« 朝日新聞で『神楽と出会う本』が紹介されました | TOP | 新着音楽情報(2009/12/23) »

2009年12月21日

1月15日発売! オルティス 変奏論──16世紀ディミニューション技法の手引き書(ディエゴ・オルティス著/平尾雅子訳・解説/濱田滋郎監修)

26obi.jpg
ルネサンス音楽の生きた姿を伝える演奏技法書、450年の時を超えてついに日本語版刊行!
16世紀スペインの作曲家ディエゴ・オルティスによる変奏・装飾法の名著を、日本を代表するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の平尾雅子が翻訳。ルネサンス音楽を学ぶすべての声楽家・楽器奏者・研究者必読! 最新の研究成果を盛り込んだ詳細な解説付き。

◎A4判・上製・236頁
◎定価:本体7600円+税
◎発売:2010年1月15日
◎ISBN978-4-903951-26-3 C1073
◎装丁:下川雅敏

●目次
推薦状──邦訳に寄せて(ジョルディ・サバール)
監修者のことば(濱田滋郎)
凡例
まえがき

解説
 1.『変奏論』と3 種類の資料
 2.『変奏論』のタイトルをめぐって
 3.スペイン語版とイタリア語版の比較
 4.オルティスの生涯と作品
 5.『変奏論』で扱われている楽器,ヴィオラ・ダ・ガンバについて
 6.ヴィオラ・ダ・ガンバの成立とイタリアでの発展
 7.第1部とディミニューション
 8.第2部と対旋律
 9.ディミニューション技法とその様式について
 10.16世紀のヴィオラ・ダ・ガンバの調弦法
 11.M.プレトーリウスのヴィオラ・ダ・ガンバ属にかんする記述
 12.ルネサンス時代の音高表記
 13.音符の上の臨時記号について
 14.レセルカーダにおけるメンスーラとテンポ
 15.本書の現代譜について
 16.16世紀の日本と南蛮音楽

ディエゴ・オルティス『変奏論』
 第1部
 第2部

文献表
あとがき
付録 パート譜

●プロフィール
平尾雅子(ひらお・まさこ)
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。京都に生まれる。国立音楽大学楽理科卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを故大橋敏成,音楽学を高野紀子の各氏に師事。スイスのバーゼル・スコラ・カントルムにてヴィオラ・ダ・ガンバをジョルディ・サバール,室内楽をジャネット・ファン・ヴィンゲルデンの各氏に師事。演奏家ディプロマを得て同校を卒業後,オランダのデン・ハーグ王立音楽院にてヴィーラント・クイケン氏に師事。在欧中はサバール率いるアンサンブル「エスペリオンXX」のメンバーとして活躍した。
帰国後は,多数のリサイタル,室内楽コンサート,レコーディングで内外の名手と共演するいっぽう,フランス,イタリア,韓国などの国際古楽フェスティヴァルにも出演。近年では「エスペリオン XXI」の日本ツアーやヨーロッパ各地での公演にもふたたび参加している。
コジマ録音(ALM)よりCD『マラン・マレの横顔』I-V(いずれも『レコード芸術』誌特選盤。IVは第45回レコード・アカデミー賞受賞)『J.S.バッハ ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ全3曲他』,マイスターミュージックより『ダニューブ河のこだま』(『レコード芸術』誌特選盤),『王のパヴァーヌ』等をリリース。
京都市立芸術大学非常勤講師。富山古楽協会セミナー講師。

濱田滋郎(はまだ・じろう)
音楽評論家,スペイン文化研究家。
1935年東京生まれ。1960年頃より翻訳,雑誌への寄稿,レコード解説などの仕事につく。1978-2004年,東京藝術大学,桐朋学園大学音楽部,立教大学,東京外国語大学ほかで講師をつとめる。1988,90年,ハバナ国際ギター・フェスティバル & コンクールに審査員・講演者として招かれる。主要著書:『スペイン音楽のたのしみ』(音楽之友社)『フラメンコの歴史』,『エル・フォルクローレ』(晶文社)。訳書多数。
現在,日本フラメンコ協会会長,スペイン音楽こだまの会主宰。1984年,第3回蘆原英了賞受賞。

Go to Altespublishing website

Twitter @suzukisgr

Twitter @kimuragen

カテゴリー

アーカイヴ

[ Powered by ]
Movable Type 3.38