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2008年11月19日

林田直樹さんが早くも

ネットラジオ「OTTAVAのブログ」「OTTAVA amoroso」で、音楽評論家の林田直樹さんが『バレンボイム音楽論』を「音楽の真実を追求したいと思っているすべての人にとって必読の名著」と紹介してくださいました。

[木村]

2008年12月15日

『BRUTUS』の「2009年のキーパーソン」にバレンボイムが

本日(12/15)発売の『BRUTUS』654号、「2009年のキーパーソン30人を知る本ガイド」のなかで『バレンボイム音楽論』がとりあげられました。「音楽から始まる和平。」と題して、「発言する音楽家」バレンボイムが紹介されています。

[木村]

2009年01月06日

謹賀新年!

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、NHK教育テレビでも放映された毎年恒例の「ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート」はごらんになりましたか? 11月に刊行した『バレンボイム音楽論』の著者、ダニエル・バレンボイムが初登場ということで、2009年のアルテスは元旦から大盛り上がり。どんなに軽い曲でも剛球勝負、マエストロの真骨頂といったウィンナ・ワルツを堪能しました。

おりしも年末からイスラエル軍がガザ地区を空爆(その後、地上軍が侵攻)とのニュースが流れ、中東問題に積極的に関与してきたマエストロの発言が注目されましたが、毎年おきまりの《美しき青きドナウ》のイントロを中断しての挨拶のなかで、「中東に人間の正義がもたらされんことを」と簡潔にふれただけでした。ただ、そのひとことにこめられた万感の思いを感じとったであろう聴衆からは、敬意に満ちた拍手が送られ、行動する音楽家バレンボイムの信念が、その音楽をつうじて確実に浸透していることを感じさせました。

現実のリアリティを前に、ともすれば色褪せてしまいそうな「音楽の力」というものを、いまいちど実感することができたような気がしています。

[木村]

2009年01月06日

石井清司さんが『バレンボイム音楽論』に感動!

1/5付け公明新聞読書欄で『バレンボイム音楽論』がとりあげられました。評者はノンフィクション作家の石井清司さん。『変革の魂、ベートーヴェン』(ヤマハミュージックメディア)ほか大作曲家の伝記シリーズでも知られる方です。

読み易い上に、哲学や人生、宇宙にまで示唆は及び、少していねいに嚙みしめれば、身の震えるほどの感動を贈られるだろう。(略)ひとつの音譜から“全なるもの”の考察にいたる、その悟性の磨きの極地に凄みを見た。

と大絶賛してくださっています。ありがとうございました!

[木村]

2009年01月08日

バレンボイム中東公演中止

loisil-spaceさん(霞ヶ関のお役人さんだそうです)のブログで知りましたが、1/10、12に中東カタールとエジプトでおこなわれる予定だったバレンボイムとウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラの結成10周年記念公演が、今回のパレスティナ自治区ガザでの戦闘激化を理由に中止になったそうです。

世界文化賞受賞者のバレンボイム氏、ガザ情勢で中東での公演中止 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

loisil-spaceさんは『バレンボイム音楽論』の内容にもふれながら、「こういう地道な思想に基づく地道な取組は、一見すると和平への迂遠な道筋にも思えるのですが、実は、最も最短の道なのかもしれません」と述べておられます。「本来、政治がこういう時こそ、文化交流が真の威力を発揮するはずです。だからこそ、イスラエル人とパレスチナ人との混成楽団による演奏会を決行すべきだったのではないでしょうか」というloisil-spaceさんの主張に、深く同意するものです。

[木村]

2009年01月14日

今井顕さんが『バレンボイム音楽論』を書評

紀伊國屋書店のウェブサイト「KINOKUNIYA書評空間BOOKLOG」にて、ピアニストで国立音楽大学大学院教授の今井顕さんが『バレンボイム音楽論』をとりあげてくださいました。

音楽に不可欠なもののひとつに「直感」があることは間違いない。しかし直感だけで構築するには、クラシック音楽の作品は大きく複雑になり過ぎてしまった。必要なのは「知性」──これがバレンボイムのキーワードだろうか?

