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2014年05月29日

7/1発売! 線の音楽(近藤 譲 著)


「美は避けなければならない」。
美しさは、結果ではあっても出発点ではないのだから。
(本文より)

1979年、日本の現代音楽の作曲と聴取に革新をもたらした記念碑的名著、待望の復刊!
十二音音楽、総音列音楽、音群的音楽などを「イディオレクト(個人言語)」として退け、「線の音楽」へと歩を進めた作曲家の処女音楽論。

四六判・上製(仮フランス装)・248頁
定価:本体2400円[税別]
発売:2014年7月1日
ISBN978-4-86559-101-9 C1073
装丁:寺井恵司
ジャンル:クラシック/現代音楽/評論



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2014年06月11日

【速報】7/23 近藤譲×佐々木敦トークショー開催決定!

このほど『「4分33秒」論』(Pヴァイン)を出版した批評家・佐々木敦さんが、ケージを理解するうえで「とりわけ重要な本」と位置づけたのが、7月にアルテスから復刊される作曲家・近藤譲さんの処女音楽論『線の音楽』(初版1979年)。この2冊と、コジマ録音から初CD化される『線の音楽』(1974)のリリースを記念して、近藤さんと佐々木さんの初顔合わせによるトークショーを開催することになりました。

2014年7月23日(水)、お茶の水のブック&カフェ「エスパス・ビブリオ」にて。詳細は追ってお知らせします!

[木村]

2014年06月12日

『線の音楽』のあとがきを公開します

7/1発売予定の新刊、近藤譲さんの『線の音楽』は、1979年に出版された記念碑的名著の復刊。巻末に掲載された初版のための「あとがき」と、「復刊にあたって」という文章を、発売にさきがけて公開いたします。

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2014年06月19日

7/23 近藤譲×佐々木敦トークショーを開催します!

先日速報としてお知らせしました近藤譲さんと佐々木敦さんのトークショー、詳細が決まりました。加えて、アルテスから刊行の佐々木さんの新刊『ex-music (L)・(R)』も当日先行販売決定! 初顔合わせとなる二人の濃密なトークをぜひ体験してください!

[木村]

近藤譲×佐々木敦トークショー
「いま、「音楽を聴くこと」について」
http://www.superedition.co.jp/blog/2014/06/post-3.html

佐々木敦『「4分33秒」論』(Pヴァイン)、
    『ex-music (L)・(R)』(アルテスパブリッシング)
近藤 譲『線の音楽』(アルテスパブリッシング/コジマ録音)
リリース記念

批評家・佐々木敦氏が新作『「4分33秒」論』のなかで、ジョン・ケージについて考えるうえで「とりわけ重要な本」と紹介した近藤譲氏の処女音楽論『線の音楽』(1979)がこのほど復刊。同名の初期作品集LP『線の音楽』(1974)も初CD化されました。
いまや日本を代表する作曲家として世界的に活躍する近藤譲氏と、現代音楽から演劇や文学まで幅広いフィールドで批評活動を展開する佐々木氏が初対談。いまジョン・ケージの音楽思想をどうとらえるか、そして「聴く」という行為のもつ創造性について語り合います。

[日時]2014年7月23日(水)
    19:30〜21:00(19:00開場)

[参加費]1,500円(当日精算)

[予約制]メール(info●espacebiblio.superstudio.co.jp ●=アットマーク)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
 ※メール受付:件名「7/23近藤氏×佐々木氏トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
 ※定員70名様

[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://goo.gl/maps/uIPqv

ゲストプロフィール:
近藤譲(こんどう・じょう)
1947年東京生まれ。東京藝術大学で作曲を学ぶ。1970年代初頭に、自ら「線の音楽」と名づけた独特の作曲方法論を提唱し、以後国際的に活躍。欧米の多くの主要機関や音楽祭からの委嘱、特集演奏会多数。ほぼ全作品の楽譜がイギリスのUYMPから出版され、『線の音楽』『オリエント・オリエンテーション』『表面・奥行き・色彩』(以上コジマ録音)をはじめCD録音も数多い。2012年、アメリカ芸術・文学アカデミーの外国人名誉会員に選ばれた。お茶の水女子大学名誉教授。主な著書に『線の音楽』『聴く人(homo audiens)』(以上アルテスパブリッシング)ほか。

佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。文学、演劇、映像、音楽など多岐にわたる分野での批評活動を行う。
主な著書に『「批評」とは何か?』『小説家の饒舌』(メディア総合研究所)『ニッポンの思想』(講談社現代新書)『シチュエーションズ 「以後」をめぐって』(文藝春秋)『テクノイズ・マテリアリズム』『即興の解体/懐胎』『(H)EAR』(青土社)『批評時空間』(新潮社)『ex-music (L)・(R)』(アルテスパブリッシング)など。


書籍/CD情報:
佐々木敦『「4分33秒」論──「音楽」とは何か
四六判・上製・256頁
定価:本体2,500円+税
ISBN 978-4-907276-13-3
Pヴァイン
2014年5月30日発売

佐々木敦『ex-music (L)・(R)』
四六判変型・並製・L:216頁/R:208頁(予定)
定価:本体1500円+税(L・Rとも)
(L):ISBN978-4-903951-88-1 C1073
(R):ISBN978-4-903951-89-8 C1073
アルテスパブリッシング
2014年7月25日発売

近藤譲『線の音楽』(書籍)
四六判・上製(仮フランス装)・248頁
定価:本体2400円+税
ISBN 978-4-86559-101-9 C1073
アルテスパブリッシング
2014年7月1日発売

近藤譲『線の音楽』(CD)
定価:本体2500円+税
ALCD-1(ALM Records)
高橋悠治(ピアノ)、篠崎史子(ハープ)ほか
コジマ録音
2014年7月7日発売

2014年07月03日

『線の音楽』購入者特典あります!


7月1日、35年の時を経て復刊された近藤譲さんの名著『線の音楽』がようやく発売になりました!
それを記念し、購入者特典として近藤さんのロング・インタビューを収録した小冊子を作成しました。
これはもともと『アルテス VOL.04』『アルテス電子版』9,10月号に掲載した全3回分の連載を1冊にまとめ完全収録したものです(文量はA2用紙裏表びっしりの32面折り!)。
近藤譲ファンであるなら必携なのは言わずもがな、近藤譲の著作に触れたことない人にとっては、『線の音楽』を読む前の「肩慣らし」としてうってつけの内容です。

小冊子を配布している店舗は以下の通りです。

●タワーレコード渋谷店
●タワーレコード新宿店
●ディスクユニオン(一部の店舗)
●山野楽器銀座本店
●ジュンク堂池袋本店
●東京堂書店神田神保町店
●青山ブックセンター本店
●青山ブックセンター六本木店
●ナディッフモダン
●ナディッフアパート
●B&B

品切れしていたり、本が置かれている場所によって特典が付いていないことがあるかもしれませんのであらかじめご了承ください。その場合、お買い上げレシートをアルテスまでお送りいただければこちらから発送もさせていただきます(メールに写真添付でも可。まずはホームページの「お問合わせ」からご一報ください)。
特典はなくなり次第配布を終了しますので、ぜひお早めに上記店舗へ足をお運びください。

また、7/7には同名のCDがコジマ録音より発売されます。
http://www.kojimarokuon.com/disc/ALCD1.html
こちらも上記の何店舗かには本と一緒に並ぶ予定です。
「読んでから聴く」か「聴いてから読む」か「聴きながら読む」か。愉しみ方はいろいろありますので、ぜひこの機会にセットでお買い求めください![長谷]


2014年07月11日

近藤譲さんのインタビュー‬が公開されました

‪メロディが聴こえるwebサイト「クラシック・ニュース」をプロデュースされている藪田益資さんが、近藤譲さんにインタビュー‬した動画が公開されました。

今月に書籍とCDが同時発売された『線の音楽』について、本は35年、CDについては40年の時を経て、どうしていま復刻するに至ったのか、その経緯が語られています。


2014年07月11日

7/23 近藤譲×佐々木敦トークショーにて来場者全員にプレゼントがあります

7月23日、御茶ノ水のエスパス・ビブリオにて開催される近藤譲さんと佐々木敦さんの初顔合わせによるトークショーで、ご来場されたすべての方に特典を2アイテム贈呈します!

ひとつは近藤さんのロング・インタビューを収録した小冊子「線の音楽は今」で、もうひとつは佐々木さんの7月25日発売の新刊『ex-music (L)・(R)』に未収録のコラム5回分をまとめたボーナストラックです。

どちらもごく限られたお店にしか配布していないので、希少性は高いです!
(近藤さんの小冊子配布店舗はこちら。佐々木さんのボーナストラックについては近々ご案内します)

イベント当日は近藤譲さんの
『線の音楽』書籍CD(アルテスパブリッシング/コジマ録音)
佐々木敦さんの
『「4分33秒」論』(Pヴァイン)
『ex-music (L)・(R)』(アルテスパブリッシング)
も販売しますので、サインをご希望の方はぜひ会場でお買い求めください!【長谷】

