2/20 大井浩明(ピアノ)(ピティナ「ピアノ曲事典・公開録音コンサート」)

ピアノの大井浩明さんがピティナの「ピアノ曲事典」のための「公開録音コンサート」に登場します。大井さんは作曲家個展シリーズ「POC(Portrait of Composers)」全5回を展開していますが、そのシリーズのために大井さんが作曲家に委嘱し初演した作品を、あらためて「ピアノ曲事典」のために録音するというものです。詳細は以下のとおりですが、ここまで充実したプログラムはめったにないでしょう。現代音楽ファンなら見逃す手はないと思います。入場料は投げ銭方式。

[木村]

第10回公開録音コンサート
http://www.piano.or.jp/concert/public/next-schedule.html

■ピアノ:大井浩明
■場所:東音ホール(東京・巣鴨)
■日時:2011年2月20日(日) 14:00開演(13:30開場)
■入場料:終演後に各自お決め下さい(入場時に封筒をお配りします)
■終演後ミニパーティあり(ワイン・おつまみ)

■申込はコチラ

■プログラム
陳 銀淑
 トッカータ(2003)
鈴木 光介
 Even Be Hot(ホットこともありえます)(2008)
佐野 敏幸
 GRS(ガレサ)(2009)
野村 誠
 ベルハモまつり(2009)
六つの新しいバガテル(2010)
 山本 裕之
 東京コンチェルト(1993)
 東京ダンス(2010)
伊左治 直
 海獣天国(2010)
杉山 洋一
 間奏曲V(2010)
田中 吉史
 TROS II(1992)
 松平頼暁のための傘(2011)
※全曲大井浩明委嘱作品 / ※途中休憩あり

出演者プロフィール
大井浩明/Hiroaki Ooi
京都市生まれ、同地に育つ。独学でピアノを始めたのち、スイス連邦政府給費留学生ならびに文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルン芸術大学(スイス)に留学、ブルーノ・カニーノにピアノと室内楽を師事。同芸大大学院ピアノ科ソリストディプロマ課程修了。また、チェンバロと通奏低音をディルク・ベルナーに師事、同大学院古楽部門コンツェルトディプロマ課程も修了した。第30回ガウデアムス国際現代音楽演奏コンクール(1996/ロッテルダム)、第1回メシアン国際ピアノコンクール(2000/パリ)に入賞。第3回朝日現代音楽賞(1993)、第11回アリオン賞奨励賞(1994)、第4回青山音楽賞(1995、リゲティ「14のエテュード集」日本初演に対して)、第9回村松賞(1996、ブーレーズ全ピアノ作品チクルスに対して)、第11回出光音楽賞(2001)、第61回文化庁芸術祭新人賞(2006)、第15回日本文化藝術奨励賞(2007)等を受賞。これまでにNHK交響楽団、新日本フィル、東京都交響楽団、東京シティ・フィル、仙台フィル、京都市交響楽団等のほか、ヨーロッパではバイエルン放送交響楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポラン(パリ)、ASKOアンサンブル(アムステルダム)、ドイツ・カンマーオーケストラ(ベルリン)、ベルン交響楽団等と共演。仏TIMPANIレーベルでの『クセナキス管弦楽全集』シリーズには2002年から参加、アルトゥーロ・タマヨ指揮ルクセンブルク・フィルと共演したCD「シナファイ」はベストセラーとなり、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック"CHOC"グランプリを受賞した。近年は歴史的鍵盤楽器による古楽演奏にも力を入れ、初期バロック音楽を中心としたチェンバロ・リサイタル、委嘱新作を含むオルガン・リサイタル、「平均律第1巻」「同第2巻」「フーガの技法」全曲によるクラヴィコード・リサイタル、モーツァルト・クラヴィアソナタ全17曲によるフォルテピアノ・リサイタル等を行っている。2009年?2010年は、オルガンとチェンバロによるバッハ:クラヴィア練習曲集全4巻連続演奏会、バッハ「イギリス組曲全曲」「フランス組曲全曲」による連続チェンバロ・リサイタル、寺神戸亮や阿部千春とのモーツァルト:パリ・ソナタ集(K.301-306)によるドゥオ・リサイタル、小倉貴久子とのモーツァルト:クラヴィア協奏曲全曲演奏会シリーズ(2台のフォルテピアノによる)、シューベルト:最期の3つのソナタによるフォルテピアノ・リサイタル、新ウィーン楽派全ピアノ作品によるピアノ・リサイタル等を行っている。 
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http://www.musicscape.net/musicians/ooij.html