7/23|シンポジウム「3・11― 芸術の運命」
岡田暁生さん、三輪眞弘さん、吉岡洋さんの3人が3.11以後の芸術について討論します。7/23(土)15:00から京都芸術センター講堂にて。詳しくは以下をご覧ください!
http://www.iamas.ac.jp/~yoshioka/Post311.html
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2011年07月08日
岡田暁生さん、三輪眞弘さん、吉岡洋さんの3人が3.11以後の芸術について討論します。7/23(土)15:00から京都芸術センター講堂にて。詳しくは以下をご覧ください!
http://www.iamas.ac.jp/~yoshioka/Post311.html
2011年07月11日
音楽とはなにか?
才能とはなにか?
ポップとはなにか?
『敗戦後論』の加藤典洋による
初めての音楽論、渾身の書き下ろし。
身ひとつで日本のロックに挑む!
奥田民生、スガシカオ、じゃがたら、
フィッシュマンズ、忌野清志郎、桑田佳祐、
小沢健二、コーネリアス、椎名林檎、曽我部恵一、
小島麻由美、スピッツ、町田町蔵 etc......
四六判・並製・452ページ
定価:本体2200円+税
ISBN978-4-903951-45-4 C0070
【音楽・思想・文芸評論】
●内容
文芸評論、戦後日本論、アメリカ論などで長年活躍する著者が、初めて音楽批評に挑んだ。数百枚に及ぶCDを聴き続けて選んだ6組の日本のアーティスト──奥田民生、スガシカオ、じゃがたら、フィッシュマンズ、忌野清志郎、桑田佳祐──を論じた書き下ろし750枚。音楽とは? 才能とは? ポップとは? その本質に深く厳しく迫る!
●本書「あとがき」より……
音楽を聴いていると、だんだん音楽の友人になってくる。でも私は、耳をふさぐようにして聴いた。また書いた。音楽の友人になるまえに、音楽に見知られる前に、まったく音楽を知らない人間として、「音楽」について、「Jポップ」について、「日本のロック」について書きたかったのである。音速に追いつかれない、招かれざる客として。耳をそばだて、すませば聞こえるのが歌なら、ふさげば、──何が聞こえるのか。
●著者プロフィール
かとう・のりひろ:1948年山形県生まれ。文芸評論家、国会図書館、明治学院大学をへて、早稲田大学国際学術院教授。東京大学文学部仏文科卒。
1985年、『アメリカの影』(河出書房新社)でデビュー。以降、現代文学批評、戦後日本論など幅広く評論活動を展開している。
著書に『言語表現法講義』(岩波書店、1996年。第10回新潮学芸賞)、『敗戦後論』(講談社、1997年。第9回伊藤整文学賞)、『日本の無思想』(平凡社新書、1999年)、『ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ』(クレイン、2002年)『テクストから遠く離れて』『小説の未来』(講談社、朝日新聞社、ともに二〇〇四年。第七回桑原武夫学芸賞)、『僕が批評家になったわけ』(二〇〇五年、岩波書店)、『文学地図-大江と村上と二十年』(朝日選書、2008年)、『さようなら、ゴジラたち──戦後から遠く離れて』(岩波書店、2010年)などがある。
●目次
第1部 奥田民生vsスガシカオ
はじめに
奥田民生
1 来歴
広島と共産党
ユニコーン
ソロ
2 ディレンマ
生きると暮らす
「がんばりたくなさ」と詩法
3 たたかい
『服部』/『ヒゲとボイン』
『29』
『股旅』と『E』
Tour——『Lion』
峠と隧道——『Fantastic OT9』から『OTRL』へ
スガシカオ
1 p(ぺー)とH(ハー)
来歴・シングル・海外公演
酸・アルカリ・中性
2 初期性の輝き──『Clover』
『Clover』/『Family』
「前人未踏のハイジャンプ」
「黄金の月」──いる場所の低さ
3 日本と海外
ロンドン公演
日本的/日常的
バー・地べた・空
「Jポップの越境者」解凍ファイル−1
1 椎名林檎|遠くには稲妻。
2 パラダイス・ガラージ|パラダイスとガラージ。
3 フィッシュマンズ|ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ
4 コーネリアス|GOD ONLY KNOWS
5 小沢健二|遠くまで行く1000灯機のように
6 スピッツ|ウサギのバイクの一走り
7 早川義夫|破れた空のした。歌は息絶え絶え。低く飛ぶ。
第2部 じゃがたらvsフィッシュマンズ
はじめに
じゃがたら
1 来歴
キリスト教・清流・奨学金
南部ロック、ウェット・ウィリー、吉田拓郎
亀裂
愚行
2 高圧炉とエントロピー
『南蛮渡来』──駄洒落/空耳
『裸の王様』、『ニセ予言者ども』──リアル/ヴァーチャル
『それから』・『ごくつぶし』──ライヴ/デス
3 東京の空──『君と踊りあかそう日の出を見るまで』
フィッシュマンズ
1 来歴
歴史
佐藤伸治
十字路──『Neo Yankee's Holiday』
「なにもないこと」──『ORANGE』
2 「なんてったの」──前期
低調なデビュー──『Chappie, Don't Cry』
悪あがき──『KING MASTER GEORGE』
十字路──『Neo Yankee's Holiday』
「なにもないこと」──『ORANGE』
3 夕日の中で──後期
転回──I dub fish
密室──ワイキキビーチ/ハワイスタジオ
一〇〇ミリちょっとの浮遊
喪失/到来──『LONG SEASON』
叡智
何もしないでいること
散開──『宇宙 日本 世田谷』
4 夕暮れ──「SEASON」