2014年07月23日

『ぶらあぼ』で『線の音楽』紹介

『ぶらあぼ』2014年8月号で『線の音楽』が紹介されました(p.160)。
また、「New Release Selection」(p.146)のコーナーではコジマ録音から発売されているCD『線の音楽』が取り上げられ、コジマ録音の広告(p.149)にもCDと書籍が掲載されています。

Books:http://ebravo.jp/digitalmagazine/bravo/201408/#page=156
New Release Selection:http://ebravo.jp/digitalmagazine/bravo/201408/#page=142
広告:http://ebravo.jp/digitalmagazine/bravo/201408/#page=144

【長谷】

2014年07月23日

『CDジャーナル』で『線の音楽』紹介


『CDジャーナル』2014年8月号のブックレビューにて『線の音楽』が紹介されました。
本の情報について述べられた後、“その後の自身の作曲と思考の基礎になったという文章は非常に具体的で読みやすい”と評してくれています。
また「今月の推薦盤」では、コジマ録音より発売された『線の音楽』のCDレビューが掲載されています。
レビューの文句を拝借して何ですが、“CDとあわせてどうぞ”!【長谷】


2014年08月05日

読売新聞で『線の音楽』が紹介されました

本日(8/5)付けの読売新聞夕刊にて近藤譲さんの『線の音楽』が、同名のCD(コジマ録音)とともに紹介されました。

YOMIURI ONLINE|近藤譲「線の音楽」、40年ぶり復刻CD

 著作は作曲を通じて実践した思索を後に文章にまとめたもの。「音楽における普遍的な美とは、音を聴くという情動的な体験がコモンセンス(常識)として共有されること」と説く。  作風は近年、変化を見せているが、「聴く」ことを徹底して考え抜く作曲のスタンスは、今も孤高を保っている。

再発なったCDも書籍も、現代音楽の分野としては異例なほど話題になっています。時代がいまふたたび、近藤譲さんの感性を必要としているのかもしれません。

[木村]

2014年08月26日

『intoxicate』に近藤譲さんのインタビュー掲載

タワーレコードのフリーペーパー『intoxicate』の2014/August号に、近藤譲さんのインタビューが掲載されました。インタビュアーは小沼純一さん。巻頭に見開き2ページと、かなり大きな扱いで、CD/書籍『線の音楽』の再リリースについて紹介してくれています。

全文をこちらで読むことができます。
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/2901

CDと本についてだけではなく、近藤さん独自の「音楽と言葉」をめぐる思索に触れることのできる深い内容です。ぜひお読みください。

[木村]

2014年08月27日

ミュージックバードに近藤譲さんが出演

高音質「音楽専門」衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の「プロデューサーの部屋」(パーソナリティ:平井洋さん)に近藤譲さんが出演します。

ミュージックバード/プロデューサーの部屋
9月20日(土)・27日(土)18:00~22:00
(再放送=翌週日曜日1:00~5:00)

書籍/CD『線の音楽』の話題を中心に、近藤作品を作曲家自らの解説付きで聴ける8時間、聴き逃せません。

[木村]

2014年09月05日

『関西音楽新聞』9月号に『線の音楽』書評掲載

『関西音楽新聞』第747号(9月号)にて、近藤譲さんの『線の音楽』の書評が掲載されました。評者はいずみホールのステージマネージャーである小味渕彦之さんです。

「これを読むと、調性音楽から偶然性の音楽へ至った20世紀に起こった音楽の変遷を受け、近藤が自らの音楽を如何に生み出すのかを熟考したことがよくわかる」と述べ、
「その上で『線の音楽』を聴けば、音楽が第一義に音と音の関係性で構築された芸術であることが、不思議なほどすっきりと腑に落ちるのだ」と、本とCDを関連づけて評してくださっています。

『線の音楽』が、いかに思想と音楽とが深く結びついているものであるかということがよくわかりますね。ありがとうございました。[長谷]

2014年09月17日

『音楽現代』に『線の音楽』の書評掲載

『音楽現代』10月号に近藤譲さんの『線の音楽』の書評が掲載されました。評者は音楽評論家の石塚潤一さんです。近藤さんが感性に頼らない「線の音楽」という方法論によって、音楽史に独自の存在感を示したことに言及したうえで、

 本書は、近藤自身の方法論解説に留ることなく、様々な批評的視座を提供するものであるから、音楽全般に興味を持つより広い読者の標柱となるだろう。音楽をポストモダンのタコ壺から救いだし、創作の新鮮さを取り戻す鍵として、近藤の思考の軌跡は今日なおアクチュアルに屹立している。

