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2013年08月23日

9月12日発売! レヴィ=ストロースと音楽〈叢書ビブリオムジカ〉(ジャン=ジャック・ナティエ 著/添田里子 訳)


音楽という謎が人文科学の進歩の鍵を握っている。
──クロード・レヴィ=ストロース

音楽をみずからの思想のモデルとし、あらゆる神話体系を音楽によって読み解く──
現代最高の知性の最深部にせまる知的冒険の書!


A5判・並製・248頁
定価:本体2500円[税別]
発売:2013年9月12日
ISBN978-4-903951-69-0 C1010
装丁:折田 烈(餅屋デザイン)
ジャンル:現代思想/音楽



●内容
「音楽じたいが人文科学の最後の謎となり、人文科学はそれに突き当たっているので、この謎が人文科学の進歩の鍵を握っているのである」(レヴィ=ストロース『生のものと火を通したもの』より)

構造主義の始祖とされ、現代の人文諸科学に巨大な影響をあたえた人類学者クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009)。彼の思想の根底には、世界と音楽の「相同性(ホモロジー)」への確信があった。
音楽記号学の泰斗ナティエが、20世紀最大の知性と音楽との関係を解き明かす!


●目次
I 人類学者レヴィ=ストロース
II 音楽家レヴィ=ストロース
III 論争家レヴィ=ストロース
IV さまざまな構造主義
V 構造主義者レヴィ=ストロース
VI レヴィ=ストロースとワーグナー──愛の断念
VII レヴィ=ストロースから《ペレアス》へ
VIII 比較記号学Ⅰ─音楽・神話・言語
IX レヴィ=ストロース対現代音楽家
X 現代音楽家対レヴィ=ストロース──
XI 構造と形式──誤解
XII 論争の影響と後継者
XIII ベリオのオマージュ──思想家・著作家レヴィ=ストロースへ
XIV 比較記号学Ⅱ──物語としての音楽
XV 音楽学者レヴィ=ストロース──ラヴェルの《ボレロ》分析
XVI 音楽は物語を語るか
XVII 神話と音楽の起源神話
XVIII 考え方の起源
XIX 構造主義と呪術
XX 矛盾した道程の失敗と成功
訳者あとがき
参考文献
人名索引


●著者プロフィール
ジャン=ジャック・ナティエ(Jean-Jaques Nattiez)
1945年、フランス、アミアン生まれ。エクス=アン=プロヴァンス大学で近代文学、一般言語学や記号学を学ぶ。68年、エクスにフランスではじめて記号学の修士課程が開かれ、音楽記号学として言語と音楽の比較を講義。音楽記号学のパイオニアと目されている。
現在、モントリオール大学音楽学部教授。
一般音楽学、音楽記号学、民族音楽学の著書・論文多数。日本語に翻訳されている著書に、『音楽記号学』(春秋社)、『音楽家プルースト』(音楽之友社)、『音楽・研究・人生』(春秋社)。

●訳者プロフィール
添田里子(そえだ・さとこ)
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。パリ第4・ソルボンヌ大学フランス語学科修士取得。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程満期退学。専攻はプルースト。
現在、昭和女子大学教授。
訳書にナティエ著『音楽・研究・人生』(春秋社)。


●関連情報(書評/イヴェントほか)
レヴィ=ストロースと音楽

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