と評してくださっています。ありがとうございました。

[木村]

2009年01月19日

茂木一衛さんが『バレンボイム音楽論』を書評してくださいました

『音楽現代』2月号にて、茂木一衛さんが『バレンボイム音楽論』をとりあげてくださいました。

本書のように自らの困難な実践の記録をもとにし、さらに音楽と政治の関係を具体的かつ詳細に述べたものは少なく、十分に読むに値するユニークな著作である。またバッハやモーツァルトの作品についてをはじめ純音楽的な論及により、音楽家、愛好家が啓発される箇所も多い。

と評してくださっています。ありがとうございました。

[木村]

2009年01月20日

城所孝吉さんが『バレンボイム音楽論』を書評してくださいました

『レコード芸術』2月号でベルリン在住の音楽ジャーナリスト、城所孝吉さんが『バレンボイム音楽論』をとりあげてくださいました。「彼の演奏が日によって驚くほど違い、その場その時の瞬間に強く結びついていること」に着目、本書で展開される議論やその背後にあるバレンボイムの考え方と深く結びついていることを明らかにしており、ひじょうに納得するものがありました。ありがとうございました。

[木村]

2009年01月21日

『クラシックジャーナル』で『バレンボイム音楽論』と『無伴奏』が紹介されました

『クラシックジャーナル』35号で『バレンボイム音楽論』『無伴奏』の2冊を紹介していただきました。執筆は同誌編集部の小林蕗子さん。

『バレンボイム音楽論』については、「たいへん理解しやすい言葉で翻訳されているので、読者は十分に彼の思考と対話できる。ちなみにルビも丁寧に振られており、……思想用語に不慣れな読者にも理解しやすい配慮のされた本作り」と評価していただいたのは、たいへんうれしいかぎり。「静かな詩作の時間の必要を問いかけてくれる本」と結んでくださっています。

『無伴奏』についても、「渋い地味な装丁、消え入りそうな「無伴奏」の文字なのに、なぜか目に残る本」とうれしいポイントを突いてくださったうえで、「「無伴奏」ゆえの孤独と歓びに近づこうとする著者の想いが伝わる」と評していただきました。ありがとうございました!

[木村]

2009年01月22日

『intoxicate』で『バレンボイム音楽論』と『無伴奏』が

タワーレコード発行のフリーマガジン『intoxicate』77号にて、『バレンボイム音楽論』と『無伴奏』がとりあげられました。

『バレンボイム音楽論』の評者は小沼純一さん。「この音楽家の抱く地平の広大さをみることができる」と評していただいています。そしてその小沼さんの著書である『無伴奏』については、タワーレコード本社の谷川和繁さんが「普段何気なく聴いている音楽への新しい視点を提示する」と書いてくださいました。

[木村]

2009年01月27日

『赤旗』で『バレンボイム音楽』が書評されました

1/4付けの『しんぶん赤旗』で『バレンボイム音楽論』がとりあげられました。評者は音楽評論家の宮沢昭男さん。「まるで社会哲学者に見紛う文章だ。これが音楽家バレンボイムその人である」と評し、マエストロとウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラが2005年にパレスティナ自治区ラマラでコンサートをしたくだりをとりあげて、「前年「自己責任論」吹き荒れたわが国のことを思うと、生き方を賭けた音楽との相違が歴然だ」と断ずる“熱い”書評です。ありがとうございました!

[木村]

2009年02月02日

『みすず』に広告を出しました

みすず』の1・2月合併号は毎年恒例の「読書アンケート特集」号。今年は152名の方々が1年間の読書生活のトピックスを挙げておられますが、アルテスも広告を出させていただきました。みすず書房と縁の深い2冊──『バレンボイム音楽論』(サイードとの対話『音楽と社会』は同社刊)、『無伴奏』(小沼純一さんは同社から『バッハ「ゴルトベルク変奏曲」 世界・音楽・メディア』などを出されています)──と片山杜秀さんの『音盤考現学』『音盤博物誌』をもりこんだ広告。

送っていただいた見本誌をみると、その広告の前後で武藤康史さん(評論)と蔭山宏さん(思想史)のおふたりが、『音盤考現学』と『音盤博物誌』をとりあげてくださっていました! 

