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2010年07月02日

7月27日 津田大介×高橋健太郎:『ポップ・ミュージックのゆくえ』刊行記念トーク第2弾!

第1弾、第3弾に続いて、高橋健太郎『ポップ・ミュージックのゆくえ──音楽の未来に蘇るもの』刊行記念トーク・シリーズ第2弾を発表します!

Vol.2のテーマはずばり“音楽の経済”。と来ればゲストはこの方をおいて他にいません。メディア・ジャーナリストの津田大介さんをお迎えして、IT技術の奔流にもまれて根源的な変化を遂げようとしているポピュラー音楽のあり方を、アクチュアルなイシューに触れながら対論していただきます。音楽をこよなく愛する津田さんのことですから、ひときわ熱いトークが展開されることでしょう。どうぞご期待ください。

津田大介×高橋健太郎
『音楽はいくらなのか?──音楽とミュージシャンと音楽ビジネスの未来』

■出演:津田大介、高橋健太郎
■日時:2010年7月27日(火)18:30開演(18:00開場)
■場所:ジュンク堂書店新宿店8階喫茶
■入場料:1000円(1ドリンクつき)
■定員:50名
■予約受付:7Fカウンターにて。電話予約承ります。
 ジュンク堂書店新宿店 TEL.03−5363−1300

【講師紹介】
津田大介(つだ・だいすけ)
1973年東京生まれ。2002年にブログ「音楽配信メモ」を立ち上げ、ジャーナリストとして活動を開始。インターネット、著作権、コンテンツ・ビジネスについて積極的に発言し、文部科学省文化審議会著作権分科会で専門委員も務めた。2007年にはインターネットユーザー協会(現・MIAU)を設立。著書に『Twitter社会論』(洋泉社新書)、『30分で達人になるツイッター』『仕事で差がつくすごいグーグル術』(青春出版社)、『誰が音楽を殺すのか?』(翔泳社)など、共著に『CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ』(同)がある。Twitterアカウントは @tsuda。

高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
1956年、東京生まれ。音楽評論家、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、インディー・レーベル「MEMORY LAB」主宰。音楽配信サイト「ototoy」の創設メンバーでもある。一橋大学在学中から『プレイヤー』誌などに執筆していたが、82年に訪れたジャマイカのレゲエ・サンスプラッシュを『ミュージック・マガジン』誌でレポートしたのをきっかけに、本格的に音楽評論の仕事を始めた。Twitterアカウントは @kentarotakahash。

2010年07月08日

ARTES インフォ*クリップ vol.32を配信しました

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ARTES インフォ*クリップ[vol.032]
2010/07/08
アルテスパブリッシング
www.artespublishing.com
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ワールド・カップの終了を待っていたかのように、アルテスはイヴ
ェントの夏に突入します。
7月と8月合わせて計5本、会場でお待ちしています。

□ CONTENTS □
・7/10 片山杜秀さんと秋岡陽さん推薦の「夏休みの課題図書」!?
・7/11 新井鴎子さんが伝授!「コンサート必勝プログラム」
・7/14 川本三郎さんと片山杜秀さんの「偏愛談義」、ふたたび!
・7/17, 27, 8/5 高橋健太郎さんの未来トーク・シリーズ全3回!
・7/19 アイリッシュ・ミュージック・デイ2@古書ほうろう
(書評・イヴェント情報、音楽情報、東町だよりはお休みします)

>> 詳細

2010年07月08日

『あんさんぶる』に片山杜秀さんのインタビューが掲載されました

『あんさんぶる』7月号に片山杜秀さんのインタビューが掲載されました。計4ページの充実したもの。

小学校受験のための塾で出会った先生、そして小学3年生の担任の先生の話は、はじめて読むエピソード。片山さんは独力で片山さんになったのかと思っていましたが、やはりどこかに導きの糸があるのですね。

明後日、7/10(土)19:00からはヤマハ横浜店にて、片山さんと秋岡陽さんの対談イヴェントがおこなわれます。「夏に読みたい音楽書」と題して、さまざまな書籍を紹介、おふたりならではの“読み方”を教えてもらえます。みなさんにとっての「導きの糸」となればさいわいです。ぜひご参加ください。

[木村]

2010年07月12日

夏休みは音楽書を読もう!──7/10片山杜秀×秋岡陽トークイヴェント報告


秋岡陽さん(左)と片山杜秀さん

去る7/10(土)、ヤマハ横浜店にて、片山杜秀さんと秋岡陽さんのトークイヴェントが開催されました。同店で開催していただいているクラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』発売記念フェアの一環としてのイヴェントで、お題は「夏に読みたい音楽書」。同書でとりあげられた書物だけでなく、最近面白かった本、学生に人気の本など、さまざまな音楽書が紹介されました。