ギロチンの夢──「ゆらめきIN THE AIR」
未来
『Jポップの越境者』解凍ファイル2
8 ブルーハーツ|「ないこと」と生きる歓び
9 小島麻由美|空の、水たまり。
10 こだま和文|「深く静かに」、「攻撃的」に。
11 曽我部恵一|音楽は新陳代謝する。
12 エレファントカシマシ|Elephant Vanishes
13 町田町蔵|自分と刺し違えて、彼方へ
第3部 忌野清志郎vs桑田佳祐
はじめに
忌野清志郎
1 よくないリスニング
来歴
時期区分
初期の輝き
売れること、劣化すること
2 一九七二年◯二〇〇八年
透明な檻、汚い毛のコヨーテ
一九七二年二月
明るさ
Honesty, Acidity
貧しさ
『COVERS』
3 微笑み
桑田佳祐
1 出生の秘密
仮定と問い
非決定と無意識
曲先、ただの歌詞
殺されるには存在しなければならぬ
曲と詞──「いとしのエリー」
2 全能と不能
アイデンティティをもたないこと
無意識と英語
桑田佳祐の教え
音楽の落人
あとがき
関連ディスコグラフィ
初出一覧
2011年07月12日
東京・池袋駅東口のヤマハミュージック東京 池袋店2階楽譜CD売場にて、アルテスの本をフェア展開中です。弊社のメインである音楽書はもちろんのこと、文芸評論など音楽以外のジャンルの本も揃っています。ぜひお立ち寄りください。お店までは駅から徒歩3分です。[鈴木]
2011年07月15日
10日前に引越をした自宅の片付けに連日追われててお腹と背と腕の筋肉が痛い……とうめきつつイヴェントのお知らせです。7月の新刊、加藤典洋さんの書き下ろし音楽論『耳をふさいで、歌を聴く』の刊行記念として、8月5日(金)18時30分から三省堂書店神保町本店で著者のトークショーを開催します。
聞き手に元『芸術新潮』『考える人』編集長の松家仁之さんをお迎えして(村上春樹インタビューが新潮社での最後のお仕事でした)、「シロート」がどっぷり音楽に浸かった執筆生活や、その「聴く」という体験から何を得たのか、などをお話いただきます。ご期待ください!
同店で本書をお買い上げの方先着60名に整理券を配布します。予約もお受けしていますので、詳しくは公式ブログをご覧になって下さい。みなさんのお越しをお待ちしています。 [鈴木]
2011年07月21日
昨秋刊行された『狂気の西洋音楽史──シュレーバー症例から聞こえてくるもの』(岩波書店)で、西洋音楽史に精神病という新たな観点から光を当てた椎名亮輔さん(同志社女子大学教授)による、フランスの作曲家デオダ・ド・セヴラックの評伝を現在編集中です。
セヴラックは19世紀から20世紀への時代の転換期に、フランス楽壇の中心であるパリから距離をおき、南仏を拠点に活躍した作曲家。「地域主義」ともいわれる独自の美学を標榜し、民俗的な要素をとりいれたその作品は、ドビュッシーが「彼は、良い香りのする音楽を作る。そして、人はそこで胸いっぱいに深呼吸するんだ」と絶賛したことでも知られます。本邦初の伝記にご期待ください。
なお、本書刊行に先駆けて、8月7日にはコジマ録音より著者がピアノ伴奏をつとめ、奈良ゆみさん(ソプラノ)が歌うCDがリリースされます。こちらもあわせてどうぞ。
『デオダ・ド・セヴラック 歌曲と古いシャンソン』ALCD-7158
奈良ゆみ(ソプラノ)、椎名亮輔(ピアノ)
製造・発売元:コジマ録音
2011/08/07発売
http://www.kojimarokuon.com/
2011年07月21日
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ARTES インフォ*クリップ[vol.037]2011/07/15
アルテスパブリッシング
www.artespublishing.com
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□ CONTENTS □
・7月31日発売! 加藤典洋『耳をふさいで、歌を聴く』
・8月5日(金) 加藤典洋さんと松家仁之さんのトークショー開催
・下北沢へ引っ越しました
・ただいま編集中
・ヤマハ池袋店でアルテス・フェア開催中!
・アルテスの本のお買い求めはこちらのお店でどうぞ
・アルテスのおすすめ! 旬の音楽情報
2011年07月25日
今月発売された雑誌『ラティーナ』8月号で、『ラテン音楽名曲名演ベスト111』をご紹介いただいています。評者は長嶺修さん。
「錯綜した情報の大海原へ漕ぎ出すには、経験を積み、周囲の事情にも通じたナビゲーターの存在が、心強い味方となる」「豊富な現場体験から得られたエピソードや思い出、歌詞の部分訳や背景解説などを散りばめながら、明快な語り口で綴られ、読み物として楽しめる内容となっている」との高評をいただきました。
そして、「この本からは前世紀以来の日本におけるラテン音楽受容史も垣間見えてくる」というご指摘は、まさに一昨日刊行記念ライヴを聴きながら考えていたこと。この本の趣旨が着実に伝わっていることが確認できて嬉しい評でした。[鈴木]
2011年07月25日
ミュージック・マガジン社の雑誌『レコード・コレクターズ』8月号でも、真保みゆきさんが『ラテン音楽名曲名演ベスト111』をご紹介くださっています。
「“名曲”という、一見総花的なくくりをあえてキーワードにすることで、より包括的、横断的にラテンの感覚に触れていく。その手助けをしてくれる本書のあり方には、(略)教えられるところが多々あった」「ロックやジャズに備わった折衷的な感覚に関心がある人も、目を通して損はないのでは」と、これまた的確にこの本の意図をご理解いただき、嬉しいです。 [鈴木]
Twitter @suzukisgr
Twitter @kimuragen