&サイン会を行ないます。本書に登場するゲスト&ホストのミュージシャンたちが勢揃いしますので(土屋昌巳さんのみスケジュールが合いませんでした)、ぜひお見逃しなく!

「評論家には任せておけない!ミュージシャンが語る70年代日本のロック」───『証言!日本のロック70's』刊行記念トークショー&サイン会」

GSとは? ニュー・ロックとは? ハード・ロックとは? プログレとは?──四人囃子、バウワウ、頭脳警察、OZ、バックスバニーなどで当時から活躍するミュージシャンたちが自ら証言する70年代ロック・シーンの真実! フラワー・トラヴェリン・バンドを筆頭とする大物バンドの復活などで、このところ注目が集まる70年代日本のロック・シーン。その実態と意義をミュージシャンたちが語り合い、ロック史を再構築する『証言!日本のロック70's』(アルテスパブリッシング)の刊行記念イヴェント。

【出演(50音順)】
岡井大二(四人囃子)
ダディ竹千代(東京おとぼけCATS)
難波弘之(exバックスバニー)
PANTA(頭脳警察、exPANTA&HAL)
山本恭司(BOWWOW)
司会・井上貴子(大東文化大)

OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500 / 当日¥2,000(共に飲食代別)

前売チケットはローソンチケット【L:34570】
WEB予約、電話予約にて2/26より発売!

2009年03月31日

『村上春樹にご用心』中国語版ができました

P1040121.jpg
新事務所に机や書棚が入り、ようやく「らしく」なってきたところへ、北京から荷物が届きました。アルテスの記念すべき1冊目、内田樹さんの『村上春樹にご用心』の中国語(簡体字)版です! 中国でのタイトルは『当心 村上春樹』、版元は重慶出版社という会社。はたしてどんな風に翻訳されているのか、まったく判断のしようもありませんが、自社出版物の海外での翻訳出版がこんなに早く実現するとは、うれしいかぎりです。続いて繁体字版も出る予定です。次の目標は韓国語版!^^

[鈴木]

Go to Altespublishing website

Twitter @suzukisgr

Twitter @kimuragen

カテゴリー

アーカイヴ

[ Powered by ]
Movable Type 3.38