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2009年04月29日

千葉市美術館でクレーと東洋をめぐる展覧会

アルテスの5月の新刊は2冊。5/9発売予定の『リヒャルト・シュトラウス 「自画像」としてのオペラ』につづいて、5/22にはアルテス初の美術関連書となる『パウル・クレーの文字絵』を発売します。

クレーは日本でもっとも人気の高い画家のひとりですが、彼が1916〜21年、ちょうど第一次世界大戦と戦後の動乱の時期に集中して制作した「文字絵」については、あまり知られていません。著者の野田由美意さん(成城大学非常勤講師)の博士論文として書かれた本書は、クレーの文字絵についてのはじめての包括的な研究。野田さんの新発見を含む最新の情報を土台に、卓抜した着想と緻密な論証によって、クレーの芸術思想の核心にせまった好著です。

クレーが文字絵を制作した背景には、彼自身のアジア・オリエントへの憧憬があったということは、本のなかでも解説されているのですが、ちょうど5/16〜6/21に千葉市美術館において、クレーと東洋とのかかわりをテーマにした展覧会がひらかれます。野田さんが同展のプログラムに寄稿されていることもあり、特集コーナーにこの本を展示していただけるほか、ミュージアム・ショップにて関連書籍として販売されます。

同展の詳細は千葉市美術館のウェブサイトをご覧ください。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_02.html

なお、同じテーマでの展覧会が、以下の美術館でも開催されます。
静岡県立美術館(7/14〜8/30) http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/
横須賀美術館(9/5〜10/18) http://www.yokosuka-moa.jp/

[木村]

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