レコード芸術(編)『クラシックCD 20世紀の遺産 探訪・1950〜1999年』音楽之友社

レコード芸術(編)『クラシックCD 20世紀の遺産 探訪・1950〜1999年』音楽之友社(ONTOMO MOOK)


歴史的な遺産を産んだ50年代、レコード文化が花開いた60年代、隆盛をきわめた70年代、デジタル時代を迎えた80年代、そして爛熟の90年代と、レコードに刻まれた演奏を軸にクラシック音楽の半世紀をたどったムック。『レコード芸術』誌の連載を新たに編集したもので、吉田秀和、小林利之ら多彩な顔ぶれによるインタビューや寄稿、詳細な年表、各種コラムなどがぎっしり誌面を埋め尽くしていて、老舗専門出版社ならではの底力が伝わってきます。インターネットに大きく揺さぶられている録音文化を振り返る意味でも手元に置いておきたい1冊。[鈴木]