アプサラス(編)『松村禎三 作曲家の言葉』(春秋社)

アプサラス(編)『松村禎三 作曲家の言葉』(春秋社)

オペラ《沈黙》などで知られ、2007年に惜しまれながら世を去った日本を代表する作曲家、松村禎三さんの遺稿集がまとまりました。音楽論、作曲論、作品論だけでなく、池内友次郎、伊福部昭、芥川也寸志をはじめとする師、先輩、友人、弟子などを描いた章、俳人としての面のあらわれた俳論、そして自由に書かれたエッセイなど、作曲家・松村禎三と人間・松村禎三との両面を知ることのできるつくりになっています。日本の現代音楽、作曲に関心をもつ人にとっては、必読の書といえるでしょう。

[木村]