【3/22発売】安野太郎のゾンビ音楽2ndアルバム『QUARTET OF THE LIVINGDEAD』。リリース記念コンサートも!

各界で話題をよんでいる作曲家・安野太郎さんのゾンビ音楽2ndアルバム『カルテット・オブ・ザ・リビングデッド』が、2014年3月22日にpboxxレーベルからリリース。東京、横浜でリリース記念コンサートがおこなわれます。

ゾンビ音楽は、2012年から安野が実践しているゾンビと呼ばれる自動演奏機械の音楽(リコーダーにコンプレッサーで空気を送り音楽を奏でる)で、2013年にはE.イェリネク作/小沢剛演出「光のない プロローグ?」(F/T13)での演奏、第7回JFC作曲賞受賞(主催:日本作曲家協議会)、第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品など各方面で高い評価を受けています。

気の抜けた奇妙な自動演奏リコーダーによる形容し難いサウンド、また音楽の印象とは裏腹の骨太なコンセプトがゾンビ音楽の特徴。

安野太郎のゾンビ音楽『カルテット・オブ・ザ・リビングデッド』
全9曲+ボーナストラック 定価2500円(税込)
音楽:安野太郎
ライナーノート:三輪眞弘(作曲家)吉岡洋(美学者)
イラストデザイン:古泉智浩(漫画家)
録音・マスタリング:斎藤駿
パッケージデザイン:岡澤理奈事務所
安野太郎によるテキスト付き
特典映像: 映画「QUARTET OF THE LIVINGDEAD」(監督:竹内均)
      本編映像+監督と作曲家によるコメンタリー映像付き
 !

◎CDリリースリリース記念コンサート
3月22日(土)
場所:神保町試聴室 2回公演(各回定員40名)
1回目開演 14:00 ゲスト:白波多カミン(シンガーソングライター)
2回目開演 18:00 ゲスト:毛利嘉孝(社会学者)
料金:予約3800円 当日4300円(CD付き、ドリンク込)
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-5 ビル西神田1階

3月23日(日)
場所:山手ゲーテ座 2回公演(各回定員100名)
1回目開演 14:00 ゲスト:竹内均
2回目開演 18:00 ゲスト:川島素晴(作曲家)
料金:予約3000円 当日3500円(CD付き)
〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町254

問い合わせ:メール pboxx@pierota.co.jp 電話 03-5148-5821 pboxx(担当:新美)
ゾンビ音楽オフィシャルサイト http://zombie.poino.net/
pboxxレーベルサイト http://www.pboxx.jp/


おおたえみり『ルネッサンス』『セカイの皆さんヘ/集合体』(cutting edge)

おおたえみり『ルネッサンス』(cutting edge)
おおたえみり『セカイの皆さんヘ/集合体(DVD+CDSingle)』(cutting edge)


1992年生まれ、兵庫県出身のシンガー・ソングライターのおおたえみりさんのミニ・アルバム『ルネッサンス』とDVD+CDシングル『セカイの皆さんヘ/集合体』。ビョークのようなルックスに歌声も少し似ています。ピアノ弾き語りが基本スタイル、音楽活動に加えてファッション界にも進出? 『ルネッサンス』のライナーノーツも手書き風でとってもお洒落。どっぷりはまりそうな予感です。

おおたえみりオフィシャル・ウェブサイト:
http://emiriota.jp/

[桑野]

ものんくる『飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち』(エアプレーン・レーベル)

ものんくる『飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち』(エアプレーン・レーベル)

ヴォーカリスト吉田沙良の圧倒的な歌唱力、ベーシストにしてバンマスをつとめる角田隆太の完成度の高いコンポーズ&アレンジ力、オーソドックスな7人編成のコンボが繰り出す精緻にしてパンチの効いたアンサンブル。それに加えて、「彼らを世に出さずして何をすればいいのか」と自らプロデュースを買って出た菊池成孔のソプラノ・サックス!──

ジャズ・フォーマットとして最高のクオリティを保ちながら、ジャンルを超えた唯一無二の世界を提示するオリジナリティ。これ以上望むものがなさそうな彼らですが、たぶん想像を超えた進化をこれからも続けていくのでしょう。その記念すべきデビュー・アルバムです。

[木村]