と結んでくださっています。

[木村]

2014年09月22日

『週刊朝日』で陣野俊史さんが『線の音楽』を書評

本日発売の『週刊朝日』10月3日号に近藤譲著『線の音楽』の書評が掲載されました。評者は文芸評論家の陣野俊史さん。「音が「構造化」されたとき音楽が生まれる」と題して、本書の旧版にあたる「エピステーメー叢書」の思い出から書き起こし、近藤さんの音をめぐる思考を、じっさいに音楽を聴いて跡づけながら、ていねいに紹介してくださっています。

……復刊されたこの本を読み返してみて、とにかく著者の姿勢にうたれた。一九七〇年代に音楽を作曲しようとする際に、どこまでが音楽なのか、著者の言葉を使えば、どれが「楽音」でどれが「楽音」ではないのか、著者は思考を厳密に深めていく。
……一つひとつの語彙を吟味し、定義づけ、一歩ずつ進んでいく近藤の姿勢は、『線の音楽』という曲を作りながらの音楽的実践から生まれている。ここが凄いところだ。理論だけではない凄味がある。
「関係」や「構造」の重要性を、私はこの本で学んだ。「音」を「言葉」に置き換えてもいい。言葉はあらかじめ言葉として存在するのではない。関係づけられ、構造化されることで、言葉になる。音と音楽の関係も同じ。こんな当たり前のことを、近藤は自前の言葉で存分に語っている。

ぜんぶ書き写したいくらいの心のこもった書評です。陣野さん、ありがとうございました。

[木村]

2014年10月16日

『ショパン』で『線の音楽』『ピアノ大陸ヨーロッパ』『〈クラシック〉と〈ポピュラー〉』が紹介されました

『ショパン』11月号の第2特集は「“音楽のプロ”のおすすめ書籍」ということで、弊社書籍からも3冊が紹介されました。

まずピアニストの大井浩明さんが選んでくれたのは、近藤譲さんの『線の音楽』。大井さんはアルテス木村が音楽之友社在職時代に手がけた橋本英二さんの『バロックから初期古典派までの音楽の奏法』も取り上げてくださっています。

また音楽評論家の道下京子さんは、西原稔さんの『ピアノ大陸ヨーロッパ』を推薦。

 やや堅めの内容ですが,よく知られた作曲家や作品、ピアニストの名前もたくさん登場しますので、自分の興味と結び付けて読むことができると思います。いわゆる音楽社会学的な類の本にしては、読みやすい方ではないでしょうか。ピアノを弾いたり聴いたりする際の、知識や理解を深めるのにきっと役立つにちがいありません。ピアノを通して、当時の社会も見えてきますよ。

と紹介してくださいました。

最後に、音楽学者・音楽評論家の湯浅玲子さんのおすすめは、吉成順さんの『〈クラシック〉と〈ポピュラー〉』。

 当時のコンサートの状況をたどりながら、“クラシック”が古いもの、“ポピュラー”が新しいもの、という認識ができあがってくる経緯は、読んでいてもおもしろいです。(略)
 また、この本をお薦めする理由に、読みやすさがあります。学術書で参考にされるような文献を用いてはいますが、本文は堅苦しい表現を避け、わかりやすく書かれています。そして、当時の人々のなかに音楽がどのように融け込んでいたのか、その様子を鮮やかに蘇らせていきます。

みなさま、どうもありがとうございました。

[木村]

2014年10月16日

『intoxicate』で『線の音楽』紹介

『intoxicate』10月号(通巻112号)にて、近藤譲さんの『線の音楽』が紹介されました。といっても、オリヴァー・サックスの『音楽嗜好症』(早川書房)の書評のなかに出てくるだけですが。その部分を引用します。

 最近復刊された作曲家近藤譲の『線の音楽』は、アーティキュレーションとグルーピングという概念を用い、二つ以上の音が以下に音楽化(構造化=作品化)されるかについての分析を試み、さらに自身の作品を創り出す方法に至った過程を示す。そこでは歴史(音楽史)──つまり記憶──が、生成する音に及ぼす作用とその反作用として新しい音楽を生む力学が語られるが、記憶の総体=歴史の外にでることの不可能性の中でこそ新しい音楽が生成し新しい音楽経験を生むことを再確認し、音と記憶は社会的コンテクストの中で音楽を生み出だしていることにあらためて気がつかされる。

評者は高見一樹さんです。

[木村]

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