
6刷
ルターの宗教改革から第一次世界大戦終結まで、激動のヨーロッパを生き抜いた作曲家たちは、時代の真実を音楽に刻み込んでいった──
名曲が生まれるとき、歴史は動く。
ヴィヴァルディは皇帝に協奏曲と〈機密情報〉を提供した? ベートーヴェンのパトロン遍歴と国際政治力学の関係は? ロッシーニは独立義勇軍からケチ呼ばわりされてイタリアを捨てた?──宗教改革から第一次世界大戦まで、音楽史でいえばバロック前期から後期ロマン派までの時代の音楽を、各時代における政治力学、王侯貴族間の人間関係、国家の経済状況、革命や戦争などの大事件といった外的要因からみることによって、現代に残された数々の名曲に秘められた真実の歴史を読み解く。
A5変型・並製・352頁
定価:本体2400円+税
発売:2007年10月24日
ISBN978-4-903951-01-0 C1073
装丁:久保和正
●目次
第1章 宗教改革と宗教戦争の時代[1550-1650]──バロック時代前期の音楽と社会
第2章 花開く宮廷文化と絶対王政[1650-1730]──バロック時代後期の音楽と社会
第3章 バッハの作品に隠された世界史
第4章 揺らぐ宮廷支配[1730-1790]──前古典派・古典派の音楽と社会
第5章 モーツァルトの作品に隠された世界史
第6章 フランス革命からヴィーン体制へ[1790-1830]──初期ロマン派の時代の国際関係
第7章 ベートーヴェンの作品に隠された世界史
第8章 1830年七月革命と音楽──新ロマン主義の音楽と社会
第9章 ヴィーン体制の終焉──1848年三月革命と音楽
第10章 ユダヤ人都市ベルリン──プロイセンの移民政策と音楽
第11章 ヨーロッパ再編の時代[1850-1890]──帝国主義の時代の音楽
第12章 黄昏ゆくヨーロッパ[1890-1914]
第13章 第一次世界大戦と音楽[1914-1920]──ヨーロッパ近代の終焉
●著者プロフィール 西原稔(にしはら・みのる)
1952年山形生まれ。東京藝術大学大学院博士課程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。桐朋学園理事。18、19世紀を主対象とする音楽社会史、音楽思想史を専攻。著書に『音楽家の社会史』『聖なるイメージの音楽』『音楽史ほんとうの話』『ブラームス』(以上、音楽之友社)、『ピアノの誕生』『クラシック名曲を生んだ恋物語』(以上、講談社)、『楽聖ベートーヴェンの誕生』(平凡社)、共著・共編書に『ベートーヴェン事典』(東京書籍)、訳書に『魔笛とウィーン』(平凡社)、監訳・共訳書に『ルル』『金色のソナタ』『西洋の音楽と社会(7)ロマン主義と革命の時代』(以上、音楽之友社)、『オックスフォード オペラ大事典』(平凡社)などがある。
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