アンサンブル・ノマド『近藤譲作品集 表面・奥行き・色彩』(ALM RECORDS)

アンサンブル・ノマド『近藤譲 作品集 表面・奥行き・色彩』(ALM RECORDS)

最初期から近藤譲さんの作品を活動の主軸に据えてきたアンサンブル・ノマドによる最新の作品集。作品そのものへの誠意と献身が各奏者の高い技量をつうじて表現された好盤。

『アルテス』Vol.4には「「線の音楽」は今」と題して椎名亮輔さんによる近藤譲さんのロング・インタビュー(全3回の第1回)が掲載されていますが、そこでももっぱらこのCDに収録された作品が話題になっています。「線の音楽」という創作手法を、作曲家本人がどのようにとらえているのかがわかると、がぜん、作品への理解が変わってくると思います。

[木村]


井上郷子(ピアノ)『モートン・フェルドマン《バニータ・マーカスのために》』(ALM RECORDS)

井上郷子(ピアノ)『モートン・フェルドマン《バニータ・マーカスのために》』(ALM RECORDS)

フェルドマン最晩年の作品。1枚のCDにワン・トラック76分収録されていますが、井上さんのピアノは研ぎ澄まされたクリアさと包みこむような柔らかさを併せもつ、さまざまな音色のヴァリエーションを聴かせてくれて、曲の長さを感じさせません。フェルドマンと親しかった近藤譲さんによるライナーノートも必読。

[木村]


高免信喜『Three Wishes』(Summit Records)

高免信喜『Three Wishes』(Summit Records)

NY在住のジャズ・ギタリスト高免信喜(たかめん・のぶき)さんのニュー・アルバムがリリースされました。2004年にバークリー音楽大学の作曲科を卒業後、ずっとNYで活動していますが、ギタリストとしてのテクニックはもちろん、センスと構築力を兼ねそなえた作曲・編曲の腕前は、若さに似合わない職人芸的なもの。上記はiTunesのリンクですので、ぜひまず何曲か試聴してみてください。

高免さんは10/19(金)〜11/11(日)、来日ツアーをおこないます。東京から広島までをカバーする広範囲なもの。ご興味をもたれた方はぜひ、下記のウェブサイトをチェックしてみてください。

Nobuki Takamen Website:http://www.nobukitakamen.com/

[木村]


深町純『黎明』ほか計3タイトル(EMI Music Japan)

作・編曲家・キーボーディストの深町純さんが、一昨年亡くなる直前にレコーディングされた遺作『黎明』、ショパンとシューベルトを弾いた『Last Nocturne』、日本の抒情歌(童謡や唱歌)ばかりを弾いた『Heart of the Country』の3作が8月に発売されました。どれも濃厚なロマンに溢れた清澄な演奏で、アルテス一同感銘を受けています。すべて行方洋一氏のデジタル・リマスタリングによるHQ-CDです。[鈴木]


中井正子(ピアノ)『ラヴェル ピアノ作品全集』(コジマ録音)

中井正子(ピアノ)『ラヴェル ピアノ作品全集』(コジマ録音)

ラヴェルの実用版校訂楽譜全集(ショパン刊)を刊行中のピアニスト、中井正子さんによる全集CDがリリースされました。うちのスタッフにCDを見せたら、「いい曲ばかり入ってますね」──いや、これベスト盤じゃなくて全集なんだってば。ことほどさように、すべての曲が名作にして人気曲。それがラヴェルなんです。細かいところまで神経がはりめぐらされた職人技の作品を、ていねいに解きほぐして高解像度で現前させるピアノが素晴らしい。小鍛冶邦隆さんの解説も必読です。

[木村]


GORO ITO『GLASHAUS』

GORO ITO『GLASHAUS』

作編曲家、ギタリスト、ボサノヴァ・デュオnaomi &goroなどで活躍するミュージシャン、伊藤ゴローさんの、『Cloud Happiness』に続くソロ・アルバム。チェロのジャキス・モレレンバウムやピアノのアンドレ・メーマリ(『Afetuoso』とか愛聴してます)などブラジルのミュージシャンが参加。一聴、穏やかで気軽に聴けるインストだが、聞き込むほどに見えてくる奥の深さと志の高さに敬服。これもまた長く聞き続けることになりそうです。[鈴木]


