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2009年06月24日

『サイモン&ガーファンクル全曲解説』見本出来!


目の覚めるような若葉色。

本日、刷り上がってきた『サイモン&ガーファンクル全曲解説』は、まずカヴァーの緑色が目をひきます。そういえばS&Gのセカンド・アルバム『サウンド・オヴ・サイレンス』に〈木の葉は緑(Leaves That Are Green)〉という曲がありました。デザイナーの庄子結香さん(カレラ)がその曲を意識したのかどうかはわかりませんが、まさに「S&G」のイメージそのものの本ができあがりました。

巷では、ポール・サイモンみずから「これが最後」という再結成&16年ぶりの来日公演(7/8〜18)が話題になっています。本書の発売予定日は7/2。392ページもの大部な本を、どうやってそんなにドンぴしゃのタイミングで刊行できたのか? これはひとえに編集担当の怠慢のせい。原稿はずいぶん前にお預かりしていたのに、枚数が多いだけにやるなら集中して……と考えているうちに、どんどん時間がたってしまいました。著者の佐藤さんへの年賀状で「今年は出します」と宣言し、ようやく3カ月ほど前から本腰をいれて原稿整理を始めたところ、佐藤さんからメールが。「S&Gが来日するみたいですね」──なんというタイミング!! そんなわけで、それからはこの本に一点集中し、これ以上ないタイミングでの刊行が実現した、というわけです。

その間に、アルテスはもう1冊、『外交官の耳、作曲家の眼』という書籍を刊行しました。ちょうど本日あたり店頭にならんでいるころです。日本に十二音技法をもたらした作曲家であり、外務省に勤務する外交官でもあった著者・戸田邦雄の七回忌(命日は7/8)に合わせての刊行。北爪道夫さん(作曲家、国立音楽大学教授)による解説は、個人的な思い出に彩られながらも、作曲家・戸田邦雄の存在を歴史のなかに位置づける好篇。こちらは発行元が「外交官の耳、作曲家の眼」刊行会、アルテスは発売元をひきうけています。

[木村]



2009年07月22日

日本経済新聞で『外交官の耳〜』がとりあげられました

7/19付日本経済新聞読書欄にて『外交官の耳、作曲家の眼』が紹介されました。

……政治と音楽の両方が視野に入った文章には広がりがある。(略)厳しい体験談にもどこかしら品格があるのは、音楽のおかげか。専門的な音楽論の部分も、比喩表現などが美しい。

と、たいへんていねいに読みこんでいただき、ありがたいかぎりです。

[木村]

2009年10月20日

沼野雄司さんが『外交官の耳、作曲家の眼』を絶賛!

『レコード芸術』11月号にて、沼野雄司さんが戸田邦雄著『外交官の耳、作曲家の眼』をとりあげてくださいました。

ある豊かな階層に属している人ならではのおおらかな知性と教養が感じられる文章

波瀾万丈の人生の面白さはもちろんだが、当然ながら音楽をめぐる論考こそが、この書物の格をなしている(自作解説が少ないのが、やや残念)。とりわけ十二音音楽をめぐる数々の文章は、貴重な歴史的資料といってよい。

などなど、ていねいに読みこんだうえで、たいへん高く評価してくださっています。

おそらくは膨大に存在する原稿から、バランスよく文章を選び配置した、北爪道夫ほかの関係者の労にも感じいった次第。

と裏方にも心配りしてくださって、ありがたいかぎりです。

[木村]

2009年10月27日

『外交官の耳〜』が『季刊 合唱表現』でとりあげられました

作曲家の松下耕さんが代表をつとめる合唱表現研究会が発行する『季刊 合唱表現』30号(2009年11月20日発行)で『外交官の耳、作曲家の眼』が紹介されました。

今の日本でほとんど見ることができなくなった本物の“教養人”による文章は、作曲を学ぶ学生から音楽に特別な関心を持たない本好きまで、幅広い読後感を楽しめる一冊となっている。

と評していただいています。

なお、『季刊 合唱表現』はこの号を持って休刊となったようです。合唱愛好家にとって大きな存在感をもっていた雑誌だけに残念ですが、ふたたび刊行される日の来ることを楽しみに待ちたいと思います。

[木村]

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