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2009年09月13日

10/6『神楽と出会う本』刊行記念イヴェント@CAY

MICABOXや細野晴臣&東京シャイネス、環太平洋モンゴロイドユニットなどで活動するミュージシャン、三上敏視さんとの4年がかりの企画をようやく世に出せることになりました(といってもまだまだ校了作業まっただなかなんですけど)。本邦初の神楽の総合的なガイドブック『神楽と出会う本』です。

全国を回って100ヶ所に及ぶ神楽を見て回ってきた三上さんが、北から南まで主要な神楽25ヶ所を案内し、同時に歴史・構造・舞・音楽・アートなどを解説します。ミュージシャンならではの視点から日本の芸能の基層を成す祭り・芸能として神楽をとらえた本書は、別冊太陽『お神楽』が入手困難になっている現在、とても貴重な1冊です。

その刊行記念イヴェントとして、三上さんが自ら撮影した映像を楽しむ《神楽ビデオジョッキー》を10月6日に表参道のEATS and MEETS Cayで、ゲストにミュージシャン/プロデューサーの久保田麻琴さんをお迎えして行ないます。お店は通常営業のまま、チャージは無料ですので、日本の民俗芸能や祭事、神道などに興味をお持ちの方は、ぜひご来場下さい。本も当日先行発売します!

◆三上敏視書き下ろし『神楽と出会う本』イヴェント
《神楽ビデオジョッキー》
ゲスト:久保田麻琴
10月6日(火)午後8時開演
会場:EATS and MEETS Cay(表参道SPIRALビルB1)
電話:03-3498-5790
チャージなし(平常営業中のイヴェントです)
ご予約いただければ良いお席をご用意します。

◆三上敏視著『神楽と出会う本』
アルテスパブリッシングより10月22日発売!
定価:本体2200円+税
ISBN978-4-903951-22-5 C1073
[民俗学/伝統芸能/音楽]

2009年09月21日

三上敏視さんの韓国便り

来月発売する『神楽と出会う本』の著者、三上敏視さんは現在韓国のソウルに滞在中。「2009韓国伝統演戯祭り」に出演する伊勢太神楽のコーディネイターを務めつつ、創作表現のコンペの審査員にも指名されたそうです。その様子がご自身のブログ「MICABOXの井戸端会議」でレポートされてるので、ご興味のあるかたはどうぞ。

2009年10月07日

やっぱり神楽、おもしろい!

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昨晩の神楽ビデオジョッキー、ゲストの久保田麻琴さんも、神楽独特のリズムの「なまり」に強く反応してらっしゃいましたが(12日の京浜ロック・フェスティヴァルでお忙しい中、駆けつけてくださってありがとうございました)、神楽はやっぱり面白いですねえ! これほど多種多様な様式と強烈な土着のエネルギーを持った祭りが全国に何百も存在しているなんて、ちょっと信じがたいほどです。『ポップ・アフリカ700』の著者・荻原さんご夫妻やフジテレビの若いスタッフの方々、この日初めて神楽を見たというロック・ファンの方などなど、みなさん「面白かった!」と興奮気味でした。
それもこれも三上さんの解説があってこそ。この『神楽と出会う本』の出版を機に、神楽の魅力に目覚める人が増えてくれるとうれしいです。これからちょうど神楽のシーズンが始まりますので、見物のお伴にもぜひ1冊!
そんなわけで大好評の神楽ビデオジョッキー、次は10月27日(火)の夜に東中野のポレポレ坐でやります。詳細が決まり次第、こちらでもお知らせしますので、昨日見逃した方はこちらにどうぞ!

[鈴木]

2009年10月18日

10/27三上敏視のお神楽ナイト@東中野ポレポレ座

『神楽と出会う本』の刊行を記念して行われた先日の〈神楽ビデオジョッキー〉では、お客さんの熱い反応にこっちがびっくりするぐらいでした。アンコールにお応えして、というわけではありませんが、来週27日には東京・東中野のポレポレ座で〈三上敏視のお神楽ナイト“奥三河の花祭りの巻”〉があります。前回見逃した方も、神楽に関心はあるけどなんだかよく分からない、という方も、この機会をおみのがしなく! 詳細はこちらでどうぞ。

[鈴木]

2009年11月04日

『神楽と出会う本』に反響続々!