以下、当日紹介された本を列記します。

●片山さん推薦

レヴィティン『音楽好きな脳』白揚社

・なんでも脳で説明する風潮があってきわどい本が多いが、あるていど信頼できる。
・音楽と小脳の話が面白かった。小脳はかなり原始的な器官で音楽と関係なさそうだが、小脳は運動と時間を司る。音楽は芸術だと思いたがるが、生き物として生きていくために必要なものだということ。
・人間は音の情報と感情を高度に結びつけることに成功したから、この地上で繁栄した。音楽は生き残るための訓練になっている、ということを、この本から学び取った。

三上敏視『神楽と出会う本』アルテスパブリッシング

・自分は神楽を国立劇場でしか見てないが、三上さんは現地で楽しんでおられて、うらやましい。
・いま相撲が話題だが、あれもスポーツじゃなくて芸能。一人相撲は神様と相撲してかならず負けることになっている。スポーツの部分は余興。音楽が音の部分だけ特化してしまったが、神楽は芸能や宗教と一体だったころの音楽の姿を表している。

シーゲル『サキソフォン物語』青土社

・サキソフォンが流行ったのは、カルーソやクライスラーのヴィブラートをうまく模倣できる楽器だったから、と書かれている。

モラスキー『ジャズ喫茶論』筑摩書房

・著者が否定したいと思っている前の学説のほうが、じつは面白かった(笑)。

●秋岡さん推薦

西原稔『ピアノの誕生』講談社

・最近は、ピアノを弾いてると「変わってるね」といわれる学生がいて、彼ら/彼女たちは「ピアノを弾く自分って、なに?」と考えることが多い。そんなときにこの本などはよく読まれる。


西原稔『「楽聖」ベートーヴェンの誕生』平凡社

西原稔『ピアノ大陸ヨーロッパ』アルテスパブリッシング

・西原さんの本はこの2冊もおすすめ。

Robert P. Morgan, Anthology of Twentieth-Century Music, W W Norton & Co Inc

・(秋岡さんの)シカゴ大学時代の恩師の本。向こうはこういう堅い本がしっかり刊行されていて、いいですよね。

西川尚生『作曲家・人と作品 モーツァルト』音楽之友社

・モーツァルトの伝記なんて、もう書くことないだろうと思ったけど、この本はいろいろ知らなかったことが書かれている。レクイエム書きながら陽気なホルン協奏曲を書いていたなんて、この本ではじめて知った。

川端純四郎『J.S.バッハ 時代を超えたカントール』日本キリスト教団出版局

・この著者は音楽学者じゃないが、とてもいい本。あのバッハ学者の小林義武さんも「いい本だ」とおっしゃっていたので、自信をもっておすすめします(笑)。

金澤正剛『古楽のすすめ』音楽之友社
(若かりしころ(30代後半?)の金澤さんの写真が登場!)

・自分で発見したつもりになっていたことが、この本を読んだらぜんぶ載っていた。
・最近出た新版も、かなり書き足してあっておすすめ。

Walter Benjamin, The Work of Art in the Age of Mechanical Reproduction(英語版)
Lawrence Lessig, Free Culture
David Kusek, Gerd Leonhard『デジタル音楽の行方』翔泳社
福井健策『著作権の世紀』集英社新書

・このへんは、やはり最近の著作権とか配信がらみでよく読まれる本。ベンヤミンとか、学生といっしょに原書講読するとみんなギョッとしてます。

Theodor W. Adorno, Essays on Music(英語版)
渡辺裕編『アドルノ 音楽・メディア論集』平凡社

片山「わたしの批評の元ネタもかなりアドルノです」
秋岡「後者はとても翻訳が読みやすいですね」

北川純子『音のうち・そと』勁草書房
東谷護『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房
『ヲノサトルの甘い作曲講座』リットーミュージック

・ポピュラー音楽に関心のある学生に人気なのは、このへん。

R. Murray Schafer, The Soundscape

・この本は以前から人気があったが、最近はだんだん読まれなくなってきた。

小沼純一『武満徹 その音楽地図』PHP研究所

秋岡「びっくりしたのは、この本をはじめとして、Googleブックスでタダで読めちゃう本がたくさんあること。読めるのは一部分だが、うまく自分の知りたい部分に当たれば、本を買わなくてもいい(笑)」
片山「子供のころは出会うためにものすごく苦労したものが、ネットで簡単に手に入る。フリーになればなるほど、判断能力が必要になる。昔は手間やお金がかかるぶん選別能力が磨かれた」

