高護(著)『歌謡曲──時代を彩った歌たち』(岩波新書)

高護(著)『歌謡曲──時代を彩った歌たち』(岩波新書)


ウルトラ・ヴァイヴの高護さんが、60、70、80年代の歌謡曲の世界を紹介、探求した書き下ろし。序章で戦前と終戦直後に簡単に触れたあと、各ディケイドを「和製ポップスへの道」「歌謡曲黄金時代」「変貌進化する歌謡曲」と題して、曲単位でたどっていく。巻末の主要楽曲リスト(兼索引)を見ると、1959年の水原弘「黒い花びら」、守屋浩「ぼくは泣いちっち」に始まり、1988年の男闘呼組「DAYBREAK」、Wink「愛が止まらない」、1989年(美空ひばり「川の流れのように」)までが載ってます。歌謡曲、っていうのもなかなか難物ですよね。高さんがはたしてどんな風に料理しているか。[鈴木]