渋谷慶一郎『ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimoto』

渋谷慶一郎『ATAK018 Soundtrack for Memories of Origin Hiroshi Sugimoto』

『アルテスVOL.2』では思わずそそられるモーツァルト談義を繰り広げてくれた渋谷慶一郎さんの最新作は、現代美術家・杉本博司のドキュメンター映画『はじまりの記憶 杉本博司』のサウンドトラックで、作曲・演奏・レコーディングすべてを自身で手がけたピアノ・アルバム。まだ自宅のオーディオで聴けてないのがなんとももどかしくて。5月12日には原美術館で野外ライヴも。[鈴木]


藍川由美『「童謡ジャズ」をうたう』(Akora)

藍川由美『「童謡ジャズ」をうたう』(Akora)

ソプラノ歌手の藍川由美さんが福田重男さんのピアノ伴奏で歌った「童謡ジャズ」のセレクション。野口雨情、北原白秋の詩に成田為三、本居長世らが作曲したもの、中山晋平らのメロディに宮澤賢治が詩をあとから付けたもの、そして竹久夢二の詩に藍川由美さんがみずから(!)作曲したもの等々……。歴史を学び、いまを楽しむぜいたくなアルバムです。

[木村]


古典四重奏団『バルトーク 弦楽四重奏曲 全6曲』(CRÉATION)

古典四重奏団『バルトーク 弦楽四重奏曲 全6曲』(CRÉATION)

チェロ奏者・田崎瑞博さん率いる古典四重奏団によるバルトークのクァルテット全集が、田崎さんの自主レーベル「クレアシオン」からリリースされました(リリースは昨年9月だったのですが、気づくのが遅くてご紹介が遅くなりました)。2004年には文化庁芸術祭大賞を受賞するなど演奏のすばらしさは折り紙付き。今回のCDもまさに「もはや古典」のバルトークを、緻密に、しかも伸びやかに歌いきった好盤。加えて、3枚目のCDは「解説CD」となっていて、田崎さんならではの楽曲分析を、なんと名バリトン牧野正人さんのナレーションと古典四重奏団の演奏で楽しむことができます。さらにさらに、パッケージのアート・ディレクションを敬愛するデザイナー、桂川潤さんが担当! なんともぜいたくな「楽興の時」を詰め込んだCDです!

[木村]


波多野睦美(歌)、山田武彦(ピアノ)『朝のコンサート』(ソネット)

波多野睦美(歌)、山田武彦(ピアノ)『朝のコンサート』(ソネット)

きりっと冷えた冬の朝、事務所に着いたら、CDが届いていました。タイトルそのまま、朝に聴きたい音楽。それ以上はコメントせず、お薦めします。

発売記念コンサートは12/21(水)11:30〜と14:30〜の2回、ハクジュホールにて。
http://www.linkclub.or.jp/~dowland/Concertinformation1/concert.html

[木村]


ナクソス|NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ

ナクソス|NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ(Facebookページ)

上記Facebookページによれば、「戦後の日本音楽シーンを代表する邦人作曲家に焦点をあて、その代表作の初演や未発売作品のライブ録音を中心に収録したCDシリーズ」「収録音源は全て、NHKラジオ番組「現代の音楽」で過去放送された番組のマスターテープから編集・マスタリングを行います。本シリーズでは、一流ソリスト・オーケストラによるその当時の演奏や作曲家自身の肉声による解説も聴くことができるのも魅力の一つです」とのこと。

黛敏郎と湯浅譲二の巻を聴きましたが、音質もよく、たいへん楽しめました。6枚そろえたい!

[木村]


松田美緒『コンパス・デル・スル』ヤマハミュージックアンドビジュアルズ

松田美緒『コンパス・デル・スル』ヤマハミュージックアンドビジュアルズ

松田美緒さん待望のニューアルバムは、アルゼンチン、ウルグアイでの録音。ウーゴ・ファトルーソ、カルロス・アギーレ、レイ・タンボール他が参加! 楽しみです。

[木村]


ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)『日本のピアノ曲』(キングインターナショナル)

ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)『日本のピアノ曲』(キングインターナショナル)

