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2007年09月01日

[ライヴ]9/24 波多野睦美(歌)+つのだたかし(ギター)

ウェブ開設のごあいさつで「音楽のような本をつくりたい」と書きましたが、このふたりはまさに「本を読むような音楽体験」をあたえてくれる稀有な存在。

モーツァルト、シューベルト、ヴォーン=ウィリアムズ、ピアソラ、武満からスペイン民謡、イギリス古謡、南米の歌まで、「ベスト・オヴ~」的な選曲で、初めての方にもおすすめのプログラムです。

くわしくはダウランド アンド カンパニイのウェブサイトで。
www.linkclub.or.jp/~dowland/

2007年09月01日

内田樹先生が小林秀雄賞を受賞!

発売を1ヶ月後に控え、『村上春樹にご用心』の編集作業も大詰めを迎えているところに、たいへんおめでたいニュースが飛び込んできました。

内田樹先生の『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)が、第6回小林秀雄賞を受賞したのです! この本、まったくの門外漢である僕にも、ユダヤ人という存在のややこしさを鮮やかに提示してくれてじつに刺激的でした。こういう形でお仕事が評価されて嬉しいかぎりです。

詳しくは公式サイト平川克美さんのブログをご覧ください。

平川さんの「先に言葉があって、その半歩後ろを生活がついていくといった書き方をしていたはずである」という評は言い得て妙ですね。[鈴木]

2007年09月04日

[ライヴ]10/16 eX.6~ケージ「Solo for piano」完全上演 他

作曲家・川島素晴と山根明季子による現代音楽シリーズ「eX.(エクスドット)」。

詳細はこちら。
http://www.komp.jp/

2007年09月04日

THE MUSIC PLANTのネットラジオ番組スタート

アイルランドや北欧のトラッドを軸に元気な活動を続けているレコード・レーベル、THE MUSIC PLANTの野崎洋子さんが文化放送のネットラジオで番組をスタートするそうです。

個人的にイチ押しのスウェーデン伝統音楽界の雄ヴェーセン(11月に来日!)をはじめ、アイリッシュ・トラッドで今いちばんかっこいいグループ、ルナサなど、すばらしいミュージシャンをたくさん抱えているレーベルなので、楽しみです。野崎さんのブログもどうぞ。

今のところMac環境では聴けないようですが、アイリッシュ、ケルト、北欧のトラッドに興味のある方はぜひ。ふつうのラジオじゃなかなかかかりませんからね。

このネットラジオ局、サラーム海上さん(『プラネット・インディア』などの著作もある“よろずエキゾ風物”ライター)もDJやってますね。[鈴木]

2007年09月13日

速報! BRASS-FESTA 2008@ティアラこうとう

2005年に編集を担当して刊行した『ブラスの快楽』の著者、関口義人さんが大胆なコンサートを企画してくれました。題して“BRASS-FESTA 2008”。

月刊誌「ラティーナ」での連載やCDライナーの執筆、ワールド・ミュージックのトーク&CDイヴェント「百人町音樂夜噺」の主催(ぼくもずっとお手伝いをしています)など八面六臂の活躍を続けている関口さんは、ジプシーの世界的な研究家としてよく知られるとともに、管楽器の快感にとりつかれた方でもあります。

このBRASS-FESTA 2008には、クレズマー、ジャズ、ラテン、ニューオリンズ、吹奏楽と、なんとも多彩な音楽性のトップ・グループが登場します。これだけさまざまな管楽器音楽が一堂に会するのは初めてのことじゃないでしょうか。さすがジャンル無用の関口さんプロデュース!

ぼくは高校時代から10年ほどブラバンやっていたので(パーカッション、おもにスネア・ドラム担当でした)、金管と木管のまじったあの独特の響きには懐かしさを覚えてしまうのですが、このコンサートはそんな感傷は吹き飛ばす、現役度200%のブラスの饗宴となりそうです。[鈴木]

 * * * * * * * *
会場:ティアラこうとう
参加バンド(出演順):
1/26(SAT)16:00 - 21:00 (20:00)
◎ベツニ・ナンモ・クレズマー 
(梅津和時さん率いる15人編成のクレズマー・バンド。巻上公一さんのヴォーカルも)
◎ 藤井郷子オーケストラ 
(日本JAZZ界きっての先鋭的ビッグバンド。藤井さん、田村さんのNYでの長年の経験に根ざした現代音楽や民族音楽までをも視野に入れた15人編成のビッグバンド)
◎ 熱帯JAZZ楽団  
(世界を席巻したラテンジャズ・バンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスを率いたカルロス管野さん率いる日本最高峰のラテンビッグバンド。管楽器、パーカッション系にスター揃いの17名編成)

1/27(SUN) 15:00 - 20:00 (19;00)
◎ ブラックボトム・ブラスバンド 
(ニューオリンズのセカンドライン・ビートならこのバンド!
ガンボでワイルドな人気ブラスバンド12名編成で登場! )
◎ 交渉中!
◎ 東京校正ウィンド・オーケストラ
(日本を代表する吹奏楽のトップバンド 52人のフルサイズの編成で登場します!!勿論コン・マスは須川展也さん!)

