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2010年01月24日

田中雄二さんが『クラシック迷宮図書館』を紹介してくださいました

音楽ライターで編集者の田中雄二さんが『クラシック迷宮図書館』を、ご自身のブログで紹介してくださいました。

田中さんといえば、『週刊SPA!』の編集者にして、『電子音楽in JAPAN』などの著者でもある方。同書は『クラシック迷宮図書館』にもとりあげられているのですが、雑誌掲載のずいぶんあとで片山さんが書評していたことを知り、今回はじめて読むことができたとのこと。お役にたててよかったです。

以下、ちょっと長いですが、田中さんのブログから引用させていただきます:

正統派のクラシックから、現代音楽、映画音楽、ミューザック、フェニミズム関連、ナチズム関連と、本人はそれほど意図したわけではないだろうが、取り上げる音楽傾向は『レコード芸術』という連載誌から考えると、かなりレンジが広い。書式もシリアスなものや落語風と一見バラバラなのだが、どれも均等に面白く仕上げているところが、「片山杜秀の本」シリーズ全体を通して感じる片山マジックなんだよな。多くの音楽書を取り上げて、そこに著者が読み解くのは、音楽家の思想、人間性。先日、2月に出る別冊文藝の「加藤和彦」の特集号に長い論文を書いたばかりなのだが、人物と作品の関わりについて、その執筆時期に集中して考えることがあったから、ワタシは片山氏が音楽分析をするときの、作曲者への優しい眼差しに心打たれる。運悪く駄作が生まれるときというのは、芸術家なら誰しもあって、そういうときの作者の心理状態をきちんと分析してくれる。その博識はやはり、歴史あるクラシックを語るときに見事に表れるんだけど、そんなレトリックがポピュラー評論においても十二分に発揮されるのが、片山杜秀ワールド。

田中さん、愛情たっぷりの「書評」をありがとうございました!

[木村]

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