キングインターナショナルの宮山さんからご案内いただきました。今月(2011年9月)放送のミュージックバード「片山杜秀のパンドラの箱」のお題は「大政翼賛会とピアノ・ソナタ」で、片山さんがこのCDをネタに、1940年にできた大政翼賛会と諸井三郎のソナタの隠された因果関係について語っておられました。そのほか、藤家渓子の《水辺の組曲 Op.70》、武満徹《雨の樹 素描》、池部晋一郎《大地は蒼い一個のオレンジのような…》も収録。企画性の高いアルバムということになるのでしょうが、たいへん本格的で、演奏ももちろん素晴らしいです。

[木村]


佐藤敏直(作曲)、東誠三(ピアノ)『ピアノのためのイメージ曲集 スケッチブック』日本アコースティックレコーズ

佐藤敏直(作曲)、東誠三(ピアノ)『ピアノのためのイメージ曲集 スケッチブック』日本アコースティックレコーズ

来年没後10年を迎える作曲家・佐藤敏直さんの《スケッチブック》(楽譜はカワイ出版より出版)全43曲が初CD化されました。「掌の上の小さくいじらしいマシュマロ」のような「音のポエム」(プロデューサーの大谷よしみさんのライナーノーツより)たちが、東誠三さんの透明な響きのピアノとともに、胸に飛び込んでくる心地よさ! ぜひ味わってみてください。

[木村]


奈良ゆみ(ソプラノ)椎名亮輔(ピアノ)『セヴラック 歌曲と古いシャンソン』コジマ録音

奈良ゆみ(ソプラノ)椎名亮輔(ピアノ)『セヴラック 歌曲と古いシャンソン』コジマ録音

弊社から近日刊行予定の『デオダ・ド・セヴラック』(仮)の著者、椎名亮輔さんが伴奏をつとめ、奈良ゆみさんが歌うセヴラック歌曲CD。1曲1曲、どれも愛らしい佳曲ばかり。たいせつに聴きたい1枚です。

[木村]


波多野睦美(メゾソプラノ)+高橋悠治(ピアノ)『猫の歌』エイベックス・マーケティング

波多野睦美(メゾソプラノ)+高橋悠治(ピアノ)『猫の歌』エイベックス・マーケティング

『猫の歌』というのは、長谷川四郎の詩に作曲された《長谷川四郎の猫の歌》の1曲目のタイトル。ものわびしいような、それでいて一種突き抜けた明るさを感じさせる曲で、ステージで聴いたときに悠治さんらしい曲だなあと思ったものですが、それがアルバム・タイトルになり、しかもジャケットではいつもの柳生弦一郎さんのイラストの悠治さんが猫になってる! これだけでも「買い」です。

[木村]


【1/26発売】東京ウィンド・シンフォニカ『ホルスト/組曲第1番(原典版)他』(オクタヴィア・レコード)

【1/26発売】

東京ウィンド・シンフォニカ『ホルスト/組曲第1番(原典版)他』(オクタヴィア・レコード)

学ぼう指揮法Step by Step』の著者・山本訓久さんからのご紹介。山本さんが指揮者として率いる吹奏楽アンサンブル「東京ウィンド・シンフォニカ」の、これがデビュー・アルバムだそうです。中堅から若手までのフリー・プレーヤーが集まった実力派集団。

このアルバムの目玉は、ホルストの《組曲第1番》(原典版)の世界初録音。そのほかにもR.シュトラウスが12歳(!)で書いた作品1の《祝典行進曲》、伊福部昭唯一のオリジナル吹奏楽である古典風軍樂《吉志舞》などなど、注目作品がもりだくさんの1枚です。

[木村]


時任和夫(ピッコロ)『ピッコロ・ヴィルトゥオーゾ』(ヴェリタス/オフィスENZO)

時任和夫(ピッコロ)『ピッコロ・ヴィルトゥオーゾ』(ヴェリタス/オフィスENZO)

1977年にヴァンクーヴァー交響楽団に入団、81年以来現在にいたるまでフィラデルフィア管弦楽団の首席ピッコロ奏者として活躍している時任和夫さんの初のリーダー・アルバム。テレマン、バッハからメシアン、日本の清水研作の作品まで、ヴェテランの妙技と滋味が味わえる逸品です。

[木村]


清水研作(作曲)『海』(ヴェリタス/オフィスENZO)

清水研作(作曲)『海』(ヴェリタス/オフィスENZO)