●1/25(金)前夜祭@新宿Naked Loft
 出演:フレイレフ・ジャンボリー(フレイレフはBRASS-FESTA当日もホワイエや周囲でも演奏します)

という訳でミュージシャンだけで160名を招きます。
カンパなど随時歓迎です(笑)
本番、準備期間のボランティアも随時募集!
今月中にHPもスタート予定。チケットは10/中から発売します。
 * * * * * * * *

2007年09月14日

[ウェブ連載]ピティナのウェブサイトで西原稔さんの連載開始!

ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のウェブサイト上で、西原稔さん(桐朋学園大学教授)の連載が始まりました。題して「ピアノの19世紀」。NHKハイビジョンで放映中の『ぴあのピア』の総監修者もつとめておられる西原さんならではの、時代や社会とピアノとのかかわりに焦点をあてた刺激的な内容になりそうです。

◎ピティナのホームページ:http://www.piano.or.jp/

2007年09月15日

週刊ビジスタニュースに寄稿しました

先日12日に配信されたメールマガジン「週刊ビジスタニュース」(発行:ソフトバンク クリエイティブ)に「音楽を聴くことと語ること」というタイトルで寄稿しました。

上林編集長からのお題は「音楽はいまどのように論じられているか」というものでしたが、そんな大それたテーマを語る力量はとうていありませんので、音楽専門編集者として仕事をしながら考えていることをほんのとっかかりとして綴ってみました。来週の水曜日にはウェブ上でも読めるようになるそうです。[鈴木]

2007年09月19日

82位!

今日、無事に『村上春樹にご用心』の見本が上がってきました。カヴァーの紺色もきれいに出て、文句なしの仕上がり。著者も「ラブリーな装幀」と評してくれましたが、カヴァーの帯に隠れた部分もぜひご覧いただきたいし、雪かきくんのイラストをフィーチャーした、これまたラブリーなしおりも奮発しました。愛用していただけると嬉しいです。

ところで、新刊情報をアップして以来、Amazon.co.jpのページを開いては、『村上春樹にご用心』の順位をチェックするのが日課のようになっているのですが、今日はすごかった! 午前中に見たら258位だったので、さっそく相棒に知らせたところ「いま見たら188位」だというじゃないですか。午後になったら111位、88位とさらに上がって、最高位はなんと82位! 同じく予約受付中の須藤元気の新刊とほとんど同じなんですから、ありがたいことです。そのぶん責任も感じますが、あと10日で店頭に並びます。どうぞ目一杯ご期待ください。[鈴木]

2007年09月23日

[新刊]片山杜秀『近代日本の右翼思想』

弊社からこの冬、音楽評論集を刊行予定の片山杜秀さんが、講談社から「選書メチエ」の1冊として『近代日本の右翼思想』を上梓されました。

音楽関係ではわずかに、伊福部昭の親戚にあたる思想家・伊福部隆彦や團伊玖磨の祖父・團琢磨の名前が出てくるくらいですが、「右翼」という思想がいかに「日本的」であり、精神というよりも身体に根ざすものであるかがよくわかり、片山さんのもうひとつの専門である近代日本の音楽・作曲にも直結する「のっぴきならない」問題であることが実感されます。

「あとがき」の冒頭には、笑いました。[木村]

◎講談社 http://www.kodansha.co.jp/
◎選書メチエ http://shop.kodansha.jp/bc/books/metier/index.html

2007年09月24日

[展示]10/2-11/10〈コダマする書棚 第3回〉マリア・ギナンド「生きる」@合唱センター資料室

社団法人全日本合唱連盟附属合唱センター資料室にて、一昨年から始まった企画展示「コダマする書棚」。毎回異なるひとりの人物の現在の思いを映す書棚を館内に再現する──というこころみ。3回目となる今回はベネズエラの合唱指揮者、マリア・ギナンドによる「書棚」です。

10/20(土)には同資料室にて関連企画として、R. Stenson指揮、St. Mary's Varsity Ensemble(合唱)ほかによる「コンサート‘Library Live’」が開催(18:00開演)。

詳しくは下記へ。

◎合唱センター資料室のページ http://www.jcanet.or.jp/center/index.html

2007年09月24日

[コンサート]10/24 中井正子ピアノリサイタル@浜離宮朝日ホール

2003年より始まった中井正子のドビュッシー・プロジェクト(ピアノ作品全曲演奏、全曲CD録音、全曲実用盤楽譜校訂)の一環の演奏会。「ピアノ作品全曲演奏会III」として、今回は《映像 第1集》《同 第2集》《12の練習曲 第1巻》《同 第2巻》をとりあげる。

◎Pianiste Masako Nakai Official Website http://park10.wakwak.com/~nakaimasako/

2007年09月24日

[ライヴ]10/27 高免信喜(g)@TOKYO TUC

2004年、ボストン・バークリー音楽大学を首席で卒業後、活動拠点をニューヨークに移し、数多くのミュージシャンと共演。全米で演奏活動を展開しているコンポーザー/ギタリストによるライヴ。おすすめです!