発売してからまだ2週間なのに、『神楽と出会う本』を読んでくださった方々から、嬉しい反応が相次いでいます。

いちはやくブログ「東雲堂日乗」で取り上げてくださったのが、内田樹さんの読者には「スーパーエディター」としておなじみの橋本麻里さん。雑誌『BRUTUS』で国宝をはじめとする日本美術の特集で大活躍されてます。

“日本の民俗音楽が、安定感ある稲作系のズンドコ・リズムばかりだと思ったら大間違い。「島」や「山」には、夜を徹してグルーヴィーなお囃子が演奏される、「まるでレイヴ」な神楽がまだまだ残っている。”
“ミュージシャンでもある三上氏ならではの、マジメ一辺倒な研究書ではなかなかお目にかかれない秀逸な解説を目にすれば、神楽に特に興味のない(というか存在さえ知らない)ジャズフリークやロックファンも、興味を抱かずにはいられないはずだ。”

続いて『ポップ・アフリカ700』の著者・荻原和也さん。ブログ「after you」で「神楽との出会い」に興奮してくれています。

“(刊行記念の)ヴィデオ・ジョッキーに出演されていた久保田麻琴さんが、神楽の雰囲気がグナワにも似ているなんて発言も飛び出したりして、いやー、そんなことを言われると、ゾクゾクしちゃいますねー。”
“この本が教えてくれる神楽は、ぼくには日本の音楽最後の、いや、ワールド・ミュージック最後の秘境のように思えます。”

続いて隠岐島にお住まいのtakuhiさん。“旧来の「神楽」の本と違うのは、ミュージシャンから視た神楽体験です。神楽を観て、この「体験」部分が抜け落ちて、主にアカデミックな脈絡の中で執筆されたものが多い中で、「現代」「ライブ感」「音楽」をリンクさせた読み物です”

さらにamenotorifuneさんの「塗籠日記その弐」。“アイヌやアボリジニーの音楽に携わって来られたミュージシャンとしての経験をベースに語られる言葉は、平明で丁寧、神事たる神楽への敬意にあふれた素敵な本です”

こちらは「田んぼの」さん。“『神楽と出会う本』は三上さんの神楽紀行であり、山間の過疎地で神楽を受け継がれている人々への応援歌でもあると思います。〜この本は非常に優れた内容で読み応えがあり、三上さんらしいテンポの良い文章にぐいぐいと引き込まれます。”

僕の回りでも今回この本やイヴェントをきっかけに神楽の魅力に目覚めた人が、とくにいわゆるワールド・ミュージックのリスナーに増えてます。三上さんのビデオジョッキーも随時開催しますので、ぜひお出かけを。

[鈴木]

2009年11月26日

『神楽と出会う本』の紹介記事が全国の地方紙に掲載されました

現代音楽家が神楽のガイド本出版 「魅力を体感して」』という、良い感じの笑顔で『神楽と出会う本』を持つ著者・三上敏視さんの写真付き記事が、25日、共同通信を通じて全国の地方新聞47紙に配信、掲載されました。掲載された新聞は、ぼくらが把握したかぎりでは以下の25紙(!)です。

東奥日報、岩手日報、河北新報、福島民報、下野新聞、山梨日々新聞、北日本新聞、福井新聞、東京新聞、岐阜新聞、静岡新聞、大阪日日新聞、京都新聞、神戸新聞、中国新聞、山陽新聞、山陰中央新報、四国新聞、高知新聞、徳島新聞、長崎新聞、佐賀新聞、大分合同新聞、宮崎日日新聞、熊本日日新聞

他にもネット上では47NEWSとデイリー・スポーツ・オンラインでも掲載されています。地方紙の文化欄に注目です!

[鈴木]

2009年11月27日

日本経済新聞に『神楽と出会う本』の著者・三上さんの原稿が掲載されました

11月26日の日本経済新聞朝刊文化面(最終面)に、『神楽お囃子 日本音楽の源 ◇各地訪ねリズムを研究、世界に通じる文化として発信◇』というタイトルで、『神楽と出会う本』の著者・三上敏視さんの原稿が掲載されました。隠岐島前神楽のお囃子を聴いて「日本独自のルーツ音楽なんじゃないか」とピンと来て、以来神楽探究にはまったことや、ロックやジャズで育った日本のミュージシャンとして、その神楽のリズムとポップスの融合に取り組んでいること、などが語られています。ぜひご一読を!

