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2008年06月16日

サイン会のBGMは《戦友》!?


6/15(日)15:00より、タワーレコード渋谷店6Fクラシックフロアにて、片山杜秀さんと山崎浩太郎さんのトークショーがおこなわれました。

いずれ劣らぬディスク・マニアのおふたりが、『音盤博物誌』をネタにくりひろげるトークバトルは、期待にたがわぬもの。黛敏郎による映画『君も出世ができる』の主題歌や、森正指揮による芥川也寸志《弦楽のための三楽章(トリプティーク)》の終楽章、アムランがピアノを弾くシチェドリンの協奏曲第2番第2楽章など、本のなかで紹介されている音源を聴きながら、濃密なまでにマニアックなトークを浴びた1時間でした。

終演後は片山さんのサイン会。タワーレコードのAさんの「せっかくですからお持ちになったCDをかけませんか?」というご提案に、片山さん、「ああ、じゃあ、《戦友》がいいですね。《戦友》、行きましょう!」。こうして、本を手に一列に並ぶ来場者のみなさん、ひたすらサインを続ける片山さん、そしてそのバックに、♪「ここは御国を何百里 離れて遠き満州の~」と岩城宏之指揮・東京混声合唱団の《戦友》が延々と流れつづけるという(14番までありますから)、世にもシュールな光景が現出したのでした。

[木村]


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