◎NOBUKI TAKAMEN official website http://www008.upp.so-net.ne.jp/men-tei/Men-teiJapanese.html
◎TOKYO TUC http://www.tokyouniform.com/tokyotuc/

2007年09月24日

[オペラ]11/15、11/17 モンテヴェルディ《オルフェーオ》@北とぴあ・さくらホール

10/28~11/17に開催される「北とぴあ国際音楽祭2007」の掉尾を飾るオペラ公演。指揮・ヴァイオリンに寺神戸亮、演出に観世流能楽師・野村四郎を迎えて、ちょうど400年前イタリアはマントヴァに生まれた「黄泉帰りの物語」と、同じ時代に日本において確立をみた能の世界との融合がはかられる。

◎北とぴあ国際音楽祭2007 http://www.kitabunka.or.jp/ongakusai/on2007/onindex.htm

2007年09月24日

[コンサート]12/8 波多野睦美+つのだたかし@ハクジュホール

「歌とリュートによるバッハ あなたがそばにいれば」と題して。

《あなたがそばにいれば(Bist du bei mir)》は《アンナ・マクダレーナ・バッハのクラヴィーア小曲集》に収載された愛らしい小品。謹厳実直なイメージのバッハもいいけれど、こういった小品によるやわらかなバッハ・リサイタルも年末にはふさわしい、と思います。[木村]

◎ダウランド アンド カンパニイ http://www.linkclub.or.jp/~dowland/

2007年09月26日

[CD]中井正子/アール・ヌーヴォー~ドビュッシー ピアノ作品全集III

ピアニスト中井正子が2003年から手がけている「ドビュッシー・プロジェクト」(ピアノ作品全曲演奏、全曲CD、全曲楽譜校訂)。今回のCD収録作品は《映像第1集》(1905)、《同第2集》(1907)、《12の練習曲》(1915)。

◎コジマ録音 http://www.kojimarokuon.com/index2.html
◎Pianiste Nakai Masako Official Website http://park10.wakwak.com/~nakaimasako/

2007年09月27日

『村上春樹にご用心』刊行記念トークショー:内田樹×柴田元幸

もうまもなく店頭に並ぶ内田樹著『村上春樹にご用心』の刊行記念イヴェントとして、アメリカ文学者・翻訳家にして東大教授の柴田元幸さんと内田さんとの対談が青山ブックセンター本店で実現します。

下記の要領で予約を受付けていますので、ぜひご参加ください。
詳細は青山ブックセンターHPをどうぞ。[鈴木]

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内田樹『村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)刊行記念トークショー
「村上春樹はからだで読む」
ゲスト 内田樹さん、柴田元幸さん

■2007年10月21日(日)13:00~15:00(開場12:30~) ※要電話予約
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
■定員:120名様
■入場料:800円(税込)
■電話予約&お問い合わせ電話: 青山ブックセンター本店・03-5485-5511
■受付開始日:2007年9月27日(木)10:00~

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2007年09月27日

重版決定!

『村上春樹にご用心』は、昨日お世話になっている取次や卸しさんに納品したのですが、みるみるうちに在庫が減ってしまい、あわてて増刷(2刷)を決めました。まだ正式発売前だというのに、零細版元の新米営業としてはハラハラドキドキものですが、これで安心してご注文に応じられます。10月最初の3連休に間に合うよう努力しますので、どうぞよろしくお願いします。

青山ブックセンターでの刊行記念トークショーもおかげさまですでに半分以上の席が埋まったようです。ご予約はお早めにどうぞ。[鈴木]

2007年09月30日

満員御礼

10月21日の刊行記念トークショーはおかげさまで早々に満員札止めとなりました。間に合わなかった方もいらっしゃるようで、申し訳ありません。

今日のランキングをチェックするとAmazon.co.jpで文学・評論の6位、総合60位、ビーケーワンでは単行本の4位! 零細版元としては夢のようです。

あちこちの書店様から新規のご注文も相次いでいます。4日には2刷もできあがりますが、ご注文はどうぞお早めによろしくお願いします。[鈴木]

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