日本の作曲2000-2009
サントリー音楽財団創設40周年記念

定価:本体1800円[税別]送料:国内無料

  • B5判・並製 | 120頁
  • 発売日 : 2011年5月20日
  • ISBN 978-4-903951-42-3 C1073
  • ブックデザイン:下川雅敏 発行:サントリー芸術財団

ゼロ年代の作曲界を回顧する──

片山杜秀、白石美雪、楢崎洋子、沼野雄司の4人が、今世紀最初の10年間に作曲・発表された作品のなかから、83人の作曲家による147曲を座談会形式で論評。巻末には作品の詳細なデータを掲載した。

『日本の作曲1969-1989』『日本の作曲1990-1999』(いずれもサントリー音楽財団発行)に続いて、ゼロ年代の日本の作曲界を回顧し俯瞰する。

片山杜秀、白石美雪、楢崎洋子、沼野雄司という、現在もっとも発言が注目される音楽評論家4人が、2000年から2009年までに作曲・発表された現代音楽作品の中から、83人の作曲家による147曲を座談会形式で論評。

巻末には、それぞれの作品の作曲年・楽器編成・演奏時間・楽譜出版・CD・初演(年月日、場所/演奏者)・委嘱者/受賞などのデータを掲載した。

サントリー音楽財団創設40周年記念出版。

プロフィール

  • 片山杜秀(かたやま・もりひで)
    1963年宮城県生まれ。思想史家、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。専攻は近代政治思想史、政治文化論。
    2008年『音盤考現学』『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング)により吉田秀和賞とサントリー学芸賞を受賞、2012年『未完のファシズム』(新潮選書)により司馬遼太郎賞を受賞。その他の著書に『クラシック迷宮図書館(正・続)』『線量計と機関銃』『現代政治と現代音楽』『大東亜共栄圏とTPP』(以上アルテスパブリッシング)、『鬼子の歌』『近代日本の右翼思想』(以上講談社)、『未完のファシズム』(新潮社、司馬遼太郎賞)ほか多数。
    NHK‒FM『クラシックの迷宮』のパーソナリティとしても活躍。

  • 白石美雪(しらいし・みゆき)
    東京藝術大学大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。ジョン・ケージを出発点に20世紀の音楽を幅広く研究するとともに、批評活動を通じて、現代の創作や日本の音楽状況について考察してきた。近年は明治期から昭和期に至る日本の音楽評論の成立もテーマにしている。
    著書に『すべての音に祝福を ジョン・ケージ 50の言葉』(アルテスパブリッシング)、『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』(武蔵野美術大学出版局、第20回吉田秀和賞受賞)、共編著に『音楽論』(武蔵野美術大学出版局)、共著に『音楽用語の基礎知識』(アルテスパブリッシング)、『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『武満徹 音の河のゆくえ』(平凡社)ほか、共訳書にディック・ヒギンズ『インター・メディアの詩学』(国書刊行会)など。現在、武蔵野美術大学教授、国立音楽大学非常勤講師。

  • 楢崎洋子(ならざき・ようこ)
    音楽学者、音楽評論家。武蔵野音楽大学教授。著書に『作曲家・人と作品 武満徹』『武満徹と三善晃の作曲様式──無調性と音群作法をめぐって』(以上、音楽之友社)、『日本の管弦楽作品表1912–1992』(日本交響楽振興財団)、A Way a Lone: Writings on Toru Takemitsu(共著、Academia Music)、『日本戦後音楽史(上・下)』(共著、平凡社)などがある。

  • 沼野雄司(ぬまの・ゆうじ)
    音楽学者。桐朋学園大学准教授。著書に『リゲティ、べリオ、ブーレーズ──前衛の終焉と現代音楽の未来』(音楽之友社)、『光の雅歌 西村朗の音楽』(共著、春秋社)、『日本戦後音楽史(上・下)』(共著、平凡社)、『楽譜を読む本』(共著、ヤマハ)などがある。

CONTENTS

[座談会]日本の作曲2000-2009(片山杜秀・白石美雪・楢崎洋子・沼野雄司)
  2000
  2001
  2002
  2003
  2004
  2005
  2006
  2007
  2008
  2009
  総括
  座談会を終えて(楢崎洋子)
[資料]作品一覧