作曲家で新潟大学教授の清水研作さん、待望の新作アルバム。フルート、ピッコロ、ピアノという3つの楽器のために書かれた思索的で、さわやかな印象を残す作品集です。

[木村]


【再掲】小鍛冶邦隆作品集II《マドリガル 或いは愛の寓意I〜VI》

小鍛冶邦隆作品集II《マドリガル 或いは愛の寓意I〜VI》

先日予告した小鍛冶邦隆さんのCD、本日発売されました。銀色夏生さんの詩による合唱作品ですが、銀色さんからコメントが届き、こちらでも掲載させていただけることになりました。

私が書いた言葉が、人の声という命をふきこまれ、合唱され、
遠くへと飛んでいったり、空中をひらひらと飛んだり。
まるで壮大で深遠な絵画を見ているようであり、
移りゆくいくつもの季節を見ているようでもありました。
歌声は消えることなく、この宇宙を今も漂っている気がします。 銀色夏生

【4/8追記】銀色夏生さんの公式サイト、ファンの方によるブログにも同CDの話題が掲載されています。

CDの詳細も以下に再掲しておきます。

[木村]

東京混声合唱団/田中信昭(指揮)中嶋香(ピアノ)
Madrigali
Allegoria d’amore I-VI
per voci
Works of Kunitaka Kokaji II

2010年4月7日発売
製造・発売元 ALM RECORDS/コジマ録音
ALCD-82
税込価格2,940円(税抜価格2,800円)

小鍛冶邦隆(作曲)銀色夏生(作詩):

混声合唱のための マドリガルI
[1] 真冬の風の中
[2] あなたの笑顔の一瞬や
[3] 夏が教えてくれた

女声合唱のための マドリガルII
[4] ひとつひとつ
[5] こころという不思議
[6] いま

混声合唱のための マドリガルIII
[7] 二人の日常
[8] ハートブレイク前夜(イブ)
[9] 菜の花別離
[10] いとしく、こんなに愛しているのに
[11] たからもの

混声合唱のための マドリガルIV
[12] CHANCEをください
[13] 君は急いでここまで来たから
[14] 台風コワイ
[15] 君のそばで会おう
[16] あなたはもう黙りこんでしまう
[17] 気がかりの森

混声合唱のための マドリガルV
[18] ファンファーレ
[19] ハートブレイク前夜(イブ)
[20] いとしく、こんなに愛しているのに
[21] たからもの
[22] 二人の日常

混声合唱のための マドリガルVI
[23] センチメンタルチョコレート
[24] これは 別れ という恋
[25] 夢の嵐
[26] 急にさよならと言ったから

録音:2009年9月9日 彩の国さいたま芸術劇場


銀色夏生の詩と、小鍛冶ワールドの出逢いから生まれた、愛の迷宮世界
イタリア・ルネサンス期に隆盛したマドリガルの伝統が、われわれの時代に新たな息吹を得て復活した。小鍛冶邦隆が偶然手にした銀色夏生のシンプルで希薄な抒情を湛えた恋愛詩の数々。小鍛冶と銀色夏生という意外なコラボレーションから立ちのぼるのは、技巧的でレトリカルな声楽アンサンブル作品であり、愛の情景を歌いつつもそこでは様々な寓意的な表現が繰り広げられる「マドリガル」本来の先鋭な時代的ファッション性にほかならない。1991年に初演された《マドリガルI》から本CDのために書き下ろされた《マドリガルVI》まで、通年20年あまりにわたって書き続けられたシリーズの全曲を収める。(マザーアースより出版楽譜あり)

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マドリガル(マドリガーレ)とは、田園相聞歌と訳されて来た。田園歌(牧歌)と相聞歌(恋愛詩)の伝統は、古今東西を問わず見られるが、とりわけイタリア・ルネサンスには象徴性と寓意性に溢れたマドリガーレが、マレンツィオやジェズアルド、またモンテヴェルディらの作曲家によって書かれた。
ところで、私達の時代のマドリガルは、たまたま手にした銀色夏生のシンプルで希薄な抒情を湛えた、コピーの文章のような恋愛詩が選ばれる。
——小鍛冶邦隆