淀川長治のように踊ってみせる人。吉田健一のように陶酔してみせる人。戸板康二のように天馬空を行く筆勢。著者は凄い人。(武藤さん)
音盤を題材にして縦横無尽にこれだけの密度で論じるのは至難の業である。文化を思想的に論じ、しかも柔軟性を失わない。(蔭山さん)

読めば読むほど、ほしい本が増えてしまう、困った号でもあります。ありがとうございました。

[木村]

2009年02月02日

朝日新聞で『バレンボイム音楽論』が紹介されました!

2/1付け朝日新聞読書面の「話題の本棚」のコーナーで、『バレンボイム音楽論』がとりあげられました。パレスチナ問題をテーマに「「共存」を妨げる根源を考える」と題し、カーター米元大統領の『カーター、パレスチナを語る』(晶文社)などと並べて紹介されています。

[木村]

2009年02月05日

朝日新聞で『バレンボイム音楽論』が!(続報)

2/1(日)の朝日新聞読書面で『バレンボイム音楽論』が紹介されたことは既報のとおりですが、朝日新聞のウェブサイトに記事がアップされましたので、続報としてお知らせします。

asahi.com - パレスチナ問題 「共存」を妨げる根源を考える

[木村]

2009年02月05日

『バレンボイム音楽論』、ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞!

音楽評論家・ライター、オーディオ評論家、DJ、音楽学者など約200名で構成される「ミュージック・ペンクラブ・ジャパン」(旧称:音楽執筆者協議会)が、音楽界の全プロダクツやイベントを対象に選定する「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」。第21回を迎える同賞の「クラシック部門著作出版物賞」に、『バレンボイム音楽論』が選ばれました!

音楽についての専門的な執筆活動を続けておられる会員のみなさんが、全員参加し、自主投票によって選定されるとのことで、たいへん名誉なことと感じております。授賞式は3/30(月)。他の部門の受賞作など、詳細がわかりましたら、またお知らせいたします。

[木村]

2009年03月13日

日経ビジネスONLINEで『バレンボイム音楽論』と『音盤考現学』が紹介されました。

書物漂流」というコーナーで、「心をいやす音楽の世界」と題して、松島駿二郎さんが『バレンボイム音楽論』と『音盤考現学』を紹介してくださいました。

 オーケストラの奏者は2つのことを同時にしなくてはならない。たとえばパレスチナ人のビオラ奏者は、自分で奏でる音を聞きながら、隣のイスラエル人のバイオリン奏者の音も同時に聞いて、美しいハーモニーをつくり出さなくてはならない。

 バレンボイムはこれまで、いかなる大国の首脳も成し得なかったパレスチナとイスラエルの両者の、お互いの声に耳を傾ける、というハーモニーをつくったわけである。

 音楽のハーモニーの力を改めて感じさせられた。 (『バレンボイム音楽論』について)

 改めて通読してみると、日本の西洋音楽受容の偏りぶりが、通奏低音のように伝わってきて、心が震える気がした。(『音盤考現学』について)

ありがとうございました。

[木村]

2009年03月15日

堀江敏幸さんが『バレンボイム音楽論』を絶賛!

本日(3/15)付けの中日新聞・東京新聞に『バレンボイム音楽論』の書評が掲載されました。評者は作家の堀江敏幸さん!

「他者の声を聞く重要性」
http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2009031504.html

 感性や情動は、理性とむすびついたとき、はじめて豊かなものとなる。その豊かさのなかで、音楽は私たちに過去と現在をつなげる術を教えてくれる。「それぞれの声部の主張を把握しながら複数の声部を同時に聞き取る能力」の重要性。他者の声を聞かずして自分の声は生きない。知性と感情と気質の均衡を養う音楽は、要するに他者を理解するための、最も基本的な手段となりうるのだ。バレンボイムの耳はその、人としての原音に向けられていたのである。

本書の日本版タイトルをあえて「音楽論」としたのも、そして副題を「対話と共存のフーガ」としたのも、まさに堀江さんがおっしゃるように、「音楽を学ぶことが、他者と共存するための理性を養う」というマエストロの信念に共感したからです。そこを深く汲んでくださったことを、心からうれしく思います。

[木村]

2009年07月24日

『音楽の聴き方』にアルテスの本が3冊も!