以上、秋岡さんはiPadをプロジェクターにつないで、本の写真をスライドで壁に映しながらの解説。そのあいまに、なんだか意味不明の写真(※)がとつぜん映し出されたりして、面食らいましたが、それ以外は実にわかりやすいお話で、大学で講義を聴いている気分になりました。

※音楽之友社入社当時の木村の写真(じつは秋岡さん、音楽之友社時代の大先輩なのです)。しかも、上司の眼を盗んで作曲にいそしんでいるところなんかも映し出され、このときばかりは秋岡さんにご登壇いただいたことを悔やみました(笑)。

最後に聴衆からは、「片山さんに音楽史のブックガイドを書いてもらいたい。音楽史の研究史がわかる本があれば」という注文も、片山さん、「(アルテスの)木村さんと相談します(笑)」とのお答えでした。なるほど、面白そう。ぜひ計画しましょう、片山さん!

[木村]



2010年07月15日

殺人者はクラシックがお好き?──7/14 川本三郎×片山杜秀「続・偏愛談義」@古書ほうろう

5月におこなわれた川本三郎さんと片山杜秀さんのトーク・イヴェント「偏愛談義──古書も映画も音楽も」の第2弾が、ふたたび千駄木の古書ほうろうで開催されました。

前回の評判を聞きつけてか、お客様の入りは上々。前回は初顔合わせだったおふたりも、今回はより力の抜けた和やかな雰囲気のトークを繰り広げました。川本さんが「あ、思い出した」とどんどん新しい話題を振り、片山さんがそれをすかさずフォローする様は、気のおけない親友どうしか師弟の語らいのようでした。

今回もiPadでツイッター実況中継を試みましたが、未知の固有名詞が飛び交うトークを再現することは不可能。でも、どんな話題がでたか、ちょっとは参考になるかもしれませんので、以下にコピーしておきます。

[木村]

>> 詳細

2010年07月15日

夏季休業のお知らせ

アルテスパブリッシングは8月12日(木)、13日(金)の両日を夏季休業とさせていただきます。
つきましては、8月11日(水)~13日(金)にご注文いただいた商品は、8月16日(月)に出荷いたします。
ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年07月15日

流通倉庫移転のお知らせ

弊社が物流を委託している(株)ワタナベ流通が、現在の埼玉県川口市から板橋区高島平へ、今月下記の要領にて移転することとなりました。移転にあたっては前後の2日間出荷がストップします。お取引先様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承、ご協力頂きますようよろしくお願い申し上げます。


■移転日  平成22年7月25日(日)
■名 称  (株)ワタナベ流通 BBデポ
■住 所  東京都板橋区高島平6-3-1
      TEL:03-4500-9266
      FAX:03-5904-6332

[出荷スケジュール]
7月22日(木)、23日(金)受注分 → 7月28日(水)納品
 *7月23日(金)、26日(月)の出荷作業は移転のため、休みとさせていただきます。

[返品受け入れ先]
7月22日(木)着まで   ロジワン弥平倉庫(旧)受け入れ
7月27日(火)以降着   BBデポ倉庫(新) 受け入れ
*7月23日(金)、26日(月)の受け入れ作業は移転のため、休みとさせていただきます。

2010年07月16日

明日の毎日新聞に広告をだします

明日17日付けの毎日新聞朝刊1面に広告を出します。中味は『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』『フレデリック・ショパン全仕事』『ピアノ大陸ヨーロッパ』の3点。新聞広告をうつのは去年の11月以来となります。

2010年07月20日

『Jupiter』で『ピアノ大陸ヨーロッパ』と『フレデリック・ショパン全仕事』紹介

大阪・いずみホールの会報『Jupiter』vol.123にて、『ピアノ大陸ヨーロッパ』と『フレデリック・ショパン全仕事』が紹介されました。

ヨーロッパ主要都市の音楽事情など、ここに描かれる史実は息づかいまで感じ取れるほど、19世紀という時代を身近に感じさせてくれる。(『ピアノ大陸ヨーロッパ』への評)
入門者と専門的な音楽ファンの双方のニーズに応え、CDや公演鑑賞に必携だ。丁寧な本作りは、著者と女性編集者の心配りの賜物。後の世でも母性愛豊かな女性たちの庇護に恵まれる作曲家なのだと感じ入った。(『フレデリック・ショパン全仕事』への評)

