小野幸惠(著)『焼け跡の「白鳥の湖」──島田廣が駆け抜けた戦後日本バレエ史』(文藝春秋)

小野幸惠(著)『焼け跡の「白鳥の湖」──島田廣が駆け抜けた戦後日本バレエ史』(文藝春秋)

弊社刊、『幸四郎と観る歌舞伎』ほかでおなじみのライター/編集者の小野幸惠さんの新著。1919年(大正8)に生まれ、今年7月に永眠したバレエダンサー・島田廣(しまだ・ひろし)の生涯を追ったノンフィクションです。1946年8月、敗戦からわずか1年、焦土の東京での「白鳥の湖」全曲日本初演をなしとげた日本バレエ界の草分けともいえる人物です。戦後バレエ史の貴重な証言というだけでなく、震災後の日本にとってひときわの意味をもつ書となることでしょう。

[木村]