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2012年09月09日

朝日新聞に『みんなの家。』の書評が掲載されました!

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今朝の朝日新聞朝刊読書面に、待ってました! 光嶋裕介『みんなの家。建築家一年生の初仕事』の書評が! 評者は北海道大学の中島岳志さん。「僕たちの時代の建築家が姿を現した」という冒頭からしびれますが(光嶋さん!^o^)、

「内田は家の一部を開放し、若者にチャンスを与える。つまり、関係性の基盤が、市場的価値によってではなく贈与によって成り立っているのだ」

「『凱風館』は、それ自体が思想である。そして、あるべき社会の方向性が提示されている。この建物は、グローバル資本主義の嵐が吹き荒れても、びくともしない。希望に満ちた清涼感のある一冊だ。」

と、天然の素材をふんだんに使って腕のよい職人が仕上げた贅沢な建築というだけにとどまらない凱風館の本質をピシッと的確に、そして熱い共感をもって指摘してくださっていて、嬉しいかぎりです。

私邸としてはとても大きな凱風館の建物のうち、施主・館長の内田さんがプライベートに使うスペースはわずか4分の1ほど。あとはさまざまな人が半ば勝手に出入りし好きなように使っています。しかも内田さんはいずれ法人化してみんなの共有物として使ってもらうおつもりとのこと。世の中広しといえども、自分が仕事で稼いだお金をこんなふうに還元している例がどれだけあるでしょうか? 清々しく心地よいバイブレーションを発する建築そのものの魅力とともに、ぼくが凱風館に惹かれる、そして内田さんを尊敬、信頼してやまない大きな理由なのです。

書店の店頭やアマゾンはじめオンライン書店にもまだたくさん並べてもらっていますので、ぜひお手にとってみてください。[鈴木]

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