山崎太郎(編集)『クラシックジャーナル046』特集「オペラ演出家ペーター・コンヴィチュニー」

山崎太郎(編集)『クラシックジャーナル046』特集「オペラ演出家ペーター・コンヴィチュニー」

ワーグナーを中心とするドイツ・オペラ研究家、山崎太郎さんが1冊まるごと編集した「コンヴィチュニー本」が登場。演出家個人を特集した雑誌(とはいっても、弊社の『アルテス』と同様、流通上は書籍扱いですが)というのは、寡聞にして知りませんが、ほんとうに「まるごと」すべてコンヴィチュニーに捧げられていて、まさに圧巻。「彼の演出でオペラを観るという体験そのものが、単なる受け身の鑑賞を超え、私たち自身の「存在と認識の根もとを揺さぶり(existentiell)」、心の在り方に何がしかの変容をもたらす切実で根源的な営みにほかならない」(山崎氏の巻末エッセイより)という、この演出家の全貌にせまっています。

[木村]