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2014年01月20日

喜多尾道冬さんが『レヴィ=ストロースと音楽』を書評

『レコード芸術』2月号にてドイツ文学者の喜多尾道冬さんがナティエ著(添田里子訳)の『レヴィ=ストロースと音楽』を書評してくださいました。

レヴィ=ストロースが同時代の音楽、ことにセリー主義に懐疑的だったことと、レヴィ=ストロースの構造主義にたいする著者ナティエの批判的考察をふまえて、

 逆説的に言えば、その認識の高度な知的愉悦はセリー主義者たちが目指した音楽構成に近い。レヴィ=ストロースはセリー主義を忌避しながらも、彼の行っていた構造主義的観察はたとえ虚無的であってもセリー主義に似て知的感興を誘う。

と喝破。我が意を得たりと思わず膝を叩きました。また、「訳は平易でとても読みやすい」と結んでくださっています。

たいへん緻密に読みこんでくださって、ありがたいかぎりです。

同誌では同じコーナーで横原千史さんの『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全作品解説』も紹介されています。

[木村]

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