岡田暁生さんの話題の新刊『音楽の聴き方』(中公新書)はもうお読みになりましたか? ハウツー本ふうの書名ではありますが、そのじつ、「音楽を聴くって、そもそもどういうことなのか」という深遠な問いに、岡田さんならではの緻密かつ独創的なアプローチででたいへん説得力のある答えを提示してくれていて、最近の音楽書のなかではサイコーにエキサイティングな書物のひとつです。そして、なんとなんと、巻末の「文献ガイド」のなかにアルテスの本を3冊も紹介してくださっているのです!

まずは『バレンボイム音楽論』──

この高名な指揮者/ピアニストの驚くべき教養の豊かさもさることながら、今日なおクラシック音楽に託すことが出来る「希望」について語る情熱的な口調が感動的である。

そして『音盤考現学』と『音盤博物誌』──

驚倒するほかない著者の博覧強記とあいまって、これは言葉の最良の意味での奇書とも呼ぶべき性格の本だが、二一世紀の音楽批評の一つの出発点であると同時に、その最初の金字塔であると言って過言ではない。

これから長く読みつがれるであろう新書の文献ガイドに、このようなかたちで紹介していただけたのは、ほんとうに光栄なことです。ありがとうございました。

[木村]

2009年08月26日

日経新聞にバレンボイム氏登場

いささか時間がたってしまいましたが、去る8/2付け日本経済新聞日曜版にダニエル・バレンボイム氏が登場しました。「世界を語る」というの特集で、「多極化時代 共存の道しるべ」と題し、インタビューに答えるかたちで中東和平にかける思いが語られています。

自身が主宰する「ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ」についての質問に答えて、

イスラエル人の若者がパレスチナの若者と意見が一致するとは思っていないし、そうも望んでいない。大切なのは対立する相手の論理を理解することではないか。

と語っていますが、この透徹した思考にたいへん感銘を受けました。

〈もっと知りたい人は〉として、映画や本のガイドがあり、「なぜ時事問題と音楽が結びつくのかは「バレンボイム音楽論──対話と共存のフーガ」が説明する」と弊社書籍の紹介もしていただいてます。

[木村]

2012年09月19日

『サウンド&レコーディング・マガジン』で『バレンボイム音楽論』紹介

『サウンド&レコーディング・マガジン』10月号にダニエル・バレンボイム著『バレンボイム音楽論──対話と共存のフーガ』(蓑田洋子訳)の書評が掲載されました。評者はもちろん、同誌の「Books」コーナーを長年担当されているミュージシャンの横川理彦さん。いくつか引用させていただきます。

ワイマール、シカゴとワークショップを重ねたこの楽団[故エドワード・サイードとバレンボイムがイスラエルとアラブ諸国の若手音楽家を集めて結成したウェスト=イースタン・ディヴァイン・オーケストラ]が、かつてユダヤ人とアラブ人の共通の歴史があったアンダルシアに受け入れられる過程は感動的だ。
「音と思考」「聴くことと聞くこと」「思考の自由と演奏および解釈」「フィナーレ」と題された4つの文章は、音楽から哲学や政治につながっていく比較的抽象度の高い論考で、正統クラシックのただ中で活躍してきた著者ならではの思考が展開されていく。
……バッハ、モーツァルト、ブーレーズ、サイードなどに関する短い文章も、新鮮な発見に満ちていて面白い。クラシック音楽ファン以外にも薦めたい一冊だ。

このコーナー、毎回「お題」があって、それにひっかかってくる音楽書を新旧問わずとりあげるという横川さんならではの「文脈」が設定されているのが面白いです。今回の「お題」は「音楽の成り立つ場所と可能性を考える3冊」。選ばれたのはほかに浜田淳編『音楽の本の本』(カンゼン。ちなみにこの本にはアルテス木村も数本寄稿してます)、本條秀太郎著『本條秀太郎、三味線語り』(淡交社)の2冊。

それにしても、『バレンボイム音楽論』は2008年11月に刊行したもの。つい数年前の本ですが、「新刊」だけをとりあげるふつうの媒体では話題になることすらありません。こうした「旧刊」もふくめたレヴューの場があることに感謝したいと思います。

[木村]

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