[鈴木]

2009年12月20日

朝日新聞で『神楽と出会う本』が紹介されました

今朝の朝日新聞読書欄の「おすすめ」コーナーで『神楽と出会う本』が紹介されました。「全国48ヵ所の『里神楽』を10年かけて70ヵ所探訪。そのうち25ヵ所の神楽の奥深い意味や地域に根付いた特色を、自説を交え丁寧に紹介する。ユニークな舞や面、楽器の話も楽しい」と、具体的な内容をしっかり伝えてもらえていてありがたいです。とにかく百聞は一見にしかず、現地に足を運ぶのが無理でも、著者・三上さんは都内で随時神楽のビデオジョッキーを開催しています。23日(水)には四谷で開かれる「くくのちふゆまつり」で神楽DJがありますので、よかったらどうぞ。

[鈴木]

2010年02月17日

東京新聞ほか全国の地方紙で『神楽と出会う本』の三上敏視さんが紹介されました

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東京新聞や宮崎日日新聞など2月中旬の地方紙各紙の人物紹介欄で、『神楽と出会う本』の著者・三上敏視さんが紹介されました。神楽との衝撃的な出会いから、1冊の本をまとめるまでがコンパクトに語られています。『神楽と出会う本』はおかげさまでたいへん好調な売れ行きで、在庫がだいぶ少なくなっています。お早めにお買い求めください。

[鈴木]

2010年06月24日

『神楽と出会う本』重版します!

昨年11月に発売した『神楽と出会う本』がおかげさまで売れゆきが良く、重版を決めました。しばらく品薄が続き、ご迷惑をおかけしましたが、7月中旬以降にはお買い求めいただけるようになりますので、どうぞよろしくお願いします。搬入は14日(水)を予定しています。
著者の三上さんによる神楽ビデオジョッキーも続いています。ぜひブログをチェックしてみてください。

[鈴木]

2010年07月12日

夏休みは音楽書を読もう!──7/10片山杜秀×秋岡陽トークイヴェント報告


秋岡陽さん(左)と片山杜秀さん

去る7/10(土)、ヤマハ横浜店にて、片山杜秀さんと秋岡陽さんのトークイヴェントが開催されました。同店で開催していただいているクラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』発売記念フェアの一環としてのイヴェントで、お題は「夏に読みたい音楽書」。同書でとりあげられた書物だけでなく、最近面白かった本、学生に人気の本など、さまざまな音楽書が紹介されました。

以下、当日紹介された本を列記します。

●片山さん推薦

レヴィティン『音楽好きな脳』白揚社

・なんでも脳で説明する風潮があってきわどい本が多いが、あるていど信頼できる。
・音楽と小脳の話が面白かった。小脳はかなり原始的な器官で音楽と関係なさそうだが、小脳は運動と時間を司る。音楽は芸術だと思いたがるが、生き物として生きていくために必要なものだということ。
・人間は音の情報と感情を高度に結びつけることに成功したから、この地上で繁栄した。音楽は生き残るための訓練になっている、ということを、この本から学び取った。

三上敏視『神楽と出会う本』アルテスパブリッシング

・自分は神楽を国立劇場でしか見てないが、三上さんは現地で楽しんでおられて、うらやましい。
・いま相撲が話題だが、あれもスポーツじゃなくて芸能。一人相撲は神様と相撲してかならず負けることになっている。スポーツの部分は余興。音楽が音の部分だけ特化してしまったが、神楽は芸能や宗教と一体だったころの音楽の姿を表している。

シーゲル『サキソフォン物語』青土社

・サキソフォンが流行ったのは、カルーソやクライスラーのヴィブラートをうまく模倣できる楽器だったから、と書かれている。

モラスキー『ジャズ喫茶論』筑摩書房

・著者が否定したいと思っている前の学説のほうが、じつは面白かった(笑)。

●秋岡さん推薦

西原稔『ピアノの誕生』講談社

・最近は、ピアノを弾いてると「変わってるね」といわれる学生がいて、彼ら/彼女たちは「ピアノを弾く自分って、なに?」と考えることが多い。そんなときにこの本などはよく読まれる。