Discography
ドゥブル―レゾナンス 小鍛冶邦隆作品集 ALCD-72 (ALM RECORDS) 2007年


【4/7発売】小鍛冶邦隆作品集II《マドリガル 或いは愛の寓意I〜VI》

アルテスのウェブサイトで「音楽・知のメモリア」を連載する作曲家の小鍛冶邦隆さんが、銀色夏生の詩にとりくんだ《マドリガル》シリーズ全6集のCDが4/7発売されます。

以下、発売元からの情報。

[木村]


東京混声合唱団/田中信昭(指揮)中嶋香(ピアノ)
Madrigali
Allegoria d’amore I-VI
per voci
Works of Kunitaka Kokaji II

2010年4月7日発売
製造・発売元 ALM RECORDS/コジマ録音
ALCD-82
税込価格2,940円(税抜価格2,800円)

小鍛冶邦隆(作曲)銀色夏生(作詩):

混声合唱のための マドリガルI
[1] 真冬の風の中
[2] あなたの笑顔の一瞬や
[3] 夏が教えてくれた

女声合唱のための マドリガルII
[4] ひとつひとつ
[5] こころという不思議
[6] いま

混声合唱のための マドリガルIII
[7] 二人の日常
[8] ハートブレイク前夜(イブ)
[9] 菜の花別離
[10] いとしく、こんなに愛しているのに
[11] たからもの

混声合唱のための マドリガルIV
[12] CHANCEをください
[13] 君は急いでここまで来たから
[14] 台風コワイ
[15] 君のそばで会おう
[16] あなたはもう黙りこんでしまう
[17] 気がかりの森

混声合唱のための マドリガルV
[18] ファンファーレ
[19] ハートブレイク前夜(イブ)
[20] いとしく、こんなに愛しているのに
[21] たからもの
[22] 二人の日常

混声合唱のための マドリガルVI
[23] センチメンタルチョコレート
[24] これは 別れ という恋
[25] 夢の嵐
[26] 急にさよならと言ったから

録音:2009年9月9日 彩の国さいたま芸術劇場


銀色夏生の詩と、小鍛冶ワールドの出逢いから生まれた、愛の迷宮世界
イタリア・ルネサンス期に隆盛したマドリガルの伝統が、われわれの時代に新たな息吹を得て復活した。小鍛冶邦隆が偶然手にした銀色夏生のシンプルで希薄な抒情を湛えた恋愛詩の数々。小鍛冶と銀色夏生という意外なコラボレーションから立ちのぼるのは、技巧的でレトリカルな声楽アンサンブル作品であり、愛の情景を歌いつつもそこでは様々な寓意的な表現が繰り広げられる「マドリガル」本来の先鋭な時代的ファッション性にほかならない。1991年に初演された《マドリガルI》から本CDのために書き下ろされた《マドリガルVI》まで、通年20年あまりにわたって書き続けられたシリーズの全曲を収める。(マザーアースより出版楽譜あり)

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マドリガル(マドリガーレ)とは、田園相聞歌と訳されて来た。田園歌(牧歌)と相聞歌(恋愛詩)の伝統は、古今東西を問わず見られるが、とりわけイタリア・ルネサンスには象徴性と寓意性に溢れたマドリガーレが、マレンツィオやジェズアルド、またモンテヴェルディらの作曲家によって書かれた。
ところで、私達の時代のマドリガルは、たまたま手にした銀色夏生のシンプルで希薄な抒情を湛えた、コピーの文章のような恋愛詩が選ばれる。
——小鍛冶邦隆

Discography
ドゥブル―レゾナンス 小鍛冶邦隆作品集 ALCD-72 (ALM RECORDS) 2007年


波多野睦美(メゾ・ソプラノ)『ソリチュード パーセル歌曲集』

波多野睦美(メゾ・ソプラノ)『ソリチュード パーセル歌曲集』ソネット

波多野さんが新しくたちあげた「ソネット」レーベルより第1弾はパーセル作品集。芝崎久美子(ハープシコード)、市瀬礼子(バス・ヴァイオル)、つのだたかし(リュート/バロック・ギター)のサポートを得て、寺神戸亮との共演での『ひとときの音楽』収録のパーセルよりも、いちだんと親密でひそやかな小品たちを自在に歌います。小泉文治のアートワーク、そして那須輝彦の解説も秀逸(那須さん、本出しましょうよ!)。

[木村]


松田美緒『クレオールの花』オーマガトキ(2010/1/20発売)

松田美緒『クレオールの花』オーマガトキ