林光(著)『現代作曲家探訪記──楽譜からのぞく世界』(ヤマハミュージックメディア)

林光(著)『現代作曲家探訪記──楽譜からのぞく世界』(ヤマハミュージックメディア)

昨年1月に80歳で亡くなった作曲家・林光さんが、1988〜2008年の20年余にわたってヤマハの輸入楽譜・出版情報誌『楽譜音楽書展望』に連載した「楽譜からのぞく世界」「新・楽譜からのぞく世界」をまとめたもの。連載タイトルどおり、ヘンツェ、ノーノ、ヤナーチェクから柴田南雄、武満徹ら著者の同志ともいえる日本の作曲家まで、楽譜を入口として思いをめぐらし、つづったもの。たまにヤマハに行くと、冊子をもらってぱらぱら読んでいたていどなので、それが1冊にまとまったことはほんとうにうれしいことです。題字は林さんと親交のあった平野甲賀さん。

[木村]