西原稔『「楽聖」ベートーヴェンの誕生』平凡社

西原稔『ピアノ大陸ヨーロッパ』アルテスパブリッシング

・西原さんの本はこの2冊もおすすめ。

Robert P. Morgan, Anthology of Twentieth-Century Music, W W Norton & Co Inc

・(秋岡さんの)シカゴ大学時代の恩師の本。向こうはこういう堅い本がしっかり刊行されていて、いいですよね。

西川尚生『作曲家・人と作品 モーツァルト』音楽之友社

・モーツァルトの伝記なんて、もう書くことないだろうと思ったけど、この本はいろいろ知らなかったことが書かれている。レクイエム書きながら陽気なホルン協奏曲を書いていたなんて、この本ではじめて知った。

川端純四郎『J.S.バッハ 時代を超えたカントール』日本キリスト教団出版局

・この著者は音楽学者じゃないが、とてもいい本。あのバッハ学者の小林義武さんも「いい本だ」とおっしゃっていたので、自信をもっておすすめします(笑)。

金澤正剛『古楽のすすめ』音楽之友社
(若かりしころ(30代後半?)の金澤さんの写真が登場!)

・自分で発見したつもりになっていたことが、この本を読んだらぜんぶ載っていた。
・最近出た新版も、かなり書き足してあっておすすめ。

Walter Benjamin, The Work of Art in the Age of Mechanical Reproduction(英語版)
Lawrence Lessig, Free Culture
David Kusek, Gerd Leonhard『デジタル音楽の行方』翔泳社
福井健策『著作権の世紀』集英社新書

・このへんは、やはり最近の著作権とか配信がらみでよく読まれる本。ベンヤミンとか、学生といっしょに原書講読するとみんなギョッとしてます。

Theodor W. Adorno, Essays on Music(英語版)
渡辺裕編『アドルノ 音楽・メディア論集』平凡社

片山「わたしの批評の元ネタもかなりアドルノです」
秋岡「後者はとても翻訳が読みやすいですね」

北川純子『音のうち・そと』勁草書房
東谷護『ポピュラー音楽へのまなざし』勁草書房
『ヲノサトルの甘い作曲講座』リットーミュージック

・ポピュラー音楽に関心のある学生に人気なのは、このへん。

R. Murray Schafer, The Soundscape

・この本は以前から人気があったが、最近はだんだん読まれなくなってきた。

小沼純一『武満徹 その音楽地図』PHP研究所

秋岡「びっくりしたのは、この本をはじめとして、Googleブックスでタダで読めちゃう本がたくさんあること。読めるのは一部分だが、うまく自分の知りたい部分に当たれば、本を買わなくてもいい(笑)」
片山「子供のころは出会うためにものすごく苦労したものが、ネットで簡単に手に入る。フリーになればなるほど、判断能力が必要になる。昔は手間やお金がかかるぶん選別能力が磨かれた」

以上、秋岡さんはiPadをプロジェクターにつないで、本の写真をスライドで壁に映しながらの解説。そのあいまに、なんだか意味不明の写真(※)がとつぜん映し出されたりして、面食らいましたが、それ以外は実にわかりやすいお話で、大学で講義を聴いている気分になりました。

※音楽之友社入社当時の木村の写真(じつは秋岡さん、音楽之友社時代の大先輩なのです)。しかも、上司の眼を盗んで作曲にいそしんでいるところなんかも映し出され、このときばかりは秋岡さんにご登壇いただいたことを悔やみました(笑)。

最後に聴衆からは、「片山さんに音楽史のブックガイドを書いてもらいたい。音楽史の研究史がわかる本があれば」という注文も、片山さん、「(アルテスの)木村さんと相談します(笑)」とのお答えでした。なるほど、面白そう。ぜひ計画しましょう、片山さん!

[木村]



2014年10月31日

『神楽と出会う本』6刷!

5年前の10月に刊行した『神楽と出会う本』は、思いがけず多くの読者を得ることができてロングセラーとなっていますが、現在5度目の増刷分を制作中です。近年の重版はプリントオンデマンドのシステムを使ったもので部数は多くありませんが、そのおかげで品切れを起こすこともなく、毎年確実に新しい読者を増やすことができています。6刷は11月7日(金)から出荷可能となります。ご注文をお待ちしています。

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