──と、後者については編集者にも言及していただくなど、うれしい評でした。ありがとうございました。

[木村]

2010年07月20日

『ピアノスタイル』で『ピアノ大陸ヨーロッパ』紹介

『ピアノスタイル』8月号にて『ピア
ノ大陸ヨーロッパ
』が紹介されました。

19世紀にピアノが普及し、“クラシック”という音楽概念が誕生した背景に、工業技術の発展や社会の産業化などが存在していたことを面白く読みながら理解できる。

なお、同誌の読者プレゼント企画にも協力させていただきました。チェックしてみてください。

[木村]

2010年07月21日

今井顕さんが『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』を書評してくれました

ピアニストで国立音楽大学大学院教授の今井顕さんが、「KINOKUNIYA書評空間」にて、『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』を書評してくださいました。

コンクールの歴史、音楽ビジネスでは何が求められているのか、何がどのように運営されているのか、そして実際のコンクールにおけるさまざまなシーンに加え、出場者や審査員、またボランティアも含めた主催者側のスタッフたちへのインタビューその他さまざまな視点から構成された本書は、成功を夢みる若者たちが直面している現実を垣間見せてくれる。一握りのスターが誕生する裏に、どれほどのエネルギーが渦巻いているかをのぞくことは、音楽関係者に限らず、誰にとっても新鮮な体験となろう。特異な世界のことをきめ細かく、かつわかりやすく構築した吉原の生き生きとした執筆力は賞賛に値する。

コンクールについて、ピアニストならではの見識をもって書かれていて、とても勉強になりました。ありがとうございました。

[木村]

2010年07月23日

『ステレオ』で『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』紹介

『ステレオ』8月号で『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』が紹介されました。ありがとうございました。

[木村]

2010年07月27日

7/28〜 ヤマハ銀座店で「こだわり派のためのクラシック本」フェア


ヤマハ銀座店3F楽譜売場では、明日7/28(水)より「こだわり派のためのクラシック本」フェアを開催。アルテスの本も多数並べていただけるとのこと(手書きでPOPも作りました!)。ぜひお運びください。

写真は先週、同店1Fで開催されていた「夏休みに読みたい音楽書」フェアの様子。店員のみなさんがおすすめする音楽書がずらりと並んでいます。こちらも8月に入ったら、また開催予定とのことです。

[木村]


2010年07月27日

8/7 音楽を語る会は梅津時比古さんを迎えて

音楽キャリア・サポート・ネットが開催する「音楽を語る会2010」、第2回の講師は毎日新聞編集委員、早稲田大学講師の梅津時比古さん。報道の現場のなかで、「音楽を言葉で伝える」ということの難しさ、意味を日々追究しておられる梅津さんと、いっしょに考えてみたいと思います。ぜひご参加ください。

[木村]

http://npo-mcsn.org/cn27/pg166.html

NPO法人 音楽キャリア・サポート・ネット Presents
音楽を語る会 2010

2010年のテーマは「音楽に生きる」。
各界で活躍する音楽人が「人生と音楽」「私の転機」について語ります!

ゲスト 梅津 時比古(うめづ ときひこ)さん 
(毎日新聞学芸部専門編集員、早稲田大学講師)

プロフィール
鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部西洋哲学科卒。現在、毎日新聞学芸部専門編集委員。桐朋学園大学特任教授。早稲田大学講師。著書に「フェルメールの楽器」「冬の旅~24の象徴の森へ」「<セロ弾きのゴーシュ>の音楽論」(芸術選奨文部科学大臣賞、岩手日報文学賞賢治賞)、「ゴーシュという名前」「天から音が舞い降りてくるとき」「フェルメールの音」「音と言葉のソナタ」「耳のなかの地図」「日差しのなかのバッハ」「非日常と日常の音楽」「音をはこぶ風」など。CDのプロデュースも手がける。

日時: 2010年8月7日(土)14:00-16:00 
    ※懇親会 16:30-18:30(希望者のみ/参加費別途)
場所: (財)東方学会2F会議室(東京・神保町)
    〒101-0065 東京都千代田区西神田2-4-1 (財)東方学会
会費: 3,000円 (学生2,500円)
    ※当日、受付にてお支払いください。
お申込・お問い合わせ: NPO法人 音楽キャリア・サポート・ネット事務局
    info@npo-mcsn.org
    ※定員に達し次第、申込を締め